技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

アクリレート入門

アクリレート入門

~アクリレートモノマー・オリゴマーの種類や特徴、合成、選び方、使い方、重合、高機能化、高性能化~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、アクリレートの基礎化学 (モノマー、オリゴマーの構造と分子特性等) 、最近の合成・重合法の進展、今後の課題からアクリルポリマーの合成法まで分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2015年9月28日(月) 10時30分16時30分

受講対象者

  • アクリレートに関わる研究者

修得知識

  • 高分子化学の基礎事項
  • アクリレートの合成と分子特性
  • ラジカル重合の基礎理論、リビング重合、立体構造制御重合
  • アクリルポリマーに関係する工学的事項

予備知識

  • 大学初年度程度の有機化学 あるいは高分子化学

プログラム

 アクリルポリマーは、準汎用プラスチックとして生活の様々な分野で広く使用されている。近年、その高性能化、高機能化、カーボンニュートラルを志向して、その原料であるアクリルモノマーの新規開拓、多官能化が盛んであるが、置換基の立体障害、分解・脱離、重合副反応等によってモノマーの重合能が低下することが多かった。そのような中、最近、これまでアクリレートの重合法として工業的に汎用されてきたラジカル重合法に大きな進展がみられ、分子設計、材料設計の手法が大きく変わろうとしている。
 本講では、アクリレートの基礎化学、最近の合成・重合法の進展、工業化の問題点、今後の課題等について分り易く講述する。具体的には、まずモノマー、オリゴマーの構造と分子特性、およびその新しい合成法と官能基導入法について紹介したのち、重合、特にラジカル重合の素反応、速度論的解析の基礎と進展について解説し、工業生産における課題と克服、重合の特徴と分子量および立体構造の新しい制御手法について、リビングラジカル重合などのトッピクスも織り交ぜながら講義を進める予定である。さらに、生成ポリマーの機械・熱・光特性、高性能化、および機能化についても言及する。

  1. モノマーとオリゴマーの種類と特徴
    1. 高分子化学の用語
    2. モノマーとオリゴマーの分類
    3. バイオ-由来モノマー
    4. モノマーとオリゴマーの分子特性
  2. 重合の基礎
    1. 分類と特徴
    2. アニオン重合とラジカル重合の比較
    3. 重合速度論 (ラジカル重合)
    4. 素反応の解析と工業生産における課題
    5. 共重合
  3. リビングラジカル重合による分子量の制御
    1. リビングラジカル重合の用語、概要
    2. 分類と特徴
    3. 重合方法の選択
    4. 重合に及ぼす光、圧力の影響
    5. イオン液体中およびマイクロリアクター中での重合
  4. ラジカル重合による立体構造の制御
    1. 高分子立体化学の用語
    2. 分類と特徴
    3. 物理的な構造制御の方法
    4. 化学的な構造制御の方法
    5. 立体規則性およびラセン高分子の新規合成法
  5. ポリマーのキャラクタリゼーション
    1. 分光学的方法
    2. クロマトグラフィー等による特性化
  6. 高性能化と高機能化
    1. 放熱性および耐熱性と分子構造の相関
    2. 分子構造の諸因子と機械特性の関係
    3. 接着、密着、封止性能向上の因子

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/10/14 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2025/10/14 レオロジーを特許・権利化するための基礎科学、測定技術、知財戦略 オンライン
2025/10/15 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/10/16 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/10/16 インフォマティクスと近赤外光による高分子材料の劣化予測 オンライン
2025/10/17 高分子延伸による配向・結晶化制御 東京都 会場
2025/10/17 ポリウレタンの基礎知識と応用技術および高機能化 オンライン
2025/10/20 フィラー/樹脂分散における分散状態の測定評価、その応用 オンライン
2025/10/20 高分子の溶解技術と溶媒選定、相溶性予測 オンライン
2025/10/20 ポリウレタンの基礎知識と応用技術および高機能化 オンライン
2025/10/20 高分子・樹脂材料のための画像解析入門 オンライン
2025/10/20 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2025/10/21 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/10/21 高分子結晶化のメカニズムとその解析 オンライン
2025/10/21 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2025/10/21 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2025/10/22 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/10/23 ラジカル重合の基礎と分子量・立体構造の制御、最新の重合手法 オンライン
2025/10/23 射出成形技術の基礎と不良対策 オンライン
2025/10/23 絶縁破壊・劣化の基礎、測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化 オンライン

関連する出版物