技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

シランカップリング剤の基礎・活用と界面・表面反応の分析・評価 (2日間セミナー)

シランカップリング剤の基礎・活用と界面・表面反応の分析・評価 (2日間セミナー)

東京都 開催 会場 開催

概要

本コースは、「シランカップリング剤」関連セミナーを2テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。
通常受講料 : 87,210円(税込) → 2コース申込 割引受講料 76,950円(税込)
通常受講料 : 80,750円(税別) → 2コース申込 割引受講料 71,250円(税別)

開催日

  • 2015年8月31日(月) 13時00分 16時30分
  • 2015年9月7日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • シランカップリング剤に関連する技術者、研究者
    • 半導体封止材
    • 塗料
    • 接着剤
    • 歯科材料
    • 金属接着
    • 樹脂改質
    • 熱可塑性樹脂複合材料
    • FRP
    • エラストマー
    • 樹脂バインダー
    • プライマー
    • コーティング剤 など
  • カップリング剤処理、表面処理を行う技術者、研究者、品質担当者
  • カップリング剤について基礎から学びたい方
  • カップリング剤で課題を抱えている方

修得知識

  • シランカップリング剤の作用や反応の基礎
  • シランカップリング剤による界面や表面の分析方法
  • 高性能化のためのシランカップリング剤の活用法
  • シランカップリング剤の基礎
  • シランカップリング剤の選択基準
  • シランカップリング剤の反応性評価
  • シランカップリング剤の反応性評価に関連する各種表面分析の基礎的事項
  • シランカップリング剤の分析に適用可能な機器分析手法
  • 界面層形成と界面反応の評価方法

プログラム

2015年8月31日「シランカップリング剤の基礎と活用講座」

 シランカップリング剤を有効に活用するためには界面や表面での化学反応、形成されるシランカップリング剤の分子構造等を知って使うことが何より重要である。演者の長年の研究から、シランカップリング剤の作用機構や界面の構造の真の姿を解説する。

  1. シランカップリング剤の反応
    1. 加水分解反応
    2. 縮合反応
    3. 反応に影響する因子
      1. pH、濃度、アルコキシ基数
      2. 嵩高さ、有機官能基
    4. シランカップリング剤の反応速度
  2. 処理層の構造のコントロールとキャラクタリゼーション
    1. アルコキシ基の数によるコントロール
    2. パルスNMRによる構造解析
    3. さまざまなキャラクタリゼーション手法
  3. 複合材料の特性への影響
    1. 界面の補強のためには
    2. 界面の接着性とSP値
    3. 界面の接着性 ~結合状態はいかに影響するのか?~
    4. 未反応分子の影響
  4. シランカップリング剤の添加方法
    1. 前処理法 (湿式処理法、乾式処理法)
    2. インテグラルブレンド法
    3. 前処理法とインテグラルブレンド法の比較
  5. シランカップリング剤の有効な活用のために
    1. 表面・界面での反応の実際
    2. 物理吸着率の測定方法
    3. 超撥水性表面
    • 質疑応答・名刺交換

2015年9月7日「シランカップリング剤反応における界面 (層) 形成・表面の反応状態の分析・評価方法」

第1部. シランカップリング剤の反応メカニズム、諸因子、界面反応評価方法

 シランカップリング剤は従来から無機・有機材料界面でのぬれ、接着性、相容性向上のために広く使われていますが、近年ではそれに加えてナノスケールで均一化された無機・有機コンポジット/ハイブリッド系材料開発に不可欠なものとなっています。
 本講では、実用上重要となるシランカップリング剤の加水分解から重縮合にいたる反応性に影響するさまざまな因子、シランカップリング剤の反応メカニズムや無機・有機界面との界面層形成と界面反応の評価・分析方法について概説します。

  1. シランカップリング剤の反応メカニズム
    1. シランカップリング剤の反応
    2. 加水分解反応
    3. 重縮合反応
  2. シランカップリング剤の反応に影響する諸因子
    1. 加水分解・重縮合反応に及ぼすpHの影響
    2. 反応前処理の影響
    3. 溶媒、反応物濃度の影響
    4. 反応環境 (気相・液相) の影響
  3. シランカップリング剤の界面層形成
    1. 酸化物無機材料への界面形成
    2. 金属無機材料へのメルカプト基を介する界面形成
    3. 有機材料へのメルカプト基を介する界面形成
    4. 有機材料へのエポキシ基を介する界面形成
    5. 有機材料へのアミノ基を介する界面形成
  4. 粉体/基板表面とシランカップリング剤の界面層形成評価
    1. FT-IRによる評価
    2. BETによる評価
    3. ゼータ電位による評価
    4. XPSによる評価
    5. AFMによる評価
    6. 接触角測定とXPS, AFM
    7. ナノスケールで見る「理想的」界面層と「実際の」界面層
    • 質疑応用・名刺交換
第2部. シランカップリング剤の反応状態の分析

シランカップリング剤の加水分解・縮合反応の状態や処理表面の被覆量の分析に適用可能な機器分析について、実際の測定例を 紹介しながら、各手法の特徴 (長所、短所) を解説します。

  1. シランカップリング剤の加水分解・縮合反応の進行状況の評価
    1. GCによる評価例
    2. Ramanによる評価例
    3. NMRによる評価例
    4. TG/DTA-MSによる評価例
    5. MSによる評価例
  2. シランカップリング剤と固体表面との結合状態の評価
    1. 赤外・近赤外分光法による評価例
    2. NMRによる評価例
    3. TG/DTAによる評価例
    4. TG-MSによる評価例
    5. XPSによる評価例
    6. 蛍光顕微鏡による評価例
  3. 基材表面の状態評価
    • 質疑応用・名刺交換

講師

  • 中村 吉伸
    大阪工業大学 工学部 応用化学科
    特任教授
  • 佐藤 正秀
    宇都宮大学 大学院工学研究科 物質環境化学専攻
    教授
  • 中本 順子
    株式会社 KRI スマートマテリアル研究センター
    上級研究員

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室
5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 71,250円 (税別) / 76,950円 (税込)
複数名
: 37,500円 (税別) / 40,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 37,500円(税別) / 40,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 71,250円(税別) / 76,950円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 112,500円(税別) / 121,500円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

複数コース 同時申込割引について

割引対象セミナー

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/4 金属の表面処理技術 オンライン
2024/4/5 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2024/4/5 めっきの基礎および処理方法とトラブル対策 オンライン
2024/4/5 XPSの原理・特徴と正しい活用のポイントおよび最新動向 オンライン
2024/4/5 粘着・剥離のメカニズムと粘着剤設計のポイント オンライン
2024/4/9 易解体性接着のトレンドと分子、材料設計技術 オンライン
2024/4/10 FT-IR測定・同定の実務実践とアプリケーションテクニック・コツ オンライン
2024/4/11 表面観察・分析装置を用いた電子部品の不具合箇所の特定・観察・解析と不良対策 オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/19 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/4/22 高機能化、高性能化のための表面処理法の基礎と表面分析法 オンライン
2024/4/22 電子機器の防水設計の基礎と応用・不具合対策 オンライン
2024/4/22 アノード酸化皮膜 (陽極酸化皮膜) の基礎と構造・特性制御および応用 オンライン
2024/4/23 ポリマー表面へのタンパク質吸着制御と評価、表面設計 オンライン
2024/4/23 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/4/23 めっき膜の密着性評価と剥離対策 オンライン
2024/4/24 粘着・剥離のメカニズムと粘着剤設計のポイント オンライン
2024/4/24 精密接着技術の基礎と応用 オンライン
2024/4/25 耐指紋・防汚性材料の設計、評価、応用、今後の展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2021/1/29 異種材料の接着・接合技術と応用事例
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2016/6/28 異種材料接着・接合技術
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/29 長期信頼性・高耐久性を得るための接着/接合における試験評価技術と寿命予測
2013/8/5 両面接着テープ(シート) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 両面接着テープ(シート) 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/20 接着剤の正しい選び方・使い方&トラブルシューティング