技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

粉粒体へのコーティング・表面改質の要点

粉粒体へのコーティング・表面改質の要点

~基礎から応用までをしっかり学ぶ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、粉粒体の基礎物性から表面改質技術、無機物およびポリマーコーティングに関する研究事例まで、微粒子へのコーティング技術に関して幅広く解説いたします。

開催日

  • 2015年1月21日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 粉粒体を扱い始めた若手研究者や技術者
  • 粉粒体へのコーティングなどの「粉体」の機能化を検討されている研究者、技術者。

修得知識

  • 粉体を扱う上で必要な知識
  • 粉体の表面処理方法のノウハウ
  • 粉体の分析手法に関する知識
  • 粉体への無機物やポリマーコーティングに関するノウハウ
  • メカノケミカル重合法に関するポリマーコーティングの知識

プログラム

 本講では、まず粉体の形状、大きさや付着力などについて粉粒体の基礎物性を説明して基礎を学びます。次に、コーティングに重要となる粉粒体の表面改質に関して、様々な表面処理方法と粒子の分散について示した後、粉体およびその表面を測定する各種分析方法について概説し、表面改質の基礎を学びます。最後に無機物およびポリマーコーティングに関する研究事例をいくつか紹介することにより、微粒子へのコーティ ング技術に関する幅広い知識を得ることができます。

  1. 粉粒体に関する基礎知識
    1. 粉体とは (固体でありながら固体でない)
    2. 形状、大きさの定義
    3. 粉体の表面電位
    4. 粉体に働く付着力
    5. 粉粒体の流動特性 (力学的特性)
  2. 粉粒体の表面改質
    1. 吸着の原理
    2. 液相における微粒子の帯電とDLVO理論
    3. 界面活性剤および水溶性高分子の吸着による表面改質
    4. カップリング剤による表面改質
    5. 反応容器の形状による混合特性の変化
  3. 粉体およびその表面分析法
    1. 粒度分布測定
    2. 比表面積,細孔径分布 (BET法)
    3. ゼータ電位測定
    4. 電子顕微鏡
      • SEM
      • TEM
    5. 表面分析装置
      • EDX
      • EPMA
      • XPS
      • FT-IR
  4. 粉粒体へのコーティングおよびその応用例
    1. 無機物コーティング法
    2. 金属アルコキシドの加水分解法
    3. シード粒子成長法によるシリカの大粒径化とチタニアコーティング
    4. 無機物コーティングによる高機能性微粒子の調製
      1. 導電性微粒子
      2. 磁性微粒子
      3. 導電性接着剤金属微粒子
      4. 磁性酸化チタン光触媒微粒子
      5. シリカコーティングポリマー微粒子
    5. ポリマーコーティング法とその応用例
      1. 水系析出重合法
      2. メカノケミカル重合法
        • ナノ粉砕
        • ナノコンポジット
  5. 全体のまとめと今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 木俣 光正
    山形大学 学術研究院 システム創成工学分野
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/10 スプレードライヤ (噴霧乾燥) の基礎と実践および応用技術 東京都 会場・オンライン
2024/5/10 スラリーの分散状態の制御と調製、評価技術 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/14 スプレードライ (噴霧乾燥) の基本原理、運転管理と実用総合知識 オンライン
2024/5/16 金属・セラミックスの焼結技術 オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/16 半導体めっきの基礎とめっき技術の最新技術動向 オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/21 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 プラズマによる表面改質技術の基礎と応用 オンライン
2024/5/22 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/23 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 基材表面への防曇性付与と持続性の向上 オンライン
2024/5/24 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/5/24 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2024/5/27 粉体の付着・凝集・流動メカニズムとその評価、トラブル回避の考え方 オンライン
2024/5/29 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 粉体の上手な取り扱い方とトラブルシューティング
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2016/11/29 二軸押出機
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング