技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

治験の臨床検査値における生理的変動・一過性の変動の解釈とその見分け方

症例提示→検討・考察から学ぶ

治験の臨床検査値における生理的変動・一過性の変動の解釈とその見分け方

~その異常値はどうしておこったのか。軽微変動の考察法を習得~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、真の生理的変動、一過性の変動、採血時の変動要因、採血後の変動要因に分けて、症例を検討することで、臨床検査値の軽度変動の考察法を解説いたします。

開催日

  • 2014年11月27日(木) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 臨床試験の担当者、関連する技術者

修得知識

  • 溶血による検査値異常が起きる理由
  • 薬物の代謝と服用時の一時的な肝ダメージマーカー (AST, ALT, LDH) の変動
  • 腎不全は無いが軽度のBUN高値について
  • 腎障害を敏感に検出する検査について

プログラム

 治験の現場で症例を追跡していると、基準範囲内での変動あるいは基準範囲をわずかに超える臨床検査値にしばしば遭遇する。そしてそのわずかな異常値は多くの場合、一過性であったり、何の身体所見も伴わない。しかし、臨床検査値は客観性があるため、異常値が出現した際には「異常」であり、その解釈が必須となる。このような場合、臨床医と議論を行うと「生理的変動」や「一過性の変動」という結論となる。
 臨床検査値は、採血のタイミング、採血時の体位、採血前の食事、これに加え、 採血後の血液の処理法や保存法など様々な要因で変動する。たとえば、長時間の立位が持続すると、ヘモグロビン値や血清脂質や蛋白の濃度は上昇する。この上昇は、臥位にして30分以上経過後に採血すると、ほぼ元の値に戻る。
 本研修では、真の生理的変動、一過性の変動、採血時の変動要因、採血後の変動要因に分けて、症例を検討することで、臨床検査値の軽度変動の考察法を修得する。

※それぞれ症例を提示し、ディスカッション形式で研修を行う。

  1. 溶血による検査値変動
    • LDHの作用
    • 溶血による検査値異常が起きる理由
    • Hb, RBC, Htが低値を示した場合、次に何を考えるのか
    • 血算で注意しなくてはならない点
  2. 偽血小板減少
    • 偽血小板減少が起きるメカニズム
  3. 採血後の要因
    • 採血後速やかに血清分離しなければならない血中成分
    • 血清分離まで冷蔵保存しなければならない血中成分
    • 検体を冷蔵あるいは冷凍してはいけない検査項目
  4. 体位による検査値変動
  5. 薬物の代謝と服用時の一時的な肝ダメージマーカー (AST, ALT, LDH) の変動
    • 肝臓関連血液検査異常
    • AST (GOT) とALT (GPT) の作用点
    • AST (GOT) とALT (GPT) の境界値を見たとき
    • 胆道系の異常を反映するData
  6. 腎不全は無いが軽度のBUN高値 など
    • 腎が障害を受けた場合:まず第1に確認する項目は
    • BUNは、容易に変動する
    • 腎ダメージから機能障害への経過と検査値異常
    • 腎機能異常を反映する検査
    • 腎障害を敏感に検出する検査は何か
      ※真の病的な状態の症例も参考に示す。
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 福地 邦彦
    昭和医療技術専門学校
    特任教授 / 医師

会場

ゆうぽうと

5F くれない西

東京都 品川区 西五反田8-4-13
ゆうぽうとの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 再生医療等製品における治験薬製造の進め方とトラブル対応 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン
2024/11/29 本邦におけるDecentralized Clinical Trial (DCT:分散型臨床試験) の現状と取り組み オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座