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繊維強化プラスチックの強度設計のための基礎知識

繊維強化プラスチックの強度設計のための基礎知識

~弾性・強度の異方性、損傷・破壊現象、材料試験法など強度解析の勘どころ!~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、今、様々な分野で応用されている繊維強化プラスチックの強度設計に必要な基礎知識をわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2014年8月28日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 繊維強化プラスチック構造の強度
  • 汎用有限要素法ソフトを用いた強度解析を行なう上で必要な材料データに関する基本的な知見など

プログラム

 現在、繊維強化プラスチックの構造解析 (応力解析) は、汎用有限要素法ソフトウェアで比較的簡単にできるようになってきています。
 しかし、その結果から繊維強化プラスチックの強度や長期耐久性の評価を精度よくおこなうには、繊維強化プラスチックの損傷・破壊機構と長期耐久性に関する幅広い知見と、破損を評価するクライテリオン (破損則) についての正しい理解が必要です。
 本講義では、繊維強化プラスチック、特に長繊維強化プラスチックに関して、その弾性・強度の異方性の解説から始め、強度解析の基礎となる損傷・破壊現象、材料試験法、素材特性からの材料強度推定法、破損のクライテリオン、 (疲労特性を中心とした) 長期耐久性に関する基本的な知見について解説します。

  1. 繊維強化プラスチックの強度解析に必要な基礎知識
    1. 繊維配置構造と構成素材
      1. 繊維配置構造
      2. 主要な構成素材の性質
    2. 単層板の弾性と強度の異方性
      1. 弾性異方性
      2. 強度異方性
    3. 複合則~単層板の弾性特性の予測~
      1. 一方向連続繊維強化
      2. 短繊維強化,織物強化
    4. 積層構造
    5. 単層板,積層板の各種強度特性の基礎
      1. 静的強度
      2. 衝撃強度
      3. 疲労強度
      4. クリープ
  2. 繊維強化プラスチックの損傷と破壊,材料試験法
    1. 破壊モード
      1. 繊維破壊
      2. マトリックス割れ
      3. 層間はく離
      4. 繊維座屈
    2. 静的破損のクライテリオン
      1. 1次の破損クライテリオン
      2. 2次の破損クライテリオン
    3. 材料試験法
      1. 面内弾性・強度特性取得のための試験法
      2. 層間はく離破壊靱性試験法
    4. 材料強度の予測手法
  3. 繊維強化プラスチックの長期耐久性の予測手法
    1. 疲労 (等寿命線図による予測手法)
    2. クリープ (温度時間換算則による予測手法)
  • 質疑応答

講師

  • 島村 佳伸
    静岡大学 大学院工学研究科 機械工学専攻
    教授

会場

ゆうぽうと

5F さわらび

東京都 品川区 西五反田8-4-13
ゆうぽうとの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の20,000円(税別) / 21,600円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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