技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

かゆみのメカニズム、治療の現状をふまえた臨床現場が求める新薬像と治療薬開発のポイント

かゆみのメカニズム、治療の現状をふまえた臨床現場が求める新薬像と治療薬開発のポイント

~痒みの基礎、治療の現状、皮膚科医が求める医療ニーズとは?~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年6月24日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 難治性掻痒症治療薬の開発と痒み伝達機構の解明

(2014年6月24日 10:30~12:45)

 最近まで難治性掻痒症に対する薬物がなく、腎透析、肝炎の患者は夜も眠れない重篤な痒みに悩まされてきたにもかかわらず、有効な薬物がないため、病気と認められず、患者、家族のみがこのような痒みと戦ってきた。2009年に我々の開発したオピオイドκ作動薬、ナルフラフィン (商品名:レミッチカルセル) が腎透析の患者の重篤な痒みを適用として発売され、有効率80%と驚異的な効果が得られている。
 本講演会では、オピオイドから薬物依存性を分離した手法、痒みを対象とした開発のきっかけ、薬理作用、臨床効果、市販後調査の結果を報告する。さらに、最近、この薬物を利用して痒みの基本的メカニズム、痛みがなぜ痒みを軽減するか、痒みに関与するニューロン等、今まで謎であった内容が解明されたので、この最新情報も解説する。

  1. ナルフラフィンの設計・合成
    1. オピオイドの歴史
    2. オピオイドタイプ選択的拮抗薬の設計・合成
    3. アクセサリー部位の概念とκオピオイド作動薬の設計
    4. ナルフラフィンの創出
  2. ナルフラフィンの薬理作用
    1. 鎮痛作用
    2. 薬物依存性の評価方法
    3. 止痒作用
  3. ナルフラフィンの臨床試験
    1. オープン試験結果
    2. 二重盲験試験結果
    3. 安全性試験結果
    4. 市販後調査結果
  4. 痒み伝達機構の解明と新規ニューロン、B5-Iニューロンの発見

第2部 かゆみの基礎、治療の現状をふまえた臨床現場が求める新薬像

(2014年6月24日 13:45~16:00)

 皮膚科領域において痒みに対する治療の重要度はきわめて高い。特に蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、湿疹・皮膚炎群、皮膚瘙痒症などでは、多くの場合内服薬による治療が行われる。本講演では、皮膚疾患における痒みの基礎、痒みに対する治療の現状、皮膚科医が求めている新薬像について述べたい。

  1. 痒みを伴う皮膚疾患とその病態
    1. 蕁麻疹
      1. 蕁麻疹の病態
      2. 蕁麻疹のガイドライン
      3. 蕁麻疹治療のトピックス
    2. アトピー性皮膚炎
      1. アトピー性皮膚炎の病態
      2. アトピー性皮膚炎のガイドライン
      3. アトピー性皮膚炎治療のトピックス
    3. 湿疹・皮膚炎群
      1. 湿疹・皮膚炎群の病態
      2. 湿疹・皮膚炎群の治療
    4. 皮膚瘙痒症
      1. 皮膚瘙痒症の病態
      2. 皮膚瘙痒症の治療
  2. 薬剤の選択における皮膚科医師の考え方
    1. 抗ヒスタミン薬と抗アレルギー剤
    2. 薬理作用の違い
    3. インバースアゴニズム
    4. 副作用
    5. インペアードパフォーマンス
  3. 皮膚科医師が求める薬剤とは
    1. 薬理作用
    2. 効果
    3. 使用方法
    4. 副作用
    5. 外国との違い
    6. 外用薬への期待
    7. 保険審査での問題点

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/15 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2025/1/16 スプレッドシートの合理的バリデーションとデータインテグリティ管理・運用の具体的ポイント オンライン
2025/1/16 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2025/1/20 GMP業務の前に最低限知るべき12の重要事項 オンライン
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/22 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/22 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/1/23 基礎から学ぶ原薬の製造プロセス変更時の留意点と同等性評価のポイント オンライン
2025/1/24 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/1/24 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/1/24 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/1/24 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 東京都 会場・オンライン
2025/1/27 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理