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金属材料の腐食劣化機構の基礎と事例別対策

金属材料の腐食劣化機構の基礎と事例別対策

~塗膜 / めっき / 樹脂等との接合面のトラブルを中心に~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、金属の腐食劣化について基礎から解説し、多くの事例を交えて腐食の種類ごとに対策を解説いたします。

開催日

  • 2014年4月17日(木) 13時00分16時30分

受講対象者

  • 腐食・エロージョン・コロージョンの問題に関心のある技術者、品質担当者、設計者
    • 自動車関連
    • 配管関連
    • 機械設計、製造
    • 機器の設備保全
    • 水処理、配管、埋設管
    • プラント (化学、発電など)
    • 建築業
    • 金属建造物
    • 建築設備
    • 建設機械
    • 遊園地などアトラクション
  • 他、腐食損傷・エロージョン・コロージョンで問題を抱えていらっしゃる方

修得知識

  • 金属腐食の基礎
  • 金属腐食の対策
  • 腐食事例と対策事例

プログラム

 金属材料の腐食・防食は重厚長大から軽薄短小に至る多くの産業分野で重大問題となっており、腐食による経済的損失は膨大であるばかりでなく製品等の安全性・信頼性の低下や時には大きな社会問題にもなっている。
 そこで、本講では近年の発展が著しい自動車分野やエレクトロニクス分野で問題となっている塗膜/めっき/樹脂等と下地金属との接合面での腐食を中心に、それらの腐食機構の基礎及び事例と対策について概説する。

  1. 金属材料の腐食形態と機構
    1. 腐食の電気化学機構
    2. 代表的な腐食形態と機構
      1. 全面腐食
      2. 異種金属接触腐食
      3. すきま腐食
      4. 孔食
      5. 粒界腐食
      6. 応力腐食割れ
  2. 自動車分野における腐食事例と対策
    1. 表面錆 (外面錆)
      1. スキャブコロージョンと糸状腐食
      2. エッジ錆
      3. 異種金属接触腐食
    2. 孔あき錆 (パネル内面錆)
      1. 減肉腐食 (全面腐食←ドアやフードのヘミング部 = 袋構造部)
    3. 機能錆 (構造錆、部品錆)
      1. 足廻り機能や電装部品等の腐食 (すきま腐食、粒界腐食等)
  3. エレクトロ二クス分野における腐食事例と対策
    1. エレクトロ二クス部品の腐食機構:
      • 大気腐食 (水膜形成による電気化学的腐食機構)
    2. 電子機器部品用金属材料とその主な腐食事例と対策
      1. 銅及び銅合金:
        • 接触不良
        • クリープ
        • 応力腐食割れ
      2. 銀:
        • イオンマイグレーション
        • クリープ
      3. ニッケル合金:
        • 接触不良
        • すきま腐食
      4. 金めっき:
        • ポアクリープ
        • エッジクリープ (下地金属の異種金属接触腐食)
      5. 錫:
        • ウイスカー
        • 接触不良 (フレッティング = 微摺動摩耗)
      6. アルミニウム:
        • 樹脂封止IC配線の断線 (孔食や粒界腐食)
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 泊里 治夫
    株式会社 コベルコ科研 技術本部 材料評価事業部
    技監

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 37,963円 (税別) / 41,000円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の20,000円(税別) / 21,600円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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