技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

経験則から学ぶ薬物動態のin vitro/in vivo評価と様々な予測モデルにおけるヒトPK予測

経験則から学ぶ薬物動態のin vitro/in vivo評価と様々な予測モデルにおけるヒトPK予測

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年3月27日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部:『薬物動態におけるin vitro/in vivo評価とヒトPK予測』

(2014年3月27日 10:30〜13:00)

 薬物動態の試験結果は、開発候補品の新規医薬品としての製造承認申請資料の一部として当局に提出される。しかしながら、新規医薬品の開発過程において、薬物動態試験は重要な役割を果たしている。すなわち、非臨床の薬物動態試験の結果は開発候補品のヒト薬物動態を予測して最適な化合物の選定や併用薬剤との薬物相互作用の推定に重要な情報として使用される。本セミナーでは、薬物動態試験で実施されるin vitroおよびin vivo試験の結果より生理学的な手法および経験則的な手法を用いて、ヒトにおけるPKを予測する方法を解説する。また、最近発布された薬物相互作用のガイドライン案 (ガイダンス案) におけるヒトPK予測についても紹介したい。

  1. はじめに
  2. ヒト薬物動態の予測
    1. 新薬開発における薬物動態試験
    2. PKパラメータ
    3. PKパラメータの予測
      1. 半減期
      2. 分布容積
      3. クリアランス
      4. 血中濃度推移
      5. 経口吸収
  3. ヒト薬物相互作用の予測
    1. 薬物相互作用とは
    2. 新薬開発における薬物相互作用
    3. 薬物相互作用ガイドライン案 (ガイダンス案)
    4. 薬物相互作用の予測
      1. 薬物代謝酵素
      2. トランスポーター
      3. その他
  4. 今後の展望
    • 質疑応答・名刺交換

第2部:『経験則的、生理学的モデル及び融合モデルを用いたヒト薬物動態予測 ― トランスレーショナルリサーチにおける予測モデル ―』

(2014年3月27日 13:50〜16:30)

 これまで様々なPK予測方法が検討されている。これらの方法を用いて予測されたヒトクリアランスは開発化合物を絞り込む際の重要な判断指標となっている。近年医薬品開発におけるトランレーショナルリサーチ (TR) の重要性が指摘され、PK/PD (PK/TD) 解析とともにヒト血漿中濃度の予測はTRにおける中心的役割を果たさなければならない。そのためには創薬から開発の各ステージに適した予測方法を用いることが必要である。本講演では、経験則的な手法であるアロメトリック法 (Dedrick法) と生理学的手法 (PBPK) 、さらに両者を融合させたHybrid Dedrick法とHybrid PBPK法に基づいたクリアランスや血漿中濃度の予測について紹介する。また、それぞれの方法の特徴を踏まえ、TRにおける創薬から臨床の各ステップでの予測方法について解説する。

  1. CLの予測
    1. IVIVE
    2. 経験則的アプローチ
      • アロメトリック法によるCL予測
      • 種々の方法によるCL予測
    3. IVIVEと経験則的アプローチの精度比較
  2. Vdssの予測
    1. 生理的方法と経験則的方法
    2. 予測精度の比較
  3. 血漿中濃度推移の予測
    1. PBPK法とHybrid PBPK法
    2. Dedrick法とHybrid Dedrick法
    3. 予測精度の比較
    4. Decision treeの検討
  4. トランスレーショナルサイエンスにおけるヒト動態予測
    1. Tieredアプローチ
    2. 腎疾患時の動態変動の予測
  5. バイオロジックスの動態予測
  6. 今後の展望
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 岩﨑 一秀 (岩崎 一秀)
    株式会社 新日本科学 薬物代謝分析センター
    担当部長
  • 小村 弘
    国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 創薬支援戦略部 西日本統括部
    創薬コーディネータ

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 23,625円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料 (1名あたり定価半額の23,625円(税込))
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/3 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/7/3 「バイオ医用高分子」入門 東京都 会場・オンライン
2024/7/3 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/7/3 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/7/3 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/7/3 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/7/3 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/7/3 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/7/4 抗体医薬品の品質管理 オンライン
2024/7/4 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/7/4 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/7/5 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/7/5 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/7/5 製造サイトにおけるデータインテグリティの実務対応のポイント オンライン
2024/7/5 経皮吸収の基礎と評価方法 オンライン
2024/7/8 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/7/8 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/7/9 医薬品市場予測・マーケティング 基礎と応用 オンライン
2024/7/9 医薬品におけるサンプリングの基礎知識と全梱同一性確認への対応 オンライン
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望