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次世代ディスプレイ技術の最前線!2013

拡張現実感 (Augmented Reality:AR) による

次世代ディスプレイ技術の最前線!2013

~研究開発動向 / 触覚・医療用途、メガネ型、フロントガラスディスプレイ etc.~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、拡張現実感 (Augmented Reality:AR) による次世代ディスプレイ技術の最前線について解説致します。

開催日

  • 2013年8月29日(木) 10時30分 16時35分

受講対象者

  • AR(拡張現実感)に関連する技術者

修得知識

  • 拡張現実感表示の原理・そのために利用されているコンピュータビジョンの基礎と最新動向
  • 拡張現実感の今後の技術的動向
  • 触覚ARに関する研究・技術動向
  • 触覚呈示一般に関する技術動向
  • 拡張現実の表現方法や実用性
  • ARメガネとは何か
  • ARメガネが生かせる適用先
  • 現時点のARメガネで実現できること・不足していること

プログラム

第1部:拡張現実感のためのコンピュータビジョンと拡張現実感への応用

(2013年8月29日 10:30~11:50)

 情報提示の新しい方法として、実物体や実環境上に映像情報やアノテーションを重畳表示するための「拡張現実感技術」が近年注目されている。
 本講座では、拡張現実感を実現するための要素技術であるコンピュータビジョンについて解説し、特に拡張現実感への応用に関わる最近の動向について紹介する。また、コンピュータビジョンの拡張現実感への応用事例について紹介する。

  1. 拡張現実感技術の概要
  2. コンピュータビジョンを基盤とした拡張現実感技術研究
    1. カメラトラッキング技術
    2. 3次元映像生成技術
    3. 情報検索技術
  3. 拡張現実感のための情報端末
    1. スマートフォン
    2. ヘッドマウントディスプレイ
    3. 立体ディスプレイ
  4. コンピュータビジョンを使った拡張現実感技術の研究事例
    1. 平面パターン上への拡張現実感
    2. 3次元物体への拡張
    3. SLAM (カメラの自己位置推定と3次元マッピングの同時実行) の応用
    4. 照明環境の拡張現実
    5. 隠して表示する拡張現実:Diminished Reality
  5. 拡張現実感技術とそれを支える周辺技術の将来展望
    • 質疑応答・名刺交換

第2部:触覚ディスプレイと拡張現実感

(2013年8月29日 12:30~13:50)

 視覚のARに比べ、触覚AR (Haptic AR) は一般にはまだ耳慣れない言葉である。 しかし世界に触れた際の感覚である触覚は、対象の形状や材質を伝えると共に、「たしかにそこに在る」ことを伝える強力な手がかりであるから、逆にその感覚を改変することによって世界の有り様を変える手段となりうる。またそのように大上段に構えなくとも、例えばタッチパネルにおける振動の付与も一種の触覚ARと言え、その形態は幅広い。
 本講演では触覚ARに関する現在までの提案を目的別に、「物性を変えるAR」「操作性を高めるAR」「材質を変えるAR」「可触化のAR」に分類して紹介すると共に、今後の展開を考察する。

  1. はじめに
    1. 触覚とは
    2. 触覚呈示技術の分類
    3. 触覚ARとは
  2. 物性変化の触覚AR
    1. 力覚提示装置による物性変化
    2. 皮膚感覚提示装置による物性変化
  3. 操作性の触覚AR
    1. 医療手技等における応用
  4. 材質の触覚AR
    1. タッチパネルにおける試み
    2. 医療診断等における応用
  5. 可触化の触覚AR
    1. 視覚障がい者用感覚代行の試み
    2. 力覚提示装置による可触化
  6. おわりに
    1. 知覚能力のAugmentationと技能のAugmentation
    • 質疑応答・名刺交換

第3部:ARメガネの現状・課題と最新動向

(2013年8月29日 14:00~15:20)

 Google Glass の発表以降、メガネのように着用し人間活動を支援できる「ARメガネ」が世界的な盛り上がりを見せている。本講座では、各社から発売または発売が予定されているさまざまなARメガネの特徴およびその活用方法を概説するとともに、導入に当たっての技術的なポイントを解説する。

  1. ウェアラブルデバイス市場動向
  2. AR (拡張現実感) とは?
  3. ARメガネとは?
  4. ARメガネの利用事例
    1. 製造業向け
    2. 聴覚障害者向け
  5. ARメガネの分類
    1. 情報参照型/映像重畳型
    2. 光学シースルー型/ビデオシースルー型
    3. 単眼型/両眼型
  6. ARメガネの構成要素と現状
    1. ディスプレイ
    2. カメラ
    3. ヘッドフォン
    4. マイク
    5. センサ (地磁気、加速度、ジャイロ等)
    6. プロセッサ
    7. ネットワーク
  7. ARメガネ向けアプリケーション作成のポイント
  8. 今後の方向性
    • 質疑応答・名刺交換

第4部:拡張現実ヘッドアップディスプレイの開発動向

(2013年8月29日 15:30~16:35)

 これまで航空機や一部の高級車のオプション品に限られていたヘッドアップディスプレイ (HUD) が、拡張現実を取り入れることで注目を集めている。
 この講座では、様々な場面で実用化されているAR技術やビジネスに触れ、パイオニア社で商品化したAR HUDユニットを中心に開発の秘話や苦労話も踏まえながら、拡張現実ヘッドアップディスプレイの開発動向を紹介する。

  1. 拡張現実 (Augmented Reality: AR) とは?
  2. ARの事例
    1. 様々なARの事例
    2. ナビゲーションに用いられているARの事例
  3. パイオニア社のARナビゲーションについて
    1. ナビゲーションの進化
    2. クルーズスカウターユニット
    3. AR HUDユニット
      1. HUD (Head-Up Display) とは?
      2. AR HUDの特徴とその表示内容に対する基本指針
      3. 開発上の課題
      4. 眼科医学的な検証
  4. 今後の進化と課題
    1. ARにおける新技術
    2. ARの課題
    3. 今後必要とされる技術
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 斎藤 英雄
    慶應義塾大学 理工学部 情報工学科
    教授
  • 梶本 裕之
    電気通信大学 人間コミュニケーション学科 総合情報学専攻
    准教授
  • 笹尾 和宏
    新日鉄住金ソリューションズ株式会社 技術本部 システム研究開発センター ワークスタイルイノベーションセンター
    シニア・マネジャー
  • 古賀 哲郎
    パイオニア株式会社 カーエレクトロニクス事業統括部 カー事業戦略部 スマート・ビジョン事業開発室
    副主事

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,429円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 40,429円 (税別) / 42,450円 (税込)

複数名同受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

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