技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

シランカップリング剤の反応機構と効果的な使用法

シランカップリング剤の反応機構と効果的な使用法

大阪府 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、シランカップリング剤の基礎から解説し、シランカップリング剤による高分子材料の改質について詳解いたします。

開催日

  • 2013年6月6日(木) 12時30分16時30分

受講対象者

  • カップリング剤処理、表面処理を行う技術者
  • コンパウンド、複合材料 (ナノコンポジット/ナノハイブリッド) の開発を行う技術者
  • シランカップリング剤に関連する技術者、研究者
    • 半導体封止材
    • 塗料
    • 接着剤
    • 歯科材料
    • 金属接着
    • 樹脂改質
    • 熱可塑性樹脂複合材料
    • FRP
    • エラストマー
    • 樹脂バインダー
    • プライマー
    • コーティング剤 など
  • 電気絶縁用途を想定した高分子複合体の開発を行っている素材メーカーの技術者
  • HEV、EV関連のモータ開発、設計の絶縁

修得知識

  • シランカップリング剤の基礎
  • シランカップリング剤による高分子材料の改質

プログラム

 2成分以上の材料を混合するする手法、すなわち、材料の複合化は高分子材料の改質に対する重要な手段である。しかし、複合材料の物性は成分間の相溶性・混和性に著しく依存する。
 したがって、材料に所期の性能を発揮させるためには成分間の界面の制御が極めて重要な要因になる。この界面を修飾するために相溶化剤あるいは表面改質剤等々が配合されるが、シランカップリング剤も重要な表面改質剤である。
 本講では、シランカップリング剤の機能およびその作用機構について解説するが、前段階の理解を深めるために、まず、成分間の界面の状態が複合材料の諸物性に与える影響に触れたうえで、シランカップリング剤の作用機構に論及する。
 シランカップリング剤は極めて反応性に富む表面改質剤である。それゆえに、その用法を誤ると、逆効果を招きかねない。そこで、従来の常識にとらわれず、シランカップリング剤の基本的な問題を再確認したうえで、シランカップリング剤の各官能基が持つ基本的な諸機能の理解を深めることとしたい。「高分子材料の改質に対して、シランカップリング剤をどのように機能させるか?」を本講の主眼としたい。

  1. 複合材料におけるフィラーの形状と効果
    1. ブレンド系における分散と効果
    2. 非相溶ブレンド系における分散と効果
    3. フィラー充填系におけるフィラーの粒径と力学特性
    4. フィラー充填系におけるフィラーの形状と力学特性
  2. シランカップリング剤とは?
    1. シランカップリング剤の基本認識
    2. なぜ、シランカップリング剤なのか?
    3. シランカップリング剤に期待できる効果
  3. シランカップリング剤の反応
  4. シランカップリング剤の構造による効果の差
    1. シランカップリング剤の構造
    2. シランカップリング剤の構造の相違と効果
    3. フィラーの形状とシランカップリング剤の効果
  5. シランカップリング剤の被覆量と効果
    1. シランカップリング剤の被覆量
    2. 被覆量と効果
  6. フィラー表面のシランカップリング剤層の形状と効果
    1. シランカップリング剤層の形状モデル
    2. シランカップリング剤層の形状と効果
  7. まとめ
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

ドーンセンター

4F 大会議室3

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/2 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2025/12/4 ゴム・タイヤ材料の低環境負荷技術と今後の展望 オンライン
2025/12/4 シリコーン 全容理解と活用の技術 東京都 オンライン
2025/12/4 プリント基板用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴および新技術 オンライン
2025/12/4 ラジカル重合の基礎とリビング重合・材料設計への応用 オンライン
2025/12/4 添加剤を活用するタンパク質の凝集制御と酵素の活性化 (製薬・化学・食品) オンライン
2025/12/5 高分子材料の構造、物性分析 オンライン
2025/12/5 環境負荷低減加飾と自動車内・外装加飾の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/12/5 熱分析の基礎、応用と測定・解析技術 オンライン
2025/12/5 リビング重合の基礎知識とリビングラジカル重合を用いた応用技術 オンライン
2025/12/8 PPS樹脂の種類、特性と応用展開 オンライン
2025/12/8 フーリエ変換赤外分光光度計 (FT-IR) における異物分析・不良解析の基礎とポイント オンライン
2025/12/8 ゼロカーボン時代のプラスチックのリサイクル オンライン
2025/12/9 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2025/12/9 高分子結晶の成長機構と構造の特徴・各種分析法 オンライン
2025/12/9 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析技術 オンライン
2025/12/9 フーリエ変換赤外分光光度計 (FT-IR) における異物分析・不良解析の基礎とポイント オンライン
2025/12/10 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2025/12/10 高分子結晶の成長機構と構造の特徴・各種分析法 オンライン
2025/12/10 高速通信用低誘電損失 (低誘電率・低誘電正接) ポリイミド開発に向けた分子設計と特性制御 オンライン