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低温排熱回収ヒートポンプの開発動向と高効率化技術

低温排熱回収ヒートポンプの開発動向と高効率化技術

~吸収・吸着・ターボ圧縮式ヒートポンプ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、吸収式、吸着式、ターボ圧縮式。排熱回収に適した3つの方式のヒートポンプの原理や技術動向を解説いたします。

開催日

  • 2013年3月15日(金) 10時30分 16時10分

修得知識

  • 吸収式、吸着式、ターボ圧縮式ヒートポンプの動作原理
  • 吸収式、吸着式、ターボ圧縮式ヒートポンプの研究開発動向や最新の研究トピック
  • ヒートポンプを用いた排熱回収事例

プログラム

第1部 低温排熱の有効活用を実現する吸収式ヒートポンプのメカニズムと最新の開発動向

(2013年3月15日 10:30〜12:00)

早稲田大学 基幹理工学部 教授 齋藤 潔 氏

 震災後電力不足が深刻化する中、低温排熱の有効活用が改めて見直されている。低温排熱を有効利用することは容易ではないが、吸収式の冷凍機やヒートポンプはコージェネレーション等において低温排熱駆動において多くの実績を有する機器である。
 しかし、その動作原理は非常に難しいものであるため、その基本的な動作原理から応用技術までを網羅して理解して初めて適切な機器の選定、技術開発が可能となる。
 そこで、本セミナーでは、吸収式冷凍機、ヒートポンプの基本的な動作原理の説明から、COP・制御性・経済性・環境負荷性等の性能評価方法、省エネ・低コストを実現する高性能化技術に至るまで、丁寧に解説する。

  1. 動作原理及び構造
    1. サイクル
    2. 構造
    3. 構成機器と付帯設備
  2. 技術開発動向
    1. 単効用形
    2. 二重効用形
    3. 三重効用形
    4. ジェネリンク
    5. ヒートポンプ
  3. 機器性能
    1. COP
    2. 制御性・運転管理
    3. 制約条件 (使用冷媒,スペース等)
    4. 経済性,環境負荷性
  4. 機器選定のポイント
    1. 冷凍機選定の基本的な考え方
    2. 高効率運転方法
    3. 低コスト化
    4. 複合化
    5. コージェネレーション
  5. 高性能化技術
    1. 再生可能エネルギー利用
    2. 新媒体

  • 質疑応答

第2部 吸着式ヒートポンプの原理と高効率化技術

(2013年3月15日 13:00~14:30)

名古屋大学 大学院 工学研究科 准教授 小林 敬幸 氏

 吸着式ヒートポンプの実際と出力向上に向けたポイントを、移動現象と装置設計の観点から講述する。

  1. 技術開発の背景
  2. 吸着式冷凍機と吸収式冷凍機の特徴と比較
  3. 吸着式ヒートポンプ内の移動現象
  4. 吸着式ヒートポンプの出力向上と設計
  5. 小型吸着式ヒートポンプの実際
  6. COPとその向上策
  7. 低熱源温度対応
  8. 太陽熱利用と吸着式冷凍機
  9. 吸着式ヒートポンプと蓄熱
  10. 吸着式ヒートポンプの適用事例

  • 質疑応答

第3部 ターボ圧縮式ヒートポンプを利用した廃熱回収技術および適用事例

(2013年3月15日 14:40〜16:10)

三菱重工業 (株) 冷熱事業本部 大型冷凍機部 設計課 主席チーム統括 白方 芳典 氏

 ターボ圧縮機およびターボ圧縮機を適用した排熱利用ヒートポンプの動作原理や技術開発の内容、排熱回収設備のユーザにおける計画・運用例、さらにヒートポンプに関する最新の開発トピックなどをご紹介します。

  1. 大型冷凍機およびヒートポンプを取り巻く背景、市場動向
  2. ターボ冷凍機の動作原理、仕様
  3. ターボ圧縮機の適用技術について
  4. ターボ圧縮機を適用した製品のご紹介
    1. 熱回収型ターボ冷凍機
    2. ヒートポンプ型ターボ冷凍機
  5. 排熱回収温水ヒートポンプの動作原理
  6. 排熱回収温水ヒートポンプの仕様
  7. 排熱回収温水ヒートポンプの計画事例、運用事例のご紹介
  8. 空冷ヒートポンプチラーのご紹介

  • 質疑応答

講師

  • 齋藤 潔
    早稲田大学 基幹理工学 機械科学・航空学科 教授 先端生産システム研究所 所長
  • 小林 敬幸
    名古屋大学 大学院 工学研究科 化学システム工学専攻
    准教授
  • 白方 芳典
    三菱重工業(株) 冷熱事業本部 大型冷凍機部 設計課
    主席チーム統括

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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受講料

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: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
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