技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

天然ガス自動車の市場・技術動向

天然ガス自動車の市場・技術動向

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、天然ガストラック開発からガス容器、注目のディーゼルデュアルフュエルエンジン技術まで、天然ガス自動車の最新の動向について詳解いたします。

開催日

  • 2012年5月18日(金) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 天然ガス自動車に関連する技術者、マーケティング担当者
  • 天然ガス自動車に関連する事業企画担当者、経営者

修得知識

  • 天然ガス自動車の最新の動向
    • 天然ガストラック開発
    • ガス容器
    • ディーゼルデュアルフュエルエンジン技術

プログラム

第1部 天然ガス自動車の概要と国内外市場動向

(2012年5月18日 10:00~11:20)

 現在、わが国の自動車燃料のほとんどはガソリン、軽油などの石油系燃料に依存しているが、近年、米国を含む産ガス国を中心に天然ガスの自動車用燃料としての利用が拡大している。
 この背景には大気環境の改善、エネルギーセキュリティの確保、地球温暖化ガスの排出削減などがあるが、今後見込まれる非在来型天然ガスの生産拡大を受けて天然ガス自動車の普及はますます進むものと考えられる。
 本講演では、世界と日本における天然ガス自動車の普及状況を概観し、最近の天然ガス自動車の技術開発動向と今後の展望について述べる。

  1. 天然ガスを取り巻く最近の状況
    1. 日本における天然ガスの位置づけ
    2. 世界における天然ガスの位置づけ
    3. 非在来型天然ガスの開発状況
  2. 天然ガス自動車とは
    1. 天然ガス自動車の種類
    2. 天然ガス自動車の構造
  3. 天然ガス自動車の普及状況
    1. 日本における普及状況
    2. 世界の天然ガス自動車普及状況
    3. 主要国の状況
      • 中国
      • インド
      • タイ
      • 韓国
      • 米国
      • 欧州 等
  4. 技術開発の動向
    1. 大型トラックの開発
    2. 天然ガスハイブリッド車の開発
    3. デュアル・フュエル・エンジンの開発
  5. 日本ガス協会の取り組み
    1. 大型トラックモニター制度
  6. 今後の普及に向けて
    1. 天然ガス自動車の位置づけの変化
    2. 今後の普及に向けて
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 天然ガストラックの開発動向

(2012年5月18日 11:30~12:50)

 天然ガスは現在もっとも実用性が高い自動車の代替燃料である。
 この天然ガストラックとバスを商品化してきた自動車メーカーの立場から、天然ガストラックの概要について解説するとともに、

  • 天然ガストラックの位置付け
  • 天然ガストラックの諸性能
  • 天然ガストラックの技術課題と取り組み
    などについての見解を示す。
    これらにより天然ガストラックへの理解を深めていただき、天然ガストラックの更なる普及や周辺技術の開発の加速につなげたい。

  1. 天然ガストラックの変遷
  2. 天然ガストラックのしくみについて
    1. 天然ガストラックの特徴と概要
    2. 燃料系統について
    3. 燃焼システムについて
  3. 天然ガストラックの位置付け
    1. 天然ガストラックの普及状況
    2. 天然ガストラックのメリット、デメリット
  4. 天然ガストラックの技術動向
    1. エンジン技術の動向
    2. 車両技術の動向
    3. 制御技術の動向
  5. いすゞ製天然ガストラック、バスの紹介
    1. 商品ラインナップ
    2. 車両、エンジン諸元
    3. 技術的特徴
  6. 天然ガストラックの技術課題
    1. エンジン技術の課題
    2. 車両技術の課題
    3. 制御技術の課題
  7. 天然ガストラックの将来展望
    1. 国内動向
    2. 海外動向
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 天然ガス自動車におけるDDF (ディーゼルデュアルフュエル) エンジン技術

(2012年5月18日 13:40~15:00)

  • CNG DDFの現在と今後の展望
  • CO2と有害排出ガス関連事項
  • 法的扱い上のCNG DDF (道路運送車両法) 私たちの見解と国土交通省 (自動車検査独立行政法人)
  • 世界が見るDDF、日本が見るDDF
  • DDFシステム ハードとソフト
  • DDF車への改造の実際
  • 質疑応答・名刺交換

第4部 天然ガス自動車用容器の耐久性

(2012年5月18日 15:10~16:30)

 現在、天然ガス自動車用圧力容器の寿命は15年と規定されている。
 一方ISOやアメリカの規格では20年もしくはそれ以上の使用を認めるものもある。
 現行の基準で設計・製作された容器は潜在的にどれほどの耐久性を有しているのかを理解することは、天然ガス自動車の安全性を担保する上で重要となってくる。
 本講座では実際に車載していた容器に対して使用年限以上の繰り返し内圧負荷を与えて、その耐久性を調べた事例や、衝撃損傷を有する圧力容器の残留内圧強度や模擬試験片を用いた長期耐久性の評価などについて解説する。

  1. ガス容器の基準について ~耐久性に関して~
  2. 車載容器を用いた耐久性評価
    1. Type 1容器
    2. Type 3容器
    3. Type 4容器
  3. 模擬容器を用いた耐衝撃性評価
    1. 衝突体先端半径の影響
    2. 自緊処理の影響
  4. 模擬試験片を用いた衝撃後耐久性評価
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 平瀬 裕介
    一般社団法人 日本ガス協会 天然ガス自動車プロジェクト部 技術企画グループマネージャー
  • 鹿内 和憲
    いすゞ自動車(株) パワートレイン商品企画・設計第二部 クリーンエンジングループ グループリーダー
  • 香味 一彦
    ハナエンジニアリングジャパン(株) 代表取締役社長
  • 小林 訓史
    首都大学東京 大学院 理工学研究科
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 52,500円 (税込)
複数名
: 43,000円 (税別) / 45,150円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/24 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2025/1/16 FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術 オンライン
2025/1/17 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/1/21 自動車用を中心とした半導体技術の現状・最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/23 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の現状と将来および技術動向 オンライン
2025/1/23 バイオマスとSAF (持続可能な航空燃料) を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2025/1/28 二酸化炭素の有効利用技術とその最新動向 会場・オンライン
2025/1/29 カーボンニュートラル (CN) 社会と新しい再生可能エネルギーの技術動向 オンライン
2025/1/29 自動車照明市場の最新動向・新技術トレンド オンライン
2025/1/30 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/2/13 自動車業界 (部品・材料メーカー等) における環境/化学物質規制対応のためのJAPIAシート作成の必須知識 オンライン
2025/2/26 自動車業界 (部品・材料メーカー等) における環境/化学物質規制対応のためのJAPIAシート作成の必須知識 オンライン
2025/2/28 二酸化炭素を原料とした液体合成燃料の製造技術と最新動向 オンライン
2025/3/14 蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基礎と最新の研究開発動向 オンライン
2025/3/31 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2025/3/31 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2025/3/31 FIP、コーポレートPPA等、2023年4月施行を踏まえて抑えたい知識と実務 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/11/16 2019年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/30 熱利用技術の基礎と最新動向
2018/2/26 再生可能エネルギーと大型蓄電システムの技術と市場
2018/2/23 2018年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/9/29 触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略
2017/9/22 2017年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2017/8/25 2017年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2017/7/21 2017年版 スマートコミュニティ市場の実態と将来展望
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2017/5/26 2017年版 HEMS市場・関連機器の実態と将来展望
2017/3/24 2017年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2017/2/24 2017年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/1/27 2017年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/9/23 2016年版 スマートハウス市場の実態と将来展望
2016/8/26 2016年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望