技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

超臨界CO2を用いた有機反応と高分子材料の反応

超臨界CO2を用いた有機反応と高分子材料の反応

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、超臨界流体の基礎から解説し、高分子材料への応用について詳説いたします。

開催日

  • 2012年2月24日(金) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 化学薬品の技術者・研究者
  • 高分子材料の技術者・研究者

修得知識

  • 超臨界二酸化炭素の機能の利用技術

プログラム

 無尽蔵にあるCO2を原料または有機溶媒代替とする利用技術は21世紀の新たなものづくり手法の創生となりうる。
 超臨界CO2は臨界条件が穏やかであるため、カフェインの抽出等にすでに工業的利用がなされているが、化学反応での利用は極めて少ない。
 しかしながら超臨界流体の機能をうまく利用すると、有機溶媒中の反応よりはるかに効率の良い結果がしばしば得られる。
 特に、固体のポリマーを超臨界CO2中で取り扱うと、その浸透性、溶解性の機能のために反応剤がポリマーの奥深く浸透し効率よく反応させることができる。
 本講演では開発技術を中心に、その機能の利用方法について解説する。

  1. 超臨界流体の利用
    1. はじめに
    2. 超臨界流体とは
    3. 超臨界流体の工業的利用例
  2. 超臨界流体を用いた最近の応用研究
    1. 分離、抽出
    2. 微粒子、材料加工
    3. 反応、環境技術
  3. 超臨界二酸化炭素を原料とした有機反応 ~CO2固定化~
    1. ウレタン合成
    2. カーボネート合成
    3. 触媒的CO2固定
  4. 超臨界二酸化炭素を媒体とした有機反応
    1. ポリイミド原料の合成
    2. 環境調和型エステル合成
    3. ポリ乳酸のリサイクル
  5. 超臨界二酸化炭素を媒体としたポリオレフィンのケミカルリサイクル
    1. ポリエチレンからジカルボン酸の合成
    2. ポリプロピレンから精密化学原料の立体選択的合成
  6. 超臨界二酸化炭素を媒体とした架橋ポリエチレンの熱可塑化
    1. NO2による架橋部の選択的酸化
    2. H2O2による架橋部の選択的酸化
    3. O2による架橋部の選択的酸化
  7. 開発技術の展開
    1. ベンジルアルコールのNO2酸化によるアルデヒド合成
    2. 高純度オゾンを用いた新規オゾン酸化
  8. 超臨界二酸化炭素を用いる簡易反応装置
    1. 既成の装置と簡易装置
    2. 簡易溶解度測定法
    • 質疑応答・名刺交換

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9階 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料 (2名で49,980円)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2025/1/21 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/21 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/21 高分子材料における結晶化・ガラス転移の基礎と評価 オンライン
2025/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/24 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/1/24 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用