技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ヘアケア製品の使用感評価手法と製品開発

ヘアケア製品の使用感評価手法と製品開発

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ヘアスタイリング剤、ワックス、シャンプー、コンディショナーなどのヘアケア製品について、毛髪とヘアケア製品との相互作用から解説し、指通り・さらさら・滑らかさ・べたつきなど使用感の評価手法を詳解いたします。

開催日

  • 2011年9月13日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • ヘアケア製品に関連する技術者、評価担当者、品質担当者、管理者
  • ヘアケア製品での事業を検討している企画担当者、経営者
  • ヘアケア製品で課題を抱えている方

修得知識

  • 官能評価の基礎
  • 毛髪とヘアケア製品の相互作用
  • 触感設計の指針

プログラム

第1部 毛髪とヘアケア製品の巨視的・微視的相互作用 (13:00~14:40)

 ヘアケア製品の使用感は製品設計の中で重要な位置を占めている。使用感の背景にある物理的因子を明らかにするためには、触感の官能評価項目に対応する物理的指標の探索を行う必要がある。ただし、ここでは単なるヘアケア製品単独での物性ではなく、使用時のヘアケア製品と毛髪表面との界面相互作用を考える視点が必要である。
 まず、使用感の各官能評価項目に関連する物理的指標を明らかにするための統計学的手法、およびヘアケア製品と毛髪との巨視的相互作用を客観的に評価できる手法を紹介する。
 さらに、使用感の違いの要因となる、毛髪表面とヘアケア製品との微視的相互作用の検討のための基礎的事項と、その研究の一例について紹介する。

  1. ヘアケア製品の使用感評価の基本的な考え方
    1. 官能評価データの統計解析による物理的因子の抽出
    2. 物理的指標を用いた官能値の推定
    3. 材料の使用感設計への指針
  2. 毛髪とヘアケア製品の巨視的相互作用
    1. 毛髪の絡まりと解消のメカニズム
    2. 毛髪表面の摩擦特性
    3. ヘアケア製品の効果
  3. 毛髪とヘアケア製品の微視的相互作用
    1. 毛髪表面の微視的特性
    2. ヘアケア製品の微視的特性
    3. 毛髪表面におけるヘアケア製品の挙動
    4. 触感設計に向けての指針

第2部 毛髪の触感・使用感に基づいたヘアケア製品の処方設計・開発 (14:50~16:30)

 現在の毛髪用化粧料では、市場定着したカラーリングによって常態化したヘアダメージへの対応として悪化した感触を改善することが重要である。
 近年、消費者の実感する触感を把握するため、従来のアンケートによる主観的な感性評価ともに、機器計測による客観的な手法も提案されている。
 今回のセミナーでは、個人によって認識や定義が異なる感触の把握や毛髪の個人差やばらつきを考慮にいれた毛髪触感の定量化に向けた我々の取り組みについて概説する。

  1. はじめに
    1. 化粧品の感性価値
    2. 感性研究の方向性
  2. 毛髪触感の重要性と定量化の現状
    1. アンケート調査と毛髪物性計測
    2. 触感の定量化の考え方
    3. 毛髪特性とダメージによる変化
  3. 毛髪モデル基板を用いた触感研究
    1. 毛髪モデル基板と指の摩擦係数
    2. 毛髪モデル基板と毛髪触感センサ
    3. 触感を考慮した処方開発の考え方

講師

  • 秋山 庸子
    大阪大学 大学院 工学研究科 環境・エネルギー工学専攻
    准教授
  • 川副 智行
    資生堂(株) 新成長領域研究開発センター 感性・感覚研究グループ

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
: 33,000円 (税別) / 34,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/22 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるSOP作成及び・記録の残し方 オンライン
2024/7/23 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2024/7/23 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2024/7/23 医薬品薬事・申請業務のための英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/7/23 非GLP試験での信頼性基準試験におけるリスクベースドアプローチを用いた信頼性保証 オンライン
2024/7/23 医薬品 (外用剤) の開発・製剤設計のポイント オンライン
2024/7/23 体外診断用医薬品の臨床性能試験の進め方と薬事申請対応のポイント 東京都 会場
2024/7/24 海外当局GMP査察に対するプレゼン、翻訳、バックルーム対応 オンライン
2024/7/24 CMC開発での生データの取り方・管理とDI及びQC実施 オンライン
2024/7/24 海外製品導入/導出品のCTD-Q (CMC申請資料) 作成の留意点 オンライン
2024/7/24 医薬品品質リスクマネジメントセミナー オンライン
2024/7/25 凍結乾燥製剤の設計とスケールアップ対策ならびにトラブル防止の具体的ポイント 東京都 会場・オンライン
2024/7/25 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/7/25 癒着防止材の各種外科での選択・使用法と今後求められる製品像 オンライン
2024/7/25 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練/文書管理における逸脱防止のノウハウ オンライン
2024/7/25 脂質ナノ粒子を用いた核酸・遺伝子送達技術の基礎と応用 オンライン
2024/7/25 バリデーション入門 オンライン
2024/7/25 バイオ医薬品 原薬製造工程・セルバンク管理/申請コース オンライン
2024/7/25 ASEANでの化粧品及び健康食品における販路拡大のポイント オンライン
2024/7/25 現場事例から学ぶCSV (コンピュータ化システムバリデーション) の基礎と実務理解・考え方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/15 体温計 (CD-ROM版)
2021/3/15 体温計
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2019/2/28 においを "見える化" する分析・評価技術
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発