技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

申請をふまえたバイオ医薬品の特性解析・生物活性評価・免疫原性評価

申請資料の信頼性基準に対応した特性解析・構造解析を学ぶ

申請をふまえたバイオ医薬品の特性解析・生物活性評価・免疫原性評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、EMEA,FDA (draft)など最新のガイドラインをふまえた免疫原性試験とECL法・SPR法について詳解いたします。

開催日

  • 2011年8月31日(水) 10時30分 17時00分

受講対象者

  • バイオ医薬品に関連する技術者、品質担当者、管理者、申請担当者

修得知識

  • 申請をふまえたバイオ医薬品の特性解析
  • バイオ医薬品における生物活性測定・評価
  • 申請をふまえたバイオ医薬品の免疫原性評価法

プログラム

第1部 申請をふまえたバイオ医薬品 (糖蛋白質性医薬品) の特性解析 (10:30~12:40)

 バイオ医薬品のうち糖蛋白質性医薬品の特性解析 (蛋白質部分・糖鎖部分の構造解析) についてその概要と測定例を紹介する。また、現在試みている新規分析・解析法についても一部紹介する。

  1. 糖蛋白質性医薬品の構造及び特性解析概要
    1. 糖蛋白質医薬品とは
    2. 特性解析について
  2. 蛋白質部分の構造解析
    1. N末端アミノ酸配列解析
    2. ペプチドマップ及び全アミノ酸配列解析
    3. C末端アミノ酸配列解析
    4. アミノ酸組成分析
    5. ジスルフィド結合位置の解析
    6. CDスペクトル
    7. 分子量測定
  3. 糖鎖の構造解析
    1. 糖蛋白質の糖鎖の種類とその構造
    2. 糖鎖マップ法によるN-グリコシド型糖鎖の構造解析方法
    3. 糖鎖マップの再現性
    4. 糖鎖マップの迅速化
    5. 糖鎖結合位置の解析
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 バイオ医薬品における生物活性測定・評価 (13:30~14:30)

 化学合成の医薬品開発では、化学構造の同一性から生物活性を推定することは容易だが、タンパク質性のバイオ医薬品では、化学構造の一致のみでは、生物活性は担保されず、実際の生物活性測定が欠かせない。
 本講演では、タンパク質性のバイオ医薬品のうち、バイオ後続品を中心に、培養細胞を用いた方法について実施例を交えながら、生物活性測定について解説する。

  1. はじめに
    • 背景
    • バイオ医薬品の定義
    • タンパク質性のバイオ医薬品の特徴
    • バイオ後続品における生物活性測定の位置付け
    • 関連規制
  2. 生物活性測定法の種類
    • 動物を用いるバイオアッセイ
    • 培養細胞を用いるバイオアッセイ
    • 生化学的試験
    • その他 (結合試験等)
  3. 顆粒球コロニー刺激因子 (G-SCF) の例
    • 使用細胞
    • 試験方法
    • 結果事例
  4. エリスロポエチン (EPO) の例
    • 使用細胞
    • 試験方法
    • 結果事例
  5. その他の例
    • 成長ホルモン
    • インシュリン
    • 抗体類
    • その他
  6. 技術上の課題と今後の可能性
  • 質疑応答・名刺交換

第3部 申請をふまえたバイオ (抗体) 医薬品の免疫原性評価法 (14:45~16:30)

 抗体医薬を含むバイオ医薬品の開発において,免疫原性試験は重要項目の1つである。最新のガイドライン(EMEA,FDA draft)をふまえたアッセイ系の開発法について,ECL法とSPR法を比較して解説する。

  • イムノアッセイ
  • 免疫原性試験とは
  • ECL (electrochemiluminescence,電気化学発光) 法とは
  • ブリッジングアッセイ
  • SPR (Surface Plasmon Resonance,表面プラズモン共鳴) 法とは
  • 免疫原性試験の規制 (Guideline等)
  • ECL法での測定法開発
  • Cut-off設定
  • 抗体価算出
  • SPR法での測定法開発
  • バリデーション
  • 陽性抗体のキャラクタライゼーション
  • 低親和性抗体
  • 薬物共存の影響
  • 酸によるDrug/ADA (anti-drug antibody) 複合体の解離
  • 投薬とサンプリングのタイムスケジュール
  • 抗体医薬の免疫原性アッセイデザイン
  • アッセイ用抗体の供給と標識体の調製
  • 中和抗体アッセイ
  • 細胞性免疫応答
  • in silicoでの免疫原性予測
  • バイオシミラーの免疫原性試験
  • 免疫原性とCMC (Chemistry, Manufacturing and Control)
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 水野 保子
    株式会社 東レリサーチセンター ライフサイエンス営業部
  • 宮浦 英樹
    一般財団法人 化学物質評価研究機構 日田事業所 試験第三課
    課長
  • 白石 康平
    株式会社 住化分析センター 医薬事業本部 ファーマ大阪事業所 臨床・非臨床評価グループ 兼 バイオ技術センター
    試験責任者

会場

東京流通センター

2階 第3講習室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2024/7/9 米国での現状と展望をふまえた吸入剤/点鼻・経鼻剤の開発と評価 東京都 会場
2024/7/9 吸入剤における薬物動態と薬効:前臨床評価と臨床へのトランスレーション 東京都 会場
2024/7/9 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/7/9 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/7/9 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/7/9 点鼻・経鼻剤の開発と評価:米国での現状と展望 東京都 会場
2024/7/10 再生医療等製品における事業性評価の進め方と注意点 オンライン
2024/7/10 分析法バリデーション基礎講座 オンライン
2024/7/10 製薬関連企業とアカデミアにおける共同研究実務およびトラブル防止策 オンライン
2024/7/10 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/7/10 データインテグリティの具体的な手順書作成セミナー オンライン
2024/7/11 GVP基礎講座 オンライン
2024/7/11 GCP実践講座 オンライン
2024/7/11 皮下投与製剤 (高容量含む) の最新開発動向と製品開発におけるポイント オンライン
2024/7/12 海外当局GMP査察に対するプレゼン、翻訳、バックルーム対応 オンライン
2024/7/12 CMC開発での生データの取り方・管理とDI及びQC実施 オンライン
2024/7/12 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/7/16 現場で役に立つCAPA (是正予防・予防処置) 導入手順・事例と根本的原因分析入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法 (製本版 + ebook版)
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法