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固体高分子電解質の基礎、材料技術と実用化

固体高分子電解質の基礎、材料技術と実用化

東京都 開催 会場 開催

塩溶解メカニズム、イオン輸送現象、高次構造の影響、イオン伝導度の測定、デバイスの軽量化、薄膜化など、次世代イオニクス材料の実用化について詳解する技術セミナー!

概要

本セミナーでは、高分子の構造、塩溶解メカニズム、イオン輸送現象、高次構造の影響、イオン伝導度の測定技術など SPE の基礎から解説し、実用化に向けた問題点と課題、最新の研究成果について詳解いたします。

開催日

  • 2011年6月2日(木) 10時30分16時30分

受講対象者

  • SPE の応用製品の技術者
    • リチウムイオン二次電池
    • 色素増感太陽電池
    • 固体高分子形燃料電池 など
  • SPE の研究開発者

修得知識

  • SPE の基礎
    • 高分子の構造
    • 塩溶解メカニズム
    • イオン輸送現象
    • 高次構造の影響
    • イオン伝導度の測定技術 など
  • SPE 実用化に向けた問題点、今後の課題
  • SPE の最新の研究成果

プログラム

 固体高分子電解質 (SPE) は、ポリエーテルなどの極性高分子と塩 (イオン源) から構成される新しい電解質材料である。これまでの電解質材料は、有機溶媒や無機系固体が主流であった。SPEは、液体などの漏洩が無く、かつ高分子特有の柔軟性を活かすことができる。このような特徴は、デバイスの軽量化や薄膜化につながるため、次世代イオニクス材料として注目されている。
 本講演では、SPEの基礎 (高分子の構造、塩溶解メカニズム、イオン輸送現象、高次構造の影響、イオン伝導度の測定技術など) を紹介し、実用化に向けた問題点や今後の課題について述べる。また、演者により進められている最新の研究成果についても紹介する。

  1. 基礎編
    1. 電解質材料とは
    2. 電解質材料の分類 (液体電解質と固体電解質)
    3. 固体高分子電解質の本質的な特徴
    4. 固体高分子電解質のはじまりと歴史
    5. 固体高分子電解質の構成素材
    6. 固体高分子電解質の種類
    7. 固体高分子電解質の構造
    8. 固体高分子中における塩解離とイオン生成
    9. 固体高分子中のイオン移動メカニズム
    10. 錯体形成と高次構造解析
  2. 測定・評価編
    1. イオン伝導度
      1. 測定法 (交流法と複素インピーダンス測定)
      2. 測定用セルの構造
      3. 測定システムの基本構成
      4. データ解析と結果の解釈
    2. イオン輸率
      1. 測定法の種類
      2. 測定システムの基本構成
      3. データ解析と結果の解釈
    3. その他の測定・評価
  3. 応用編
    1. 固体高分子電解質の応用【1】~リチウムイオン二次電池~
    2. 固体高分子電解質の応用【2】~色素増感太陽電池~
    3. 固体高分子電解質の応用【3】~固体高分子形燃料電池~
    4. 固体高分子電解質の応用【4】~その他の応用例~
  4. 研究の新展開編
    1. 現状のまとめと課題
    2. 最近の研究動向
    3. 富永研究室の研究紹介
      1. 二酸化炭素の応用 (1) 溶媒利用によるイオン伝導度の改善
      2. 二酸化炭素の応用 (2) 原料利用による新規高分子の合成
      3. 高分子/無機フィラー複合体の可能性
      4. メソポーラス化合物を充填した燃料電池膜用高分子複合体
      5. 固体高分子電解質を利用した帯電防止ポリマーアロイの開発
      6. その他
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 富永 洋一
    東京農工大学 大学院 工学研究院 応用化学部門
    教授

会場

東京流通センター

2階 第4会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
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