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'10 水素・燃料電池業界の実態と将来展望

'10 水素・燃料電池業界の実態と将来展望

~エネルギー・蓄電池関連 (水素・燃料電池編)~

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 水素と酸素を反応させて発電する燃料電池は、発電効率が高く、システムの小型化が可能であるなど、低炭素社会にふさわしい究極のエコデバイスと言われている。国内では、家庭用燃料電池システム「エネファーム」が、エネルギー事業6社 (東京ガス(株)、大阪ガス(株)、東邦ガス(株)、西部ガス(株)、新日本石油(株)、アストモスエネルギー(株)) を中心に、2009年度より販売されている。
 2009年度における家庭用燃料電池システムの国内販売台数は、エネルギー事業6社合計で5,050台、6社以外も含めると合計5,270台を見込む (弊社推定) 。販売開始直後は好調でエネルギー事業各社は販売目標数の上方修正を行ったが、新築住宅の伸び悩み等もあり、販売実績は全体的に目標を下回る結果となった。2010年度販売台数は6社合計で1万5,410台、全体で1万5,910台と予測した。
 弊社の市場予測では、2020年度における家庭用燃料電池の国内市場規模 (家庭用、小型 (携帯機器用含む) 、自動車用、業務・産業用) は、合計で3,714億円とした。自動車用はハイブリッド車や電気自動車の普及により、実用化には程遠いとも言われている。また、家庭用もオール電化住宅事業の格とされるヒートポンプ給湯器「エコキュート」との激しい競争に晒されるとの指摘もある。

目次

第Ⅰ章 燃料電池市場の動向と展望

  • 1. 国内電池国内市場の現状と展望
    • (1) 燃料電池国内市場の概要と動向
    • (2) 燃料電池国内部材市場の展望
  • 2. 燃料電池国内外市場の動向と展望
    • (1) 燃料電池用途別世界市場展望 (~2030年度) (①世界市場概要/②家庭用燃料電池/③小型燃料電池/④自動車用燃料電池/⑤業務・産業用燃料電池)
    • (2) 燃料電池用途別国内市場展望 (~2030年度) (①国内市場概要/②家庭用燃料電池/③小型燃料電池/④自動車用燃料電池/⑤業務・産業用燃料電池)
    • (3) 燃料電池タイプ別世界市場展望 (~2030年度) (①世界市場概要/②固体高分子形 (PEFC) ③直接メタノール形 (DMFC) /④固体酸化物形 (SOFC) /⑤溶融炭酸塩形 (MCFC) /⑥リン酸形 (PAFC) )
    • (4) 燃料電池タイプ別国内市場展望 (~2030年度) (①国内市場概要/②固体高分子形 (PEFC) ③直接メタノール形 (DMFC) /④固体酸化物形 (SOFC) /⑤溶融炭酸塩形 (MCFC) /⑥リン酸形 (PAFC) )
  • 3. 海外水素・燃料電池関連技術開発動向
    • (1) 主要国の水素・燃料電池関連技術開発動向 (①米国/②カナダ/③EU/④イタリア⑤英国)
    • (2) 海外燃料電池関連企業の動向と展望 (STマイクロエレクトロニクス (欧州) /オートモーティブ・フューエル・セル・コーポレーション (カナダ/BASF (ドイツ) )
  • 4. 燃料電池を取り巻く背景と助成制度
    • (1) 新エネルギーの定義とメリット
    • (2) 新エネルギー導入の基本政策
    • (3) 燃料電池に対する助成制度

第Ⅱ章 家庭用燃料電池の動向と展望

  • 1. 家庭用燃料電池システムの動向と展望
    • (1) 家庭用燃料電池市場の現状と動向
      • ① 家庭用燃料電池メーカーシェア (2009~10年度)
      • ② 家庭用燃料電池販売シェア (2009~10年度)
      • ③ 家庭用燃料電池メーカー別市場予測 (~20年度)
      • ④ 家庭用燃料電池販売会社別市場予測 (~20年度)
      • ⑤ オール電化/エコキュート/住宅着工戸数推移予測
    • (2) 燃料電池システム大規模実証事業の動向
      • ① 大規模実証事業の交付結果・設置実績 (08年度)
      • ② 定置用燃料電池メーカーシェア (2005~08年度)
      • ③ 定置用燃料電池実施者シェア (2005~08年度)
    • (3) 家庭用固体酸化物形燃料電池システムの動向
  • 2. 家庭用燃料電池関連企業の動向と戦略
    • (1) 出光興産 株式会社 (アストモスエネルギー(株))
    • (2) 岩谷産業 株式会社
    • (3) 大阪ガス 株式会社
    • (4) 栗田工業 株式会社
    • (5) 静岡ガス 株式会社
    • (6) 新日本石油 株式会社 ((株)ENEOSセルテック)
    • (7) 東京ガス 株式会社
    • (8) 東芝燃料電池システム 株式会社
    • (9) 東邦ガス 株式会社
    • (10) トヨタ自動車 株式会社
    • (11) 日本特殊陶業 株式会社
    • (12) パナソニック 株式会社
  • 3. 家庭用燃料電池関連特許 (概要)
  • 4. 家庭用燃料電池競合市場の動向
    • (1) エコキュート市場の動向と展望
    • (2) エコキュート関連企業の動向と戦略 ((株)コロナ/(株)長府製作所/東芝キャリア(株)/パナソニック(株)/日立アプライアンス(株)/三菱電機(株))

第Ⅲ章 燃料電池関連材料・技術の動向と展望

  • 1. 固体高分子膜と電極材の動向と展望
    • (1) 固体高分子膜・電極材の技術動向
    • (2) 固体高分子形膜世界市場規模予測/シェア
  • 2. 高分子膜・電極材関連メーカーの動向と戦略
    • (1) 旭化成ケミカルズ 株式会社 (フッ素系高分子膜)
    • (2) 株式会社 GSIクレオス (カーボンナノチューブ)
    • (3) 住友化学 株式会社 (プロトン伝導膜)
    • (4) 田中貴金属工業 株式会社 (燃料電池用電極触媒)
    • (5) 戸田工業 株式会社 (燃料電池用改質触媒)
    • (6) 株式会社 ノリタケカンパニーリミテド (燃料電池用電極触媒)
    • (7) 日立マクセル 株式会社 (燃料電池用新触媒)
    • (8) 株式会社 フルヤ金属 (燃料電池用新触媒)
    • (9) ホソカワミクロン 株式会社 (燃料電池電極触媒製造技術)
  • 3. 燃料電池セパレータの動向と技術
  • 4. 燃料電池用セパレータ関連メーカーの動向と戦略
    • (1) NOK 株式会社
    • (2) 山陽特殊製鋼 株式会社
    • (3) 昭和電工 株式会社
    • (4) 住友金属工業 株式会社
    • (5) 株式会社 精工技研
    • (6) 大日本印刷 株式会社
    • (7) 東海カーボン 株式会社
    • (8) 日清紡ホールディングス 株式会社
    • (9) 日立金属 株式会社
  • 5. 燃料電池関連計測・評価装置関連企業の動向と戦略 (英和(株)/(株)エヌエフ回路設計ブロック/菊水電子工業(株)/(株)島津製作所/(株)チノー/(株)東陽テクニカ/日置電機(株)/(株)日立ハイテクノロジーズ/横河電機(株))
    【参考】電気計測器市場規模予測 (~2013年度)
  • 6. 大学・研究機関等の技術開発動向 ((株)IHI/京都大学/産業技術総合研究所/東京工業大学/東京理科大学/北海道大学/山梨大学/横浜国立大学/理化学研究所)
  • 7. 固体高分子形燃料電池関連特許
    【参考】固体高分子形燃料電池ロードマップ (NEDO)

第Ⅳ章 小型燃料電池の技術動向と将来

  • 1. 小型燃料電池の今後と将来性
    • (1) 小型燃料電池の現状と動向
    • (2) 小型燃料電池の今後と展望
    • (3) リチウムイオン二次電池との比較
  • 2. 主要研究機関・団体等の技術開発動向 (鹿島建設(株)/九州大学/静岡大学/物質・材料研究機構/北海道大学)
  • 3. 小型燃料電池関連メーカーの動向と戦略
    • (1) 小型燃料電池関連メーカー (セイコーインスツル(株)/(株)東芝/パナソニック(株)/(株)日立製作所/(株)フジクラ/三菱ガス化学(株)
    • (2) 小型燃料電池部材関連メーカー (アルプス電気(株) (マイクロポンプ) /(株)クラレ (DMFC用電解質膜) /栗田工業(株) (固体メタノール燃料) /シーアイ化成(株) (小型送液ポンプ) /JSR (燃料電池用電解質膜) /大日本印刷(株) (触媒転写フィルム) /東レ(株) (炭化水素系電解質膜) /(株)トクヤマ (炭化水素系電解質膜) /日立金属(株) (金属ポーラス体) /(株)村田製作所 (液体搬送マイクロポンプ) )
  • 4. 小型燃料電池関連特許 (概要)

第Ⅴ章 燃料電池車・水素の動向と展望

  • 1. 燃料電池自動車の動向と展望
    • (1) 燃料電池自動車の現状と動向
    • (2) 燃料電池自動車の課題と展望
    • (3) 燃料電池自動車の蓄電デバイス
    • (4) 環境対応自動車の動向と展望 (日産自動車(株)/本田技研工業(株)/三菱自動車工業(株))
      【参考】ハイブリッド・電気自動車世界/国内市場予測
  • 2. 燃料電池自動車関連メーカーの動向と戦略 (スズキ(株)/ダイハツ工業(株)/トヨタ自動車(株)/日産自動車(株)/本田技研工業(株)/マツダ(株))
  • 3. 燃料電池自動車関連特許 (概要)
  • 4. 水素ステーションの動向と展望
    • (1) 水素・燃料電池実証プロジェクト (JHFC)
    • (2) 水素ステーションの設置状況
    • (3) 水素ステーション関連企業の動向と戦略 (出光興産(株)/岩谷産業(株)/エア・ウォーター(株)/(株)加地テック/川崎重工業(株)/コスモ石油(株)/大陽日酸(株)/東京ガス(株)/東邦ガス(株)/日東工器(株)/三菱化工機(株))
  • 5. 水素貯蔵技術関連特許 (概要)

第Ⅵ章 業務・産業用燃料電池の動向と展望

  • 1. 固体酸化物形燃料電池の動向と展望
    • (1) 固体酸化物形燃料電池の技術概要
    • (2) 固体酸化物形燃料電池の現状と動向
  • 2. 固体酸化物形燃料電池関連企業の動向と戦略 (関西電力(株)/新日本石油(株)/第一稀元素化学工業(株)/東京ガス(株)/東邦ガス(株)/日本ガイシ(株)/(株)日本触媒/ホソカワミクロン(株)/三菱重工業(株))
  • 3. リン酸形燃料電池の動向と展望
    • (1) リン酸形燃料電池の現状と動向
    • (2) リン酸形燃料電池関連企業の動向
  • 4. 溶融炭酸塩形燃料電池の動向と展望
    • (1) 溶融炭酸塩形燃料電池の現状と動向
    • (2) 溶融炭酸塩形燃料電池関連企業の動向
  • 5. 大学・研究機関等の技術開発動向 (産業技術総合研究所/ファインセラミックスセンター/北海道大学/NEDO (燃料電池・水素技術開発の概要) )
  • 6. 業務・産業用燃料電池関連特許 (概要)
  • 7. 業務・産業用燃料電池需要別予測 (~2020年)

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体裁・ページ数

B5判 並製本 210ページ

発行年月

2010年4月

販売元

tech-seminar.jp

価格

66,190円 (税別) / 72,809円 (税込)

媒体と価格

印刷版 66,190円(税別)
CD-ROM (PDF) 66,190円(税別)
印刷版 + CD-ROM (PDF) 95,000円(税別)

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