技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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温室効果ガスの削減に向けて、新エネルギーの果たす役割は重要性を増している。将来的に有望視されているエネルギー資源の一つにバイオエタノールやバイオディーゼルといったバイオマス燃料が挙げられる。農作物などを原料とするバイオエタノールの2008年の生産量は約6,730万kl (弊社推定) で、世界シェアは米国とブラジルで9割近くを占めている。
植物油や廃食油などが原料のバイオディーゼルは、同年の世界生産量が弊社推定で約905万klとみられ、世界シェアではEUが首位を占めている。日本では政府が2010年度までに50万kl (原油換算) のバイオマス燃料導入計画を掲げているが、一般にガソリンよりも割高とされており、石油販売業界の後ろ向きな姿勢が目立つ。
2008年度の生産量もバイオエタノールが90kl、バイオディーゼルが8千kl (原油換算。弊社推定) にとどまっている。今後、安定的に供給していくには、廃木材など食用以外のバイオマスを積極的に活用することが求められる。
また、風力発電市場は過去最高の伸び率を記録しており、2008年には世界で2万7,019MWが導入され、累積導入量は12万798MWと28.7%の増加となった。総設備容量は米国がドイツを抜いて首位となり、新規導入量でも米国が前年に続き首位を占めている。
一方、日本の風力発電市場は2008年度の新規導入量が約183MWとほぼ前年並みで、総設備容量は約1,853MWと2010年度目標値3,000MWの6割強にとどまっている。これは、日本特有の風況や立地条件、地域の電力会社の系統能力など、解決すべき課題が多いことも影響している。但し、風力発電市場は元来、供給能力を上回る需要があることから、今後も世界的に堅調な成長が続く見通しである。
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