技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術

プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術

ご案内

 残留ひずみは割れ、そり、光学性能低下などのトラブルを誘発する原因になるが、設計、成形上では対策の難しい課題の1つである。残留ひずみにもいろいろな種類があるので、それぞれの発生メカニズムをよく理解した上で対策を立てることが大切である。しかし、設計、成形対策だけでは残留ひずみの発生を防止できないことがあるので、アニール処理によって残留ひずみを低減する対策が取られている。アニール処理にもいろいろな方法があるので、使用樹脂や成形品によって適切な方法を選ぶ必要がある。
 本講では、残留ひずみの種類と発生メカニズム、成形法別の残留ひずみ発生原因と対策、アニール処理法と注意点などについて現場的観点から解説する。

目次

第1部 残留ひずみの発生メカニズムと対策

  • 1.残留ひずみの発生メカニズムは?
    • 1) 残留ひずみとは?
    • 2) 残留ひずみの種類
      • a) 分子配向ひずみ
      • b) 冷却ひずみ
      • c) インサートひずみ
      • d) 熱ひずみ
    • 3) 成形法と残留ひずみの種類
      • a) 射出成形
      • b) 押出成形
      • c) ブロー成形
      • d) 真空・加圧成形
  • 2.残留ひずみの対策をどうすればよいか?
    • 1) 射出成形で発生する残留ひずみと対策
    • 2) 押出成形で発生する残留ひずみと対策
    • 3) ブロー成形で発生する残留ひずみと対策
    • 4) 真空・加圧成形で発生する残留ひずみと対策
  • 3.インサート成形における残留ひずみ対策はどうすればよいか?
    • 1) インサートひずみの発生原理
    • 2) 対策
  • 4.二次加工における熱ひずみ対策はどうすすればよいか?
    • 1) 熱ひずみの発生原理
    • 2) 対策
  • 5.残留ひずみトラブルを避ける材料選択の着眼点はなにか?
  • 6.残留ひずみの検出にはどのような方法があるか?
    • 1) 光弾性法
    • 2) 溶媒浸漬法
    • 3) 応力解放法
    • 4) 加熱収縮法

第2部 アニール処理技術

  • 1.アニール処理とは?
    • 1) 応力緩和
    • 2) アニール処理での残留ひずみ低減メカニズム
  • 2.アニール処理にはどんな方法があるか?
    • 1) 熱風加熱炉法
    • 2) オイルバス、ソルトバス、温水槽法
    • 3) 遠赤外線加熱法
  • 3.アニール処理条件は?
    • 1) アニール温度と時間
    • 2) プラスチック別のアニール条件
  • 4.アニール処理するときの注意点はなにか?
    • 1) 変色
    • 2) アニール処理時のクラック
    • 3) 加熱収縮
    • 4) 脆化
  • 5.アニール処理で除去できない残留ひずみはあるか?
    • 1) 分子配向ひずみ
    • 2) 冷却ひずみ
    • 3) インサートひずみ
    • 4) 熱ひずみ
  • 6.アニール処理はどのようなときに必要か?
    • 1) 塗装、印刷、接着、湿式めっき
    • 2) 厚肉成形品 (丸棒、厚板)
    • 3) 寸法安定化
  • 7.アニール処理事例
    • 1) 透明光学部品、医療部品などのアニール処理
    • 2) 丸棒、厚板などのアニール処理
    • 3) スーパーエンプラ成形品のアニール処理
    • 4) 押出製品のオンラインアニール処理

執筆者

本間 精一

本間技術士事務所

所長

出版社

お支払い方法、返品の可否は、必ず注文前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本出版物に関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

A4判フルカラーテキスト スライド108枚 / DVD 236分 108ページ

発行年月

2017年7月

販売元

tech-seminar.jp

価格

45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/11 リグニンの基礎と分離・抽出技術および機能性材料の創出 オンライン
2025/12/11 高速通信用低誘電損失 (低誘電率・低誘電正接) ポリイミド開発に向けた分子設計と特性制御 オンライン
2025/12/12 動的粘弾性測定 オンライン実習講座 オンライン
2025/12/12 シランカップリング剤の基礎、反応メカニズム、各種応用、その評価 オンライン
2025/12/12 高分子技術者のためのレオロジー (入門と活用) オンライン
2025/12/12 塗装・コーティング・フィルム製造現場のゴミ・異物対策セミナー 東京都 会場・オンライン
2025/12/12 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2025/12/15 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 オンライン
2025/12/15 プラスチック材料の高次構造・力学物性の制御・解析手法 オンライン
2025/12/15 ケミカルリサイクル技術の基本、手法の適用・選択と技術開発動向 オンライン
2025/12/15 溶解度パラメータの基礎・求め方から実務事例・最新研究事例 オンライン
2025/12/16 溶解度パラメータの基礎・求め方から実務事例・最新研究事例 オンライン
2025/12/17 生体親和性材料の界面設計・評価・スクリーニング オンライン
2025/12/18 プラスチック射出成形の基礎知識とトラブルシューティング オンライン
2025/12/18 架橋剤を使うための実際的知識 オンライン
2025/12/18 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2025/12/18 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2025/12/18 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/12/18 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/12/19 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発