技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

EVパワートレイン用樹脂材料の絶縁性能向上と適用事例

EVパワートレイン用樹脂材料の絶縁性能向上と適用事例

~800V級の高電圧化へ向けた材料への要求、長期劣化メカニズム、評価方法まで~
オンライン 開催

開催日

  • 2026年7月29日(水) 10時30分16時15分

修得知識

  • 長期過酷条件下における樹脂の劣化と対策、具体例
  • 樹脂・コンパウンド、成形法の基礎
  • より要求性能が厳しいeVTOLの動向、今後の開発のヒント
  • 自動車分野におけるエンプラの採用事例
  • バスバーに求められる絶縁材料の性能
  • バスバーの用途別材料選定のポイント
  • xEVの高電圧化に伴う材料への要求特性の変化
  • 耐トラッキング性と製品設計
  • 600V以上の高電圧領域における耐トラッキング性の評価技術
  • 耐熱性ポリアミド〈ジェネスタR〉PA9Tの材料特性と高電圧部品への適応性

プログラム

第1部 e-Axle、高電圧部品向け樹脂材料への要求特性と適用事例

(2026年7月29日 10:30〜12:00)

 EVに代表される耐久消費財の性能向上を考える上では、樹脂の短期 (初期) 性能と長期性能の両方が大事であるが、樹脂の長期劣化のメカニズムや評価方法についてはまだ情報が十分とは言いにくい。加えて、今、最も技術革新が激しい市場の一つであるEVパワートレインは、国内が進んでいる分野だけでなく、海外が進んでいる分野もあり、技術の変化が早い。そのため、使われている樹脂が国内と海外で異なる場合もある。
 本講座では、上記の課題を踏まえたうえで、「できるだけわかりやすく」を第一に解説する。

  1. 長期信頼性を担保するために、樹脂劣化のメカニズムと評価方法
    1. 熱劣化 (RTI)
    2. 放電劣化 (コロナ放電)
    3. トラッキング劣化
    4. 機械的劣化
    5. 吸湿劣化
    6. 化学薬品による劣化
  2. 構成部品別の要求特性と樹脂・成形法の具体例
    1. e-Axle (モータ)
    2. e-Axle (PCU筐体)
    3. e-Axle (インバータ)
    4. e-Axle (キャパシタ)
    5. バスバー
  3. 市場の変化と、ニーズの高度化
    1. 高電圧・大出力化の影響
    2. 環境対応への考え方と方策
    3. 技術開発の先行指標としてのeVTOLの動向
    • 質疑応答

第2部 xEV向けバスバー絶縁用熱可塑性樹脂の特性と適用技術

(2026年7月29日 13:00〜14:30)

 地球環境への配慮が求められる中、自動車業界ではエンジン車からxEV (電動車) への転換が急速に進んでいます。xEVの普及に伴い、高電圧・高電流化が進むため、電気を安全に扱うための絶縁部材には、これまで以上に高い性能と信頼性が求められています。
 本講演では、エンジニアリングプラスチック (エンプラ) が自動車部品にどのように使われているのかを分かりやすく紹介します。特に、xEV向けバスバー用途で注目されているエンプラ材料の最近の動きや、開発現場で直面している課題について解説します。さらに、PCU、E-Axle、バッテリーといったxEVの主要部品ごとに、「どのような性能が求められているのか」「材料を選ぶ際に何を重視すべきか」を具体例を交えて説明します。材料や設計に関わる方だけでなく、xEVや樹脂材料に初めて触れる方にも理解しやすい内容です。

  1. エンプラとは?
  2. エンプラ採用の歴史
  3. xEV向けエンプラのトレンド
  4. バスバーに求められる絶縁材料の特性
  5. 用途別のバスバー絶縁材料
    1. パワーコントロールユニット向けバスバー
    2. E-Axle向けバスバー
    3. リチウムイオンバッテリー向けバスバー
    • 質疑応答

第3部 高電圧部品向け耐熱性ポリアミドの特性と耐トラッキング性の向上

(2026年7月29日 14:45〜16:15)

 電動パワートレインを有する自動車 (xEV) の高電圧化が急速に進展している。これにより、車載電装部品においては従来以上の耐電圧性能が要求され、とりわけ表面絶縁劣化に起因するトラッキング現象への耐性が重要な課題となっている。
 本講座では、xEVシステムの高電圧化動向を背景に、トラッキング現象の発生機構および評価指標について整理し、材料特性と製品設計との関連性を説明する。さらに、800V以上の高電圧システムの普及に反して従来の耐トラッキング評価が最大600Vに制限されていた課題に対し、最大1,000Vまで対応可能な評価系の構築について紹介する。本評価系を用いることで、高電圧領域における耐熱性ポリアミドをはじめとした種々の材料間の耐トラッキング特性について議論するとともに、電極間距離や環境負荷を考慮した条件下での耐トラッキング性についても提示する。加えて、新たに制定された高電圧対応規格UL2597に基づく評価結果を紹介する。以上より、高電圧部品向けの材料特性と製品設計および耐トラッキング性について考察する。

  1. xEVシステムの高電圧化と材料に求められる耐トラッキング性
    1. xEVシステムの高電圧化
    2. トラッキング現象と材料の評価指標
    3. 材料の耐トラッキング性と製品設計
  2. 高電圧対応の耐トラッキング性評価技術の構築
    1. 従来評価法 (〜600V) の課題
    2. 最大1000Vまで対応可能な評価系の構築
  3. 耐熱性ポリアミド〈ジェネスタ〉PA9Tの材料特性と高電圧部品への適応性
    1. 耐熱性ポリアミド〈ジェネスタ〉PA9Tの材料特性
    2. 600V以上の耐トラッキング性における他材料との性能比較
    3. 耐トラッキング性評価の更なる探索
    4. 高電圧条件の新規格UL2597での評価状況
  4. まとめと今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 伏見 勝夫
    有限会社カワサキテクノリサーチ
    主席コンサルタント
  • 天野 雄太
    株式会社ダイセル ハイパフォーマンスポリマーズSBU テクニカルソリューションセンター
  • 高輪 峻
    株式会社クラレ イソプレンカンパニー ジェネスタ事業部 開発部

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 200,000円(税別) / 220,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 230,000円(税別) / 253,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/7/21 ゴム・プラスチック材料のトラブル解決 2コースセット 東京都 会場
2026/7/21 UV硬化樹脂の基礎とトラブル対策 オンライン
2026/7/21 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2026/7/21 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2026/7/22 高分子材料における難燃化技術と難燃性評価、難燃剤の配合設計・規制動向と実際技術 オンライン
2026/7/23 レオロジーの基礎と測定・評価の要点 オンライン
2026/7/23 エポキシ樹脂 総合2日間セミナー オンライン
2026/7/23 車載電子機器の熱設計と樹脂封止技術 オンライン
2026/7/24 エポキシ樹脂 総合2日間セミナー オンライン
2026/7/24 プラスチック資源循環の現状とリサイクル技術の動向・課題 オンライン
2026/7/24 樹脂部品開発のためのCAE基礎講座 オンライン
2026/7/27 プラスチック加飾技術の基礎と用途別の適用展開 東京都 会場・オンライン
2026/7/27 高屈折率材料の分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2026/7/27 高分子接着の基礎と接着性制御に向けた界面構造・残留応力の評価および表面処理 オンライン
2026/7/27 車載電子機器の熱設計と樹脂封止技術 オンライン
2026/7/28 再生プラスチックにおける異物、不純物、添加剤、臭気の分析 オンライン
2026/7/28 高分子材料の劣化 オンライン
2026/7/28 フィラーの表面処理と樹脂への最適混合・分散プロセス技術 オンライン
2026/7/28 バイオベースポリマーの基礎・実用化と高性能化技術 オンライン
2026/7/28 プラスチック資源循環の現状とリサイクル技術の動向・課題 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/26 燃料電池〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/5/26 燃料電池〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/3/24 電気自動車のバッテリ冷却 (リチウムイオン電池、全固体電池) 〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/3/24 電気自動車のバッテリ冷却 (リチウムイオン電池、全固体電池) 〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/15 EV用モータの資源対策