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二軸・単軸押出混練機のスクリュ制御、デザイン最適化

二軸・単軸押出混練機のスクリュ制御、デザイン最適化

~形状、回転速、スケールアップ、 シミュレーション予測、メンテナンスなど~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、押出機におけるスクリュ構成の最適化と混練条件の適切な設定について詳解いたします。

開催日

  • 2025年12月11日(木) 10時00分17時00分

修得知識

  • 効果的なディスクエレメント・エア抜き部の配置
  • 回転方向と噛合い部の関係
  • 樹脂粘度、フィラーの運転条件への影響
  • スクリュの組合せと剪断力の関係

プログラム

第1部 二軸混練押出機の変遷とスクリュ形状・構成による高機能化

(2025年12月11日 10:00〜12:00)

 本講座に参加することで、二軸混練押出機の技術発展の経緯やその詳細を理解し、また樹脂中でのフィラー分散とはどうゆうものかを知る.フィラーやアロイなどのナノ分散に効果がある伸長流動に関しての最近の技術動向を解説する.

  1. 混練の概念
  2. 混練機・混練技術の変遷
    1. バッチ式混練機 (基礎実験から研究開発事例まで)
      • 基礎研究によるロータの変遷
    2. 二軸連続混練機 (非噛合い型異方向回転二軸混練機)
    3. 二軸連続混練押出機 (噛合い型同方向回転二軸混練機)
      1. 装置の変遷とその特長
      2. スクリュセグメント技術 (ニーディングディスク)
  3. 混練機・混練技術の高機能化
    1. 装置の高性能化 (高トルク化を中心に)
  4. ナノコンポジットの最近の動向とナノフィラー分散技術
    1. 最近のナノコンポジットの研究動向
    2. 二軸混練押出機によるナノフィラー分散技術
    3. 高圧伸張流動を利用した二軸混練押出機によるナノフィラー分散技術
    4. 各ミキサーからの吐出材料の様子
    • 質疑応答

第2部 押出混練での樹脂やけ、分解などの各種トラブルとスクリュとの関係、その対策

(2025年12月11日 13:00〜15:00)

 近年、製品品質の向上要求が高まり、プラスチックのコンパウンドにおいても充填材や微小粉体による改質が拡大されている。充填材などは益々微細化され、分散が難しくなっている。このような高い要求への対応として多様剪断による混練理論を提唱してきた。また、プラスチックの成形加工時に発生する不良現象は色々あるが、黄変、樹脂やけの不良減少は材料(プラスチック添加剤など)、機械装置、加工条件など総合的な検討が必要である。
 本講ではこれらの不良現象と解決方法を報告する。

  1. プラスチックの混練の種類と混練、分散のメカニズム
  2. スクリュ形状制御と混錬技術の向上
    1. スクリュの機能と樹脂の挙動
    2. スクリュ形状による分散向上及び性能への影響
    3. 高混練スクリュによる展開例
      • VCMT理論の単軸スクリュへの展開
        • 押出機
        • 射出成形機
    4. スクリュ腐食、摩耗と押出し特性の変化
      • 腐食
      • 摩耗の要因
      • スクリュ摩耗の形態
      • 摩耗と押出し特性の変化
    5. スクリュのメンテナンス基準の考え方
    6. 耐食M、耐摩耗処理方法
  3. 成形加工時の不良と対策例
    1. 樹脂やけ不良と対策例
      • 剪断による発熱、樹脂やけ、目やにへの対策例
    2. コーテイング処理と摩擦・離型への影響
  4. 混練の最適化・効率化
    1. スクリュ形状と混錬性能の向上
    2. 高速・高押出し要求の状況
    3. セグメントの種類と特性
  5. 日常のメンテナンス、洗浄
    • 質疑応答

第3部 単軸押出機の混練シミュレーション、樹脂挙動解析とスクリュ条件の求め方

(2025年12月11日 15:15〜17:00)

 単軸押出機内での混練性と温度ムラ、樹脂の熱劣化と滞留など、溶融材料の品質評価などにおいてシミュレーションを通して、単軸押出機の溶融能力、混練力、温度均一性を数値化する手法をご紹介・解説します。

  1. スクリュのセクション毎の役割と理想的な状態
    1. 動画による押出機内部の様子〜溶融の様子とパラメータ化〜
    2. セクション毎の役割と、シミュレーションによる評価
      1. 溶融速度の評価
      2. 溝内での滞留防止パラメータ
      3. 滞留部の壁面の剪断応力を解析
      4. 計量部での温度コントロール
      5. 吐出樹脂の温度ムラ
      6. スクリュの形状と効果
  2. 押出機の評価の際に必要なパラメータ
    1. シミュレーションで使用されるパラメータとその解釈
    2. シミュレーション結果と実際の成形性の関連性
    3. 成形トラブルは、シミュレーションからどのように読み取れるか?
    4. 溶融品質の向上にシミュレーションはどう貢献できるか?
  3. バリアセクション、ミキサーの効果
    1. バリアやミキサーの有無と溶融樹脂の品質の違い
    2. よりよいスクリュ設計に必要な、ミキサーの基礎
      1. ウェーブミキサー内の流動パターン
      2. バリア・ウェーブミキサー内の流動
      3. 押出サンプルによる混練度比較
      4. 各ミキサーからの吐出材料の様子
    • 質疑応答

講師

  • 田中 達也
    同志社大学 理工学部 エネルギー機械工学科
    教授 / 先端複合材料研究センター長
  • 長岡 猛
    長岡国際技術士事務所
    所長
  • 朝井 雄太郎
    千葉押出解析 合同会社
    代表社員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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