技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

新型コロナウイルス変異型の変異株同定と感染分子機構解明

治療・診断技術開発のための

新型コロナウイルス変異型の変異株同定と感染分子機構解明

オンライン 開催

開催日

  • 2021年7月13日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) パンデミック下のSARS-CoV-2変異株発生要因およびその特徴について

(2021年7月13日 10:00〜12:00)

 COVID-19治療戦略として様々な取り組みがなされているが、未だ終息の目処がついていないのが現状であり、「SARS-CoV-2とヒトとのせめぎあい」の渦中であるといえる。一般的に病原体 (ウイルス) の長期生存戦略は、「宿主 (ヒト) 免疫反応からの逃避」であり、その逃避法としてもっとも有効なのは「遺伝子変異」であるが、SARS-CoV-2も例外ではない。本講演では、COVID-19パンデミック下でのSARS-CoV-2流行株の発生要因・特徴およびその変遷についてお話させて頂きたい。

  • 感染症コントロールの基本について
  • COVID-19およびその原因病原体であるSARS-CoV-2について
  • SARS-CoV-2変異株発生要因について
  • SARS-CoV-2パンデミック株の変遷について
  • SARS-CoV-2国内流行株の変遷について
  • COVID-19制圧に向けて
  • 質疑応答

第2部. 新型コロナウイルスのゲノム解析による変異株の同定と今後について

(2021年7月13日 12:45〜15:15)

 新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) 感染症は2019年末に中国で報告されてから、2021年4月末現在において世界で1億4千万人以上の感染者が報告された。本講座ではSARS-CoV-2の分類、ゲノムにコードされている遺伝子、そしてこれまでの遺伝子変異について取り上げる。加えて、近年報告が相次いでいる変異株について、そしてそのような変異が迅速に同定できるようになったゲノム解析技術の進展についても取り上げる。それらの状況からSARS-CoV-2の今後についても考察する。

  • SARS-CoV-2のゲノム解読、構造
  • SARS-CoV-2の近縁のコロナウイルス
  • SARS-CoV-2のS遺伝子の変異
  • SARS-CoV-2のnsp14遺伝子の変異
  • SARS-CoV-2のORF3b, ORF6の変異
  • SARS-CoV-2のゲノムシークエンスを活用した迅速診断
  • 今後のウイルス感染症ゲノムサーベイランスについて
  • 質疑応答

第3部. 分子シミュレーションによる新型コロナウイルス感染の分子機構の解明

(2021年7月13日 15:30〜17:00)

 新型コロナウイルスの表面にはスパイクタンパク質と呼ばれる突起状のタンパク質が存在しており、感染初期の段階においてスパイクタンパク質とヒト細胞表面に存在するACE2受容体が結合する。クライオ電子顕微鏡を用いた立体構造解析により、感染に関与するタンパク質複合体の分子構造が続々と分かってきた。本講演では、主にスパイクタンパク質に焦点を当てて、スーパーコンピュータを用いた分子動力学シミュレーションによりこれまで分かってきた感染の分子機構について紹介し、計算科学の観点から今後の展望について解説する。

  1. 新型コロナウイルスの分子構造
  2. 分子動力学シミュレーションとは
    1. MD計算の基本原理
    2. スーパーコンピュータを用いた並列計算
    3. 分子動力学計算プログラム GENESIS の紹介
  3. スパイクタンパク質/ACE2受容体の分子動力学シミュレーション
    1. 「富岳」を用いた我々の研究事例
    2. その他の研究事例紹介
  4. 今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 武内 寛明
    国立大学法人 東京医科歯科大学 (TMDU) 大学院 医歯学総合研究科 ウイルス制御学
    准教授
  • 中川 草
    東海大学 医学部 基礎医学系 分子生命科学
    講師
  • 森 貴治
    理化学研究所 開拓研究本部 杉田理論分子科学研究室
    専任研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/8 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/9 滅菌の基礎と滅菌バリデーション入門 オンライン
2024/5/15 ユーザビリティエンジニアリング要点セミナー オンライン
2024/5/16 ISO 13485:2016が要求する医療機器サンプルサイズの根拠を伴う統計学的手法 (全2コース) オンライン
2024/5/16 ISO 13485:2016が要求する医療機器サンプルサイズの根拠を伴う統計学的手法 (Aコース 基礎編) オンライン
2024/5/16 Computer Software Assuranceセミナー オンライン
2024/5/17 QMSR徹底解説 (初級講座) オンライン
2024/5/20 FMEAの必須知識と工程FMEAの実践手法 オンライン
2024/5/20 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/20 GVP省令が求める「医療機器製造販売後安全管理業務」 オンライン
2024/5/21 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/5/22 ISO11135要求を満足するEOG滅菌バリデーションの実務の具体的ポイント オンライン
2024/5/22 医療機器・プログラム医療機器の保険戦略 オンライン
2024/5/22 医療機器開発の為の生物学的安全性評価の基礎と評価手法 オンライン
2024/5/22 医療機器 洗浄バリデーションセミナー オンライン
2024/5/24 GCP調査に向けたSOPの作成と管理並びにTMFの整備 オンライン
2024/5/27 医療・ヘルスケア分野参入に向けた新規事業・研究開発テーマ企画応援 全2日間セミナー オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/30 生体センシング技術の開発とヘルスケア、遠隔診断への応用
2022/12/31 機械学習・ディープラーニングによる "異常検知" 技術と活用事例集
2022/9/30 5G時代のデジタルヘルスとその事業化
2022/8/31 医療機器の設計開発における統計的手法とそのサンプルサイズ設定
2021/11/10 医療機器製造におけるバリデーション基礎講座
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/10/15 医療機器のプロセスバリデーション (PV) と工程管理
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略 (製本版 + ebook版)
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略
2021/3/15 体温計
2021/3/15 体温計 (CD-ROM版)
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/5/31 最先端医療機器の病院への普及展望と今後の製品開発
2017/7/27 ウェアラブル機器の開発とマーケット・アプリケーション・法規制動向