技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーアロイ・ブレンドにおける相溶性の基礎と制御法

ポリマーアロイ・ブレンドにおける相溶性の基礎と制御法

~相溶性、相図の基礎から相溶化添加剤の種類、特徴を理解する~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年4月22日(金) 12時30分16時15分

受講対象者

  • ポリマーアロイに関連する技術者
  • ポリマーアロイで課題を抱えている方
  • ポリマーアロイの応用製品に関連する技術者
    • 航空機用CFRP
    • 半導体パッケージ用接着剤
    • 多孔質材料
    • スーパーオレフィンポリマー
    • PC/ABS、PBT/PCアロイ
    • 熱可塑性エラストマー
    • ABS樹脂
    • 耐衝撃性樹脂
    • 耐熱樹脂
    • 耐メルトダウン性エンプラ など

修得知識

  • 相溶性と相図の理解
  • 高分子の混練過程
  • 固相でフィラーや粒子を濡らし、安定化させる手法
  • 固相グラフトなど材料の特徴
  • プラスチック材料と粒子状材料の組み合わせと効果
  • ナノクレイやナノファイバーを用いた機能向上

プログラム

1. ポリマーアロイ・ブレンドにおける相溶性の基礎と制御法

ポリマーアロイを扱う技術者に相溶性と相図の基礎を理解していただく。ポリマーブレンドの混練過程について理解していただく。

  1. 相溶性と相図
    1. 相溶性とは
    2. 相図の熱力学
    3. ポリマーブレンドの相分離過程
    4. 相分離過程と相分離構造の観察
  2. ポリマーブレンドの混練過程
    1. 混練過程における構造形成
    2. 混練により形成される様々な相分離構造
    • 質疑応答

2. 固相グラフト化法を用いた相溶化添加剤によるポリマーコンポジットの機能向上

 自動車をはじめプラスチック材料組成も、各種ファイバー状・粒子状材料との複合化が進んでいる。オレフィン系のように極性のないマトリクスに、ガラスやセルロースのような極性フィラーを均一に分散させるには、両者を取り持つ添加剤が必要である。加えてナノ粒子やナノファイバーのように、細かくなれば表面積も増え、マトリクスとの界面がより重要になる。ここではオレフィンなどを基本骨格として、無水マレイン酸を付加した添加剤の構造・機能の説明し、各種実験結果でその効果を紹介する。

  1. 粒子とマトリクス材料の境界で働く添加剤
    • 分散剤の機能と構造
  2. 固相での添加剤
    • ベースポリマーと変性
  3. グラフト化プロセスと添加剤の種類
    • 固相法と溶融法、製造方法の違い
  4. カップリング機能
    • 木質系 (セルロース) フィラーの濡れとプラスチック材料への混合
    • ガラス繊維の分散と安定化
  5. 固相グラフト添加剤による機械的強度の向上
    • 耐衝撃性、曲げ強度・靱性の向上例
  6. ナノクレイのコンポジットへの展開
    • 難燃性向上の例
    • 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/17 FT-IRを用いた樹脂の劣化解析と寿命予測への活用可能性 オンライン
2025/6/17 EV等電動化モビリティ用モータと関連電装品のための高電圧絶縁技術と樹脂材料開発 オンライン
2025/6/17 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2025/6/18 EV等電動化モビリティ用モータと関連電装品のための高電圧絶縁技術と樹脂材料開発 オンライン
2025/6/18 粘弾性測定を用いた材料物性評価 オンライン
2025/6/18 フィラーの表面処理と樹脂への複合化・分散技術 オンライン
2025/6/19 高分子難燃化とリサイクル オンライン
2025/6/19 絶縁材料の劣化メカニズムと部分放電計測ならびに寿命評価 オンライン
2025/6/20 ポリウレタンの原料・反応・特性およびフォーム・塗料・複合材料用途の新技術 オンライン
2025/6/20 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2025/6/23 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2025/6/23 絶縁材料の劣化メカニズムと部分放電計測ならびに寿命評価 オンライン
2025/6/24 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2025/6/24 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン
2025/6/24 医用材料の基礎と要求特性および応用展開・最新動向 オンライン
2025/6/24 アコースティックエミッション計測の基礎、計測・評価手法と応用事例 オンライン
2025/6/25 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2025/6/25 押出成形の基礎と成形不良の原因・対策 オンライン
2025/6/25 ポリウレタンフォームの材料設計と機械特性の解析、予測 オンライン
2025/6/25 高分子における残留応力/内部応力の発生メカニズムと低減化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用