乾燥操作とは、材料中の液 (水または溶媒) を蒸発除去する操作であり、多くの生産工程で使用されていますが、乾燥操作の理論や方法について学習する機会は少ないのが現状です。
　本セミナーでは、乾燥操作の基本原理、乾燥速度向上法や装置選択、省エネルギー対策および頻出するトラブルに対する対策法について解説したのちに、代表的な乾燥方式について解説します。
　流動層乾燥は、粉体の乾燥に多用されていますが、比較的大きな材料や微粒子懸濁物質の乾燥にも応用できます。流動層乾燥機の設計指針や特性について解説します。また、過熱水蒸気乾燥は様々な分野で適用されるようになってきていますが、まだ十分に理解されているとはいえず、有効に利用されていません。このセミナーでは、過熱水蒸気乾燥の原理と乾燥時の留意点についても解説します。さらに、その他の特徴的な乾燥方式についても原理等解説します。

1. 乾燥方式の基礎
   1. 乾燥時の挙動・メカニズム
      • 予熱期間、定率乾燥期間、減率乾燥期間の特徴と現象理解
   2. 乾燥速度と材料温度
      • 乾燥速度の算出例
      • 材料温度の予測
   3. 乾燥速度の向上法
      • 乾燥速度を向上するための操作因子
2. 乾燥機の運転
   1. 乾燥装置の選定
      • 材料形状から見た選定
      • 材料の特性から見た選定など
   2. 乾燥時の省エネルギー
   3. 乾燥時のトラブル対策
3. 各種乾燥方式
   1. 流動層乾燥
      1. 流動層乾燥の原理
      2. 流動層乾燥時の操作条件
      3. 流動層内の伝熱特性
      4. 流動層乾燥の応用・適用例
   2. 過熱水蒸気乾燥
      1. 過熱水蒸気乾燥の原理・特徴
      2. 過熱水蒸気乾燥時の留意点・トラブル
      3. 過熱水蒸気乾燥の応用・適用例
   3. その他の乾燥方式
      1. マイクロ波乾燥
      2. 真空凍結乾燥
   4. ハイブリッド乾燥
4. まとめ
   1. 最近の乾燥技術動向
   2. まとめ
• 質疑応答・名刺交換