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ドライバーの眠気検知技術とその評価方法

ドライバーの眠気検知技術とその評価方法

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年9月25日(金) 11時15分 15時50分

修得知識

  • 居眠りの前兆検知
  • 個人差を定量化する指標

プログラム

1. ドライバーの安全運転を支援するウェアラブルセンサ

~FUJITSU Vehicle ICT FEELythm~について

(2015年9月25日 11:00〜12:00)

 昨今の長距離高速バスでの重大事故発生により、安全安心に関する問題意識 (特に居眠り運転) が社会的に高まっている、そんな中、富士通はドライバーの脈波を取得し 、ドライバー自身も気づかない段階で眠気の予兆を検知するFEELythmを開発した。本製品における、市場の状況と、眠気検知技術の背景、また今後の取組みについて、ご説明します。

  1. 市場の状況
    1. 事業用自動車の法令違反別事故件数
    2. 居眠り運転について
    3. 運転者の状態と交通事故の関連
  2. 生体センシングについて
    1. 心拍 (脈波) センシングに取組んだ理由 (可能性)
    2. 方式比較
  3. FEELythmの特徴
    1. 業務での使いやすさを追求したウェアラブルセンサー
    2. 自動キャリブレーションによる個人差のばらつきの解消
    3. 運転者の安全運行指導に有効なシステム
  4. デジタルタコグラフ連携とスマートフォン連携
    1. デジタルタコグラフ連携について
    2. スマートデバイス連携について
  5. 今後の取組みについて

2. 自動車運転中における居眠り運転の危険性評価について

(2015年9月25日 13:00〜14:20)

 本講座では、居眠り運転による危険性について、基礎的な研究から応用的な研究を紹介しながら考察します。また、運転者の覚醒水準評価手法についても生理指標および行動指標を用いた方法について紹介し、その問題点について考えます。最後に、居眠り運転時における低覚醒状態での運転者の反応時間分布を用いて、運転の危険性そのものを評価する方法についても紹介します。

  1. 居眠り運転の現状と問題点
    1. 居眠り運転事故
    2. 居眠り運転の危険性
  2. 覚醒水準評価方法について
    1. 生理指標を用いた評価
    2. 行動指標を用いた評価
    3. 評価の問題点
  3. 居眠り運転の危険性評価
    1. 覚醒水準の違いによる反応時間分布
    2. 居眠り運転とPOCの関係
  4. まとめと今後の課題

3. 眠気表情の評定法と眠気変動の予測に有効な指標の考え方、居眠り検知への応用

(2015年9月25日 14:30〜15:50)

 表情に基づく眠気評価は、主観に基づく評価方法ですが、手順をふめば客観性の高い指標として利用することが可能です。人間の一般的な知覚特性や表情知覚の特性など、基礎的な知見を踏まえながら、表情から眠気を評定するためのコツや留意点を示します。顔画像を記録する実験そのものの信頼性を高めるために、人を対象とした研究の倫理的配慮についても簡単に紹介します。

  1. 表情評定の基礎
    1. 主観と客観
    2. 表情研究の歴史
    3. 表情知覚の特性
  2. 表情評定法
    1. 評価尺度と評価時の留意点
    2. 実習 (眠気を評価してみよう)
    3. 評定の一致率の求め方
  3. 眠気表情値の予測に有効な指標の見つけ方
    1. 相関分析
    2. 相互相関分析
    3. 重回帰分析
  4. 実験全般の注意点 (研究倫理とデータの信頼性)

講師

  • 角中 光
    富士通 株式会社 エンベデッドシステム事業部 プラットフォーム開発センター
    センター長代理
  • 松木 裕二
    福岡工業大学 工学部
    准教授
  • 北島 洋樹
    (公財) 労働科学研究所 研究部
    副所長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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