本講演では、車載向け音声インターフェースに関して、理論的・実践的両側面からの詳細な解説を行います。理論面では、音声認識や音声合成の基本原理から、最先端の研究成果である各種アルゴリズムまで、幅広く紹介します。特に、車載環境でもっとも困難な問題を引き起こす雑音の処理に関しては、様々なアプローチによる取り組みを詳しく解説します。実践面では、車載機器の開発現場での問題意識を元に、開発者が注意すべき様々なティテールについても述べる予定です。
　全体の解説を通じて、音声インターフェースの開発に携わる人はもちろんのこと、音声インターフェースを使った車載向けサービスを考える人にとっても、有益な情報を提供していきたいと思います。

1. 音声インターフェースの基本原理
   1. 音声インターフェースの特徴
   2. 音声認識の基本原理
   3. 音声合成の基本原理
   4. 音声対話処理の基本原理
2. 車載向け音声インターフェースの設計
   1. アーキテクチャの設計:組み込み型とクラウド型
   2. 音声認識の設計:文法固定型と自由発話型
   3. 音声フィードバックの設計:録音再生と音声合成
   4. 音声対話処理の設計:システム主導型とユーザー主導型
   5. 多言語化
   6. 性能評価
3. 車載向け耐雑音音声認識
   1. 車載機器における音響環境の特徴
   2. 音声区間検出
   3. 音声強調
   4. 耐雑音音響モデル
   5. 特徴量正規化
   6. マイクロフォンアレイの活用
4. システム全体としての誤作動対策
   1. Nベスト音声認識の利用
   2. 誤認識に強い音声対話処理
   3. 実データに基づくオンライン誤作動対策
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