技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

かご型シルセスキオキサン (POSS) の合成、特性、制御と応用技術

かご型シルセスキオキサン (POSS) の合成、特性、制御と応用技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーではかご型シルセスキオキサンについて、その特徴、合成法、および応用例とともに工業的利用の可能性について解説いたします。

開催日

  • 2014年11月18日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • かご型シルセスキオキサンに関わる研究者、技術者

修得知識

  • かご型シルセスキオキサン (POSS) の基礎
  • かご型シルセスキオキサンの合成法
  • POSSのこれまでの利用・応用例
  • 単一分子かご型シルセスキオキサン材料への展開
  • かご型シルセスキオキサン (POSS) 核デンドリマーについて
  • 主鎖型POSSポリマーへの応用

プログラム

シルセスキオキサンは優れた熱特性、電気特性、光学特性を有することから注目されており、その構造は、かご型、ラダー型、ランダム型に大別される。この中で、かご型シルセスキオキサン (POSS) は分子レベルで構造が制御されたシルセスキオキサンであり、産業界からも注目されている低次元無機ナノ構造体である。 本セミナーではかご型シルセスキオキサンについて、その特徴、合成法、および応用例とともに工業的利用の可能性について、我々の研究例を中心に紹介し、次世代材料として何が期待できるかを考える。

  1. かご型シルセスキオキサン (POSS) の基礎
    1. シルセスキオキサンの概要
    2. かご型シルセスキオキサン (POSS) とは
    3. 不完全かご型シルセスキオキサンとは
    4. ダブルデッカー型シルセスキオキサンとは
    5. その他のかご構造を有するシロキサン誘導体
  2. 合成法
    1. 代表的なPOSSの合成法
    2. 不完全かご型シルセスキオキサンの合成法
    3. かご構造組換えによる合成法
    4. テトラエトキシシラン (TEOS) を原料としたオクタアニオンの合成
  3. POSSのこれまでの利用・応用例
    1. 高分子の耐熱性・機械的特性向上
      1. フィラーとした利用
      2. POSS含有モノマーを用いた共重合体
      3. 熱硬化性樹脂への利用
    2. フォトパターニング
    3. 医療材料
      1. MRI造影剤
  4. 単一分子かご型シルセスキオキサン材料への展開
    1. 構造の明確なかご型シルセスキオキサンのみからなる光学的透明膜作製の意義
    2. 具体例
      1. ダンベル型POSS誘導体
      2. スター型POSS誘導体
      3. 発光性ダンベル型POSS誘導体
      4. 単一分子POSS誘導体からなる透明膜の屈折率
  5. かご型シルセスキオキサン (POSS) 核デンドリマー
    1. 従来のデンドリマーと何が違うか
    2. POSS核デンドリマーの溶液特性
    3. POSS核デンドリマーで構成される固体材料
      1. 単一成分有機無機ハイブリッド材料であるPOSS核デンドリマー
      2. 固体電解質への応用
      3. 電荷移動錯体と組合わせた塗布型導電膜への応用
      4. 今後の可能性
  6. 主鎖型POSSポリマー
    1. 主鎖型POSSポリマーとは
    2. 合成法
    3. 何が期待されるか
  7. まとめと展望
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 中 建介
    京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 物質工学部門 応用錯体化学分野
    教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン