技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

シランカップリング剤による表面処理技術と分析・評価方法

シランカップリング剤による表面処理技術と分析・評価方法

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、シランカップリング剤の構造的特徴、反応、表面処理技術からその分析・評価法まで、2名の講師が分かりやすく解説します。

開催日

  • 2014年3月31日(月) 13時00分16時15分

受講対象者

  • カップリング剤処理、表面処理を行う技術者
  • コンパウンド、複合材料 (ナノコンポジット/ナノハイブリッド) の開発を行う技術者
  • シランカップリング剤に関連する技術者、研究者

修得知識

  • シランカップリング剤の種類
  • シランカップリング剤の選択方法と効果的な使用法
  • シランカップリング剤の作用機構
  • シランカップリング剤の処理効果、表面分析/解析法
  • シランカップリング剤の応用

プログラム

第1部 シランカップリング剤の反応メカニズムと表面処理技術

(2014年03月31日 13:00〜14:30)

 本講ではシランカップリング剤の構造的特徴と反応メカニズムの基礎に関する講義に続き、シランカップリング剤の反応性がどのような因子によって影響を受けるのか、理由とともに解説する。
 後半では、現在入手可能な種々のシランカップリング剤および関連化合物の具体的な化学構造や、どのような表面が反応に適しているのか、などを概説後、シランカップリング反応の表面処理技術としての利用を中心に応用例について紹介する。

  1. シランカップリング剤とは
    1. 基本的な化学構造
    2. 一般的な利用法
  2. シランカップリング剤の反応メカニズム
    1. ゾル-ゲル法
    2. 基本的な反応メカニズム
    3. 反応に影響を与える因子
  3. シランカップリング反応の実際
    1. シランカップリング剤の化学構造の具体例
    2. 反応の行い方
    3. シランカップリング反応に適した表面とは
  4. シランカップリング剤の利用法
    1. 表面改質における利用
    2. 有機-無機ハイブリッド作製における利用

第2部 シランカップリング剤の反応状態・表面状態の分析・評価法

(2014年03月31日 14:45〜16:15)

 シランカップリング剤は、有機材料と無機材料間に新たな界面層を形成させ、両成分の相溶性や接着性を高めたり、無機材料の分散性を向上させる効果があり、多種多様な用途で広く使用されている。
 また近年、ゾルーゲル法や無機微粒子を使った有期-無機ナノハイブリッド材料の開発においても、シランカップリング剤は複合化に重要な役割を果たしている。シランカップリング剤を効果的に使用し、最大限の処理効果を得るためには、シランカップリング剤の作用機構を理解し、解明することが重要である。
 ここでは、シランカップリング剤の反応状態・表面状態の分析・評価法についてわかりやすく解説する。

  1. シランカップリング剤の構造と機能
  2. シリカの種類と構造
  3. シリカの表面構造と反応性
  4. シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析・評価法
    1. 反応状態、被覆率の分析・評価法
      1. 加水分解反応の分析・評価
        • GC
        • IR
        • Raman
        • 29Si-NMR
      2. 縮合反応の分析・評価
        • IR
        • Raman
        • 29Si-NMR
    2. 表面状態の分析・評価法
      • IR
      • Raman
      • 近赤外
      • NMR (1H-, 13C-, 29Si-)
      • TG-DTA
      • XPS
      • AFM
  5. 参考文献

会場

タイム24ビル

4F 研修室

東京都 江東区 青海2丁目4-32
タイム24ビルの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、 2名で 47,600円(税別) / 49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/12 フッ素フリー撥水・撥油技術の開発動向とその評価 オンライン
2025/6/12 CO2分離膜の開発と分離・回収プロセスの設計 オンライン
2025/6/12 窒化物フィラーの表面処理技術と凝集力、充填量、配向の制御 オンライン
2025/6/17 無機ナノ粒子の粒子径、形状制御と表面処理、分散性向上 オンライン
2025/6/19 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2025/6/20 塗布膜乾燥の基本とプロセス・現象・本質の理解、最適化と欠陥・トラブル対策 オンライン
2025/6/23 塗料・塗膜の基礎 (含:塗装系) 、塗膜の欠陥不良 (発生メカニズムと対策) 東京都 会場
2025/6/24 有機-無機材料のハイブリッド化、合成技術と構造・特性制御、応用 オンライン
2025/6/24 シランカップリング剤のメカニズムと使用方法 オンライン
2025/6/25 接着制御・メカニズム解析の考え方と分析評価法 オンライン
2025/6/25 シランカップリング剤の反応メカニズム解析、界面 (層) 形成・表面の反応状態の分析・評価方法 オンライン
2025/6/27 めっきの基礎および不良要因とその対策 オンライン
2025/6/30 ぬれ性の基礎と滑水性の評価・制御 オンライン
2025/7/3 シランカップリング剤の効果的活用法 オンライン
2025/7/4 電池セパレータの安全性・耐熱性向上とコーティング技術 オンライン
2025/7/7 塗布膜乾燥の基本とプロセス・現象・本質の理解、最適化と欠陥・トラブル対策 オンライン
2025/7/9 有機-無機材料のハイブリッド化、合成技術と構造・特性制御、応用 オンライン
2025/7/9 基礎から学ぶ & サステナブル社会に貢献するフィラー活用術 オンライン
2025/7/10 高速伝送基板に向けた材料の表面処理技術と接着性、誘電特性の両立 オンライン
2025/7/10 工業用添加剤の基礎と使い方・選定のポイント 兵庫県 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/4/30 非フッ素系撥水・撥油技術の開発動向と性能評価
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2012/10/31 ハイブリッド・デュアルUV硬化の実践的活用
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書