技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

機能性エラストマー市場の徹底分析

機能性エラストマー市場の徹底分析

機能性エラストマー市場の徹底分析の画像

ご案内

刊行にあたって

 熱可塑性エラストマー(TPE)は、ゴムの特性と熱可塑性樹脂の成形性を併せ持っており、加硫ゴムと比較し、多くの優れた特性があり、同時に合成ゴムと樹脂の中間的な性能を維持している。代表的なTPEには、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウレタン系、その他塩素化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレン、フッ素系、シリコーンゴム、アクリルゴムなどがあげられる。
 TPEは、自動車用途を中心に、粘着剤、接着剤、土木建築用途、スポーツ、靴、医療、日用雑貨など応用範囲は広く、それぞれの素材特性を生かした独自の市場を形成するか、あるいはエラストマー間の競合や合成ゴムの代替を重ねながら現在の市場を確立してきた。なかでも樹脂改質、アスファルト改質や、ポリマーアロイ材料向けの相溶化剤としての需要は大きく、これらを用いた部品は電気・電子、OA・情報、精密機器用途で使用されている。最近のTPE市場は、自動車用途の成長率は小さいが、環境問題や、樹脂のリサイクル対応、汎用樹脂をメインとする樹脂改質、アスファルト改質、合成ゴムの代替、さらに高性能化による独自の用途開発などがあり、将来的にも着実な伸びが予想されている。
 本レポートは、代表的なTPE11品目に合成ゴムを含め、その市場動向をおよび参入メーカーの最新の動向をまとめたものである。TPEビジネスに関係する方々のお役にたつ調査レポートであることを確信し購読を勧める。

本レポートの特徴

  • 機能性TPE主要11品目の市場・メーカー・用途動向を詳述
  • 個別製品市場の用途展開動向を詳述
  • 主要メーカー33社の事業内容を詳述
  • TPEに関連する合成ゴム市場も調査分析
  • 中国市場およびローカルメーカーの概要を把握

目次

Ⅰ 総 論

熱可塑性エラストマー(TPE)市場

  • 1.TPEの概要
  • 2.TPEの需要量
  • 3.TPE製品と用途
  • 4.TPE事業参入企業
  • 5.主要TPEメーカーの海外進出動向
  • 6.海外TPEメーカーの事業概要

Ⅱ 材料編

  • 1.スチレン系エラストマー(TPS・SBC)
    • 1.1 概要
    • 1.2 メーカーと生産能力
    • 1.3 主な海外メーカーの生産体制
    • 1.4 需要動向
    • 1.5 製品と用途
  • 2.オレフィン系エラストマー(TPO)
    • 2.1 概要
    • 2.2 メーカーと生産能力
    • 2.3 主な海外メーカーの生産体制
    • 2.4 需要動向
    • 2.5 製品と用途
  • 3.塩ビ系エラストマー(TPVC)
    • 3.1 概要
    • 3.2 メーカーと製品
    • 3.3 需要動向
  • 4.アクリルゴム(ACM)
    • 4.1 概要
    • 4.2 メーカーと生産能力
    • 4.3 需要動向
    • 4.4 製品と用途
  • 5.ポリアミド系エラストマー(PAE・TPAE)
    • 5.1 概要
    • 5.2 メーカーと生産能力
    • 5.3 需要動向
    • 5.4 製品と用途
  • 6.ポリエステル系熱可塑性エラストラマー(TPEE)
    • 6.1 概要
    • 6.2 メーカーと生産能力
    • 6.3 需要動向
    • 6.4 製品と用途
  • 7.ポリウレタンエラストマー(TPU)
    • 7.1 概要
    • 7.2 需要動向
    • 7.3 需要量
    • 7.4 用途例
    • 7.5 メーカーと生産能力
    • 7.6 メーカー動向と製品
  • 8. シリコーンゴム(VMQ・FVMQ)
    • 8.1 概要
    • 8.2 需要動向
    • 8.3 原料・製品の生産能力
    • 8.4 メーカー動向
  • 9. フッ素ゴム(FKM・FEPM・FFKM)
    • 9.1 概要
    • 9.2 メーカーと生産能力
    • 9.3 需要動向
    • 9.4 メーカー動向と製品
  • 10. 塩素化ポリエチレン・クロロスルフォン化ポリエチレン(CPE・CSM)
    • 10.1 概要
    • 10.2 メーカーと生産能力
    • 10.3 需要動向
    • 10.4 製品と用途

Ⅲ 合成ゴム編

  • 1.合成ゴム市場
    • 1.1 概要
    • 1.2 需要動向
    • 1.3 輸出入
  • 2.合成ゴムの品種別動向
    • 2.1 SBR
      • 2.1.1 市場動向
      • 2.1.2 生産能力
      • 2.1.3 用途別需要量
      • 2.1.4 ハイスチレンゴム(HSR)
    • 2.2 NBR
      • 2.2.1 市場動向
      • 2.2.2 生産能力
      • 2.2.3 用途別需要量
    • 2.3 EPDM・EPM
      • 2.3.1 市場動向
      • 2.3.2 生産能力
      • 2.3.3 用途別需要量
    • 2.4 BR
      • 2.4.1 業界動向
      • 2.4.2 生産能力
      • 2.4.3 用途別需要量
    • 2.5 CR
      • 2.5.1 市場動向
      • 2.5.2 生産能力
      • 2.5.3 用途別需要量
    • 2.6 IR
      • 2.6.1 市場動向
      • 2.6.2 生産能力
      • 2.6.3 用途別需要量
    • 2.7 IIR
      • 2.7.1 市場動向
      • 2.7.2 生産能力
      • 2.7.3 用途別需要量

Ⅳ 製品市場編

TPE & Rubber製品の市場

  • 1.自動車用途
    • 1.1 エアバッグ
    • 1.2 ステアリングホイル、インスツルメントパネル
    • 1.3 内装表皮材
    • 1.4 バンパー
    • 1.5 オイルシール・ガスケット
    • 1.6 ブーツ類
    • 1.7 ウェザーストリップ
    • 1.8 防水コネクタ(シール、パッキンなど)
    • 1.9 エアーダクト
    • 1.10 ワイヤーハーネス構成部品
    • 1.11 フューエルチューブ(ホース)
  • 2.エレクトロニクス・一般産業用途
    • 2.1 放熱材料
    • 2.2 ローラー類
    • 2.3 ホース・チューブ
    • 2.4 ポリマー材質アスファルト
    • 2.5 建築用ガスケット
    • 2.6 シート防水(ルーフィングシート)
    • 2.7 ウレタン建築、土木、防水材料 弾性材としての可能性
  • 3.スポーツ用途
    • 3.1 ゴルフシューズ
    • 3.2 ゴルフボール
    • 3.3 サッカーシューズ
    • 3.4 スキーブーツ
    • 3.5 ゴーグル

V メーカー編

TPE市場への参入企業の動向

  • 1.アロン化成
    • 1.1 概要
    • 1.2 製品と用途
    • 1.3 生産拠点と生産能力
  • 2.旭化成ケミカルズ
    • 2.1 概要
    • 2.2 製品と用途
    • 2.3 生産拠点と生産能力
  • 3.ARKEMA
    • 3.1 概要
    • 3.2 製品と用途
    • 3.2 アジアにおける事業と新規ポリマーの開発
  • 4.EASTMAN CHEMICAL
    • 4.1 概要
    • 4.2 製品と用途
  • 5.宇部興産
    • 5.1 概要
    • 5.2 製品と用途
    • 5.3 生産拠点と生産能力
    • 5.4 ナイロン12 エラストマー
    • 5.5 ナイロン12の生産能力
  • 6.EXXON MOBIL CHAEMICAL
    • 6.1 概要
    • 6.2 製品と用途
    • 6.3 生産拠点と生産能力
  • 7.カネカ
    • 7.1 概要と製品
    • 7.2 生産拠点と生産能力
  • 8.クラレ
    • 8.1 概要
    • 8.2 製品と用途
    • 8.3 生産拠点と生産能力
    • 8.4 クラレプラスチックのコンパウンド事業と製品
  • 9.KRATON POLYMERS LLC
    • 9.1 概要
    • 9.2 製品と用途
    • 9.3 生産拠点と生産体制
  • 10.KRAIBURG TPE
    • 10.1 概要
    • 10.2 製品と用途
    • 10.3 コンパウンド事業
  • 11.サンアロマー
    • 11.1 概要
    • 11.2 製品と用途
  • 12.サンアロー化成
    • 12.1 概要
    • 12.2 製品と用途
  • 13.JSR
    • 13.1 概要
    • 13.2 製品
    • 13.3 生産拠点と生産能力
    • 13.4 エラストマー事業部門の動向
    • 13.5 関連会社
  • 14.昭和電工
    • 14.1 概要
    • 14.2 製品と用途
    • 14.3 生産拠点と生産能力
  • 15.昭和化成工業
    • 15.1 概要
    • 15.2 製品と用途
  • 16.新興化成
    • 16.1 概要
    • 16.2 製品
    • 16.3 生産能力
  • 17.住友化学
    • 17.1 概要
    • 17.2 製品と用途
    • 17.3 生産拠点と生産能力
    • 17.4 海外におけるコンパウンド事業
  • 18.ダイセル・エボニック
    • 18.1 概要
    • 18.2 製品と用途
    • 18.3 生産拠点と生産能力
  • 19.ダウ・ケミカル日本
    • 19.1 概要
    • 19.2 製品
    • 19.3 生産拠点と生産能力
  • 20.DSMジャパンエンジニアリングプラスチックス
    • 20.1 概要
    • 20.2 製品
    • 20.3 生産体制
  • 21.デュポン
    • 21.1 概要
    • 21.2 製品と用途
    • 21.3 生産拠点と生産能力
  • 22.電気化学工業
    • 22.1 概要
    • 22.2 製品と用途
    • 22.3 生産拠点と生産能力
  • 23.東洋紡績
    • 23.1 概要
    • 23.2 製品と用途
    • 23.3 生産拠点と生産能力
  • 24.東レ・デュポン
    • 24.1 概要
    • 24.2 製品と用途
    • 24.3生産拠点と生産能力
  • 25.東ソー
    • 25.1 概要
    • 25.2 製品と用途
    • 25.3 生産拠点と生産能力
  • 26.日本ポリプロ
    • 26.1 概要
    • 26.2 製品と用途
    • 26.3 生産拠点と生産能力
  • 27.日本ゼオン
    • 27.1 概要
    • 27.2 製品と用途
    • 27.3 生産拠点と生産能力
    • 27.4 海外の関連会社
  • 28.プライムポリマー
    • 28.1 概要
    • 28.2 製品と用途
    • 28.3 生産拠点と生産能力
  • 29.プラステク
    • 29.1 概要
    • 29.2 製品と用途
  • 30.三井化学
    • 30.1 概要
    • 30.2 製品と用途
    • 30.3 生産拠点と生産能力
    • 30.4 コンパウンド事業の海外展開
  • 31.三菱化学
    • 31.1 概要
    • 31.2 製品と用途
    • 31.3 生産拠点と生産能力
  • 32.リケンテクノス
    • 32.1 概要
    • 32.2 製品と用途
    • 32.3 生産拠点と生産能力
  • 33.ブリヂストン
    • 33.1 概要
    • 13.2 製品と用途
    • 33.3 生産拠点と生産能力
  • 34.その他メーカーの動向
    • 34.1 アドバンスト・ソフトマテリアルズ
    • 34.2 太平化学製品
    • 34.3 日本プラス工業
    • 34.4 日油
    • 34.5 Teknor Apex

Ⅵ 中国市場編

中国の熱可塑性エラストマー(TPE)市場

  • 1.TPO・TPS市場規模と生産メーカー
  • 2.合成ゴム市場
    • 2.1 SBR
    • 2.2 IIR
    • 2.3 EPDM
    • 2.4 BR(ブタジエンラバー)
    • 2.5 IR(ポリイソプレンラバー)
    • 2.6 NBR
    • 2.7 CR(クロロプレンラバー)
    • 2.8 その他特殊ラバーの生産能力一覧
  • 3.統計資料
  • 4.中国のタイヤメーカー
  • 5.日本の自動車タイヤ需要

出版社

お支払い方法、返品の可否は、必ず注文前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本出版物に関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

A4判 並製本 296ページ

ISBNコード

ISBN978-4-904482-04-9 C3058

発行年月

2013年9月

販売元

tech-seminar.jp

価格

80,000円 (税別) / 88,000円 (税込)

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/26 ぬれ・接触角の基礎と測定・評価 オンライン
2024/11/26 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2024/11/26 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 粘着剤・粘着テープの剥離メカニズム・動的挙動と応力・変形・レオロジーコントロール オンライン
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/28 粘着剤・粘着テープのメカニズム、設計、評価法の考え方と実務応用 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 環境対応接着剤、解体性接着のトレンドと易解体性接着材料の設計 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/11/29 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用