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シランカップリング剤の効果的活用のための基礎と機能材料への応用

材料特性を最適化を実現する

シランカップリング剤の効果的活用のための基礎と機能材料への応用

~種類と機能、選択法と効果的使用法、反応と作用機構、処理効果、ナノ粒子の調製・粒径制御、無機材料への表面処理法・処理表面の分析・解析法、具体的応用例~
東京都 開催 オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2026年2月12日〜18日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーでは、シランカップリング剤の基礎から解説し、種類・選択基準・反応機構から、ナノ粒子の調製、無機材料表面の修飾法、処理表面の分析・解析、さらに具体的な応用事例までを体系的に解説いたします。

開催日

  • 2026年2月5日(木) 10時00分16時00分

受講対象者

  • シランカップリング剤処理を行う研究者、技術者
  • 接着・密着性改良の表面処理を行う研究者、技術者
  • 表面分析・解析を行う研究者、技術者
  • 複合材料 (ナノコンポジット/ナノハイブリッド) の開発を行う研究者、技術者
  • シランカップリングに関連する技術者、研究者

修得知識

  • シランカップリング剤の種類、選択基準、効果的使用法
  • シランカップリング剤の作用機構
  • ナノ粒子の調製と粒径制御法
  • シランカップリング剤による固体表面修飾反応
  • シランカップリング剤の表面処理効果、表面分析/解析法
  • 有機-無機ハイブリッド材料などへの応用技術

プログラム

 シランカップリング剤は主として界面制御による接着・密着性や異種材料の親和性・相溶性の向上などに使用されていたが、近年、有機-無機複合 (ハイブリッド) 材料などの新規機能材料として盛んに研究され、既に塗料やコーティング剤として実用化されている。このように、新規材料開におけるシランカップリング剤の用途はますます拡大し重要となっている。
 本セミナーでは、シランカップリング剤を実務で効果的に活用するための基礎をわかりやすく説明し、有機-無機ナノハイブリッドや機能材料へ応用するための表面処理法や反応、処理表面の分析・解析などの具体的な実験例 (マニュアル) を中心にやさしく説明する。

  1. 基礎編
    1. シランカップリング剤の概要
      1. シランカップリング剤とは
      2. シランカップリング剤の種類と化学構造
      3. シランカップリング剤の機能
      4. その他のカップリング剤
        • ジルコニウム
        • チタネート系カップリング剤
    2. シランカップリング剤の選択基準、使い方と処理効果
      1. シランカップリング剤の選択基準
        • どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
      2. シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法
      3. シランカップリング剤の使い方
        • 効果的な使い方は?
      4. シランカップリング剤の処理効果
        • シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?
    3. シランカップリング剤の反応、反応制御、作用機構および界面構造の制御
      1. シランカップリング剤の反応
      2. 加水分解・縮合反応と反応機構
      3. 加水分解・縮合反応の制御
        1. シランカップリング剤の反応性 (反応速度)
        2. 加水分解性基の影響
        3. 有機残基の影響
        4. pHの影響
      4. 無機材料表面への修飾反応と反応機構
      5. シランカップリング剤、反応条件の影響、界面構造の制御
        1. pHの影響
        2. 溶液濃度及び反応温度の影響
        3. 無機材料の影響
        4. 界面構造の影響
      6. ジルコニウム系及びチタネート系カップリング剤の活用
    4. シランカップリング剤による表面処理法 – 界面・分散性の制御
      1. シリカの種類と構造
      2. シリカの表面構造と反応性
      3. シルセスキオキサン粒子の調製
      4. ラダー型ポリシルセオキサンの調製
      5. なぜ界面の制御が必要か?
      6. シランカップリング剤による表面修飾・改質技術
        1. 表面処理法
          1. 固相法
          2. 溶液法
          3. 気相法
        2. シランカップリング剤による表面修飾処理の実験例
          1. ナノ粒子
          2. ガラス板
          3. シリコンウェハー
          4. ステンレススチール
    5. 表面キャラクタリゼーション – シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
      1. シランカップリング剤の反応解析、被覆率解析方法
      2. 表面状態の解析・評価方法
        1. 構造分析
          • FT-IR
          • NMR など
        2. 熱分析
          • DSC
          • TG-DTA など
        3. 表面分析
          • XPS
          • 原子間力顕微鏡 (AFM)
  2. 応用編
    1. シランカップリング剤の応用
      1. 樹脂、エラストマーの架橋
      2. 複合材料 (有機-無機ハイブリッド) への応用
        1. 有機-無機ハイブリッドの材料設計
        2. 有機-無機ハイブリッド材料の調製法
          1. 溶液混合法/溶融混練法
          2. 層間挿入法 (層剥離法)
          3. ゾルーゲル法
          4. 微粒子分散法 (In-situ重合法)
          5. 表面修飾粒子法 (コアシェル構造型ハイブリッド材料)
        3. 種々な有機-無機ハイブリッド材料の調製と特性
          1. 汎用 (熱可塑性) 樹脂
            • PMMA
            • PC
            • PSなど
          2. 耐熱性・熱硬化性樹脂
            • PI
            • エポキシ樹脂など
        4. 有機-無機ハイブリッド材料の構造・特性解析
      3. 塗料・コーティング剤への応用
      4. 高機能材料への応用
  3. 参考図書
  4. 質疑応答

講師

会場

TH企画 セミナールーム
東京都 港区 芝4丁目5-11 芝プラザビル 5F
TH企画 セミナールームの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
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受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

受講者の声

  • 基礎部分が聞きたかったので時間をかけてくださり実りの多いセミナーであった。
  • 基礎的な事項から応用的なお話までお話しいただき、とても面白かったです。
  • 基礎的な内容から取り扱っていただいたので理解がしやすかった。また、講師の経験や論文を交えて具体的な話があったのも良かった。
  • 自分の知識不足と情報量の多さで、少し理解が難しかったですがとても参考になる講義でした。活用させていただきます。本日はありがとうございました。
  • 普段触れない修飾法、分析手法が今後の参考になった。

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

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ライブ配信・アーカイブ配信受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料 1,100円(税別) / 1,210円(税込) を頂戴します。

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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年2月12日〜18日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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