技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の劣化

高分子材料の劣化

~そのメカニズム解析方法と対策事例および環境問題 / 高分子の熱劣化・熱酸化劣化・光劣化メカニズムと酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤の使い方 / マイクロプラスチックや海洋プラスチックごみ等の高分子の環境問題についても解説~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子の多彩な劣化メカニズムと解析手法について詳解いたします。
また、酸化防止剤、紫外線吸収剤と光安定剤の種類、特徴、作用および海洋プラスチックごみ等の最近のトピックスについて概説いたします。

開催日

  • 2025年5月28日(水) 10時00分17時00分

修得知識

  • 高分子の劣化メカニズムの基本
  • 多彩な劣化解析手法
  • 高分子の安定化対策 (酸化防止剤、紫外線吸収剤と光安定剤の種類、特徴、作用)
  • プラスチックごみやマイクロプラスチックなどの環境問題と高分子の劣化との関連

プログラム

 高分子材料は、自然環境に曝されているうちに物理的・化学的作用を受け、徐々に本来の特性を失い実用に耐えなくなる。これは、高分子材料の特性が発現するもととなる分子の化学構造と集合状態が変化するためである。このような高分子の劣化を防止し、安定性・耐久性を向上させるために多くの努力が払われている。しかし、この努力が効率的に結実するためには、劣化メカニズムの基本を理解し、また劣化挙動を正しく解析することが重要である。
 本講演では、高分子の多彩な劣化メカニズムならびにその解析手法について要領よく解説する。また、酸化防止剤、紫外線吸収剤と光安定剤の種類、特徴、作用および海洋プラスチックごみやマイクロプラスチックなどの環境問題に高分子の劣化がどのように関係しているかを概説する。

  1. はじめに
    1. 劣化とは?
    2. 劣化の要因と発現挙動
  2. 高分子の熱・熱酸化劣化機構
    1. ポリオレフィンの劣化過程
    2. 高分子の自動酸化
    3. 芳香族高分子の劣化過程
  3. 高分子の光劣化機構
    1. 光化学の基礎
    2. 光劣化の素過程
    3. 光劣化の支配因子
  4. 高分子劣化挙動の解析
    1. 劣化の評価方法
    2. 促進劣化試験と寿命推定
    3. ポリオレフィンの酸化劣化解析法
    4. 化学構造変化-1 (IR分光測定による解析)
    5. 化学構造変化-2 (SECによる解析)
    6. 化学構造変化-3 (XPS測定による解析)
    7. 化学構造変化-4 (ケイ光、リン光測定による解析)
    8. モデル化合物を用いた解析
    9. 高分子複合材料の劣化挙動
  5. 高分子の安定化対策
    1. 酸化防止剤
    2. 紫外線吸収材 (UVA)
    3. ヒンダードアミン系光安定剤 (HALS)
    4. 安定剤の相乗効果
  6. 最近のトピックス
    1. 新しいISO規格
    2. 高分子の環境問題
      • 海洋プラスチックごみ
      • マイクロプラスチック
    • 質疑応答

講師

  • 黒田 真一
    群馬大学 大学院 理工学府
    専攻長 / 教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/26 高分子材料の構造、物性分析 オンライン
2025/11/26 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/11/26 プラスチック・ゴム成形におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止対策 オンライン
2025/11/26 動的粘弾性測定によるポリマーアロイやゴム・エラストマー材料の評価と材料設計への活用 オンライン
2025/11/26 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2025/11/26 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン
2025/11/27 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2025/11/27 高分子成形加工を理解するための高分子レオロジー入門 オンライン
2025/11/27 PPS樹脂の種類、特性と応用展開 オンライン
2025/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2025/11/27 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2025/11/28 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な配合・添加方法 オンライン
2025/11/28 ケミカルリサイクル技術の基本、手法の適用・選択と技術開発動向 オンライン
2025/11/28 プラスチック材料の高次構造・力学物性の制御・解析手法 オンライン
2025/12/1 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 オンライン
2025/12/1 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2025/12/2 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2025/12/4 ゴム・タイヤ材料の低環境負荷技術と今後の展望 オンライン
2025/12/4 シリコーン 全容理解と活用の技術 東京都 オンライン
2025/12/4 プリント基板用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴および新技術 オンライン

関連する出版物