技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用

高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用

~高分子の結晶と高次構造、相構造、キャラクタリゼーションを明らかにする / 高分子の分子構造。結晶構造の高次構造の基礎知識 / 高分子の結晶化度、立体規則性、分子量、結晶化度、力学物性の求め方 / NMR、X線、赤外分光法、熱分析、キャラクタリゼーション~
オンライン 開催

視聴期間は2025年3月3日〜14日を予定しております。
お申し込みは2025年3月3日まで承ります。

概要

本セミナーでは、高分子の分子構造についての基礎から解説し、最新の分析手法・評価法、高次構造と物性との関係などを解説いたします。

配信期間

  • 2025年3月3日(月) 10時30分2025年3月14日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年3月3日(月) 10時30分

受講対象者

  • 高分子材料の測定、分析に関連する技術者

修得知識

  • 高分子の結晶構造と高次構造の基礎
  • 立体規則性、分子量、結晶化度、力学物性の求め方
  • 熱分析、X線回折、振動分光、固体NMR、引張試験の測定原理

プログラム

 高分子材料は工業用途、日常用途として幅広く用いられている。しかし新規材料を開発するとき、あるいは材料の物性改善を行う時には、開発方針を立てる必要があります。そのためには詳細な分子構造解析を行う必要があり、分析手法ばかりでなく高分子構造の知識を修得することが必要不可欠です。
 本講座では高分子の分子構造ついての基礎知識と最新の分析手法による評価法について述べると同時に高次構造が物性とどのように関係づけられるかを述べます。その結果、材料開発、物性改善に役立つヒントが得られることを期待しています。

  1. 高分子材料の歴史
    1. “高分子”という概念がなかったときの高分子材料開発 (セルロイド、加硫ゴムなど)
    2. 分子量が1万を超える“高分子”という概念の確立
    3. 戦後の高分子材料の発展
  2. 高分子の結晶と高次構造
    1. 分子量と分子量分布
    2. 立体規則性
    3. 螺旋構造
    4. 結晶格子と高次形態
    5. 相構造
      • 結晶
      • 非晶
      • 中間相
    6. 分子鎖の配向
  3. 分子量測定法
    1. 粘度法
    2. 浸透圧法
    3. 光散乱法 (LS)
    4. サイズ排除クロマトグラフ (SEC)
    5. 質量分析 (MALDI-TOF-MS)
  4. 密度法による結晶化度測定
  5. 熱分析
    1. 測定装置 (DSC)
    2. 融点、ガラス転移温度、平衡融点
    3. 結晶化度
    4. 熱重量測定 (TG-DTA)
  6. X線解析
    1. 線回折装置と回折の原理
    2. X線広角散乱 (WAXS) による結晶構造解析と結晶化度
    3. X線小角散乱 (SAXS) による長周期とラメラ厚
  7. 振動分光法 (赤外吸収とラマン散乱)
    1. 振動分光の基礎
    2. 赤外吸収におけるランベルト・ベールの法則
    3. 対称性と因子群解析
    4. 吸光係数と定量 (水素結合、架橋度の解析例など)
    5. ラマンスペクトルの応用
  8. 固体高分解能13C NMR
    1. NMRの基礎
    2. 液体測定と固体測定の違い
    3. CP/MAS法と90°シングルパルス法
    4. 縦緩和時間 (T1) と横緩和時間 (T2)
    5. 飽和回復法とCPT1パルスによる縦緩和時間測定
    6. 固体NMRの応用〜結晶、非晶、中間相の評価〜
  9. 電子顕微鏡と走査型プローブ顕微鏡
    1. 電子顕微鏡の基礎
    2. 走査型電子顕微鏡 (SEM)
    3. 透過型電子顕微鏡 (TEM)
    4. 原子間力顕微鏡 (AFM)
  10. 粘弾性と力学物性
    1. 粘弾性の基礎
    2. 引張試験 (ヤング率、最大応力、破断伸び)
    3. 動的粘弾性
    • 質疑応答

講師

  • 中沖 隆彦
    龍谷大学 先端理工学部 物質化学科 応用化学課程
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年3月3日〜14日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/23 高分子の延伸における分子配向・配向結晶化と物性制御のメカニズム オンライン
2025/12/23 次世代リソグラフィ技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/12/24 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化のための総合知識 オンライン
2025/12/25 プラスチック・ゴムにおける劣化の調べ方・耐久性評価法・寿命予測法 東京都 会場・オンライン
2026/1/9 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2026/1/13 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2026/1/13 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2026/1/13 プラスチック用添加剤の適切な使い方と選定のポイント オンライン
2026/1/13 フィルム延伸技術と延伸過程における構造発現・評価 オンライン
2026/1/13 廃棄殻を活用した樹脂、フィラーの開発とその特性、応用 オンライン
2026/1/14 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2026/1/14 ブリードアウト不良の原因と対策 オンライン
2026/1/14 プラスチック用添加剤の適切な使い方と選定のポイント オンライン
2026/1/15 プラスチック成形、樹脂/フィラー分散、フィルム製膜におけるAI、データサイエンスの活用、DX化/IoTへの展望 オンライン
2026/1/15 高分子絶縁体の基礎と高分子の絶縁劣化メカニズムとその対策 オンライン
2026/1/15 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2026/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と変形・破壊の解析 オンライン
2026/1/15 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) を基礎から徹底解説 東京都 オンライン
2026/1/16 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化のための総合知識 オンライン
2026/1/16 高分子微粒子の合成、粒径制御とその中空化 オンライン

関連する出版物