技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

架橋技術入門

架橋技術入門

~強靭性・自己修復材料・材料強化~
オンライン 開催

視聴期間は2024年10月15日〜25日を予定しております。
お申し込みは2024年10月23日まで承ります。

概要

本セミナーでは、高分子材料の架橋について基礎から解説し、高分子材料の架橋に基づく機能設計、高分子製品の強靭化・修復性付与に基づく長寿命化の手法、最新の研究・開発動向について詳解いたします。

開催日

  • 2024年10月23日(水) 13時00分 2024年10月25日(金) 16時00分

修得知識

  • 高分子材料の架橋に基づく機能設計
  • 高分子材料の架橋に基づく機能設計の最新の研究・開発動向
  • 高分子製品の強靭化・修復性付与に基づく長寿命化の手法

プログラム

 高分子材料の力学物性の調整において化学架橋の導入は重要であり、1843年のC. Goodyearらによるゴムの加硫を起点に広く行われてきた。近年、高分子材料科学と超分子科学の融合により、可逆性架橋と可動性架橋に基づく新たな機能付与が行われてきた。可逆性架橋は架橋点が一度解裂しても、再度結合する特徴がある。これが分子認識に基づいた接着性やマイクロクラックを修復するという自己修復機能に繋がる。一方、可動性の架橋点は、架橋点自身が崩壊することは無いが、永久架橋点のように固定化されていないため、応力分散性に基づく強靭性を示す。我々は、マクロ環状分子であるシクロデキストリンとゲスト分子の包接錯体を用いて、可逆性架橋材料または可動性架橋材料を作製し、超分子の架橋形式、架橋点の会合定数や緩和時間と力学特性の関係を調べ、機能創成に繋げてきた。更にセルロース等のフィラーや結晶と組み合わせたさらなる機能向上も実現した。本セミナーでは、これらの最近の開発・研究状況について報告する。

  1. 序論
    1. 高分子とは?
    2. 化学架橋からなる高分子材料
    3. 可逆性架橋からなる高分子材料
    4. 可動性架橋からなる高分子材料
  2. 自己修復性高分子材料の始まり
    1. マイクロカプセルを用いた自己修復性材料
    2. Diels-Alder反応を用いた自己修復性材料
  3. 化学架橋を用いた機能設計
    1. 化学架橋を用いた力学物性の調整
    2. 架橋間の絡み合いを利用した強靭性材料
  4. 可逆性架橋を用いた機能設計
    1. 可逆性架橋材料の速度論・熱力学と機能の相関
    2. 非共有結合を用いた機能設計
    3. 動的共有結合を用いた機能設計
    4. 複数の相互作用を利用した機能設計
  5. 可動性架橋を用いた機能設計
    1. 可動性材料の作製アプローチ
    2. 可動性架橋を用いた機能設計
    3. 複数の相互作用を利用した機能設計
  6. 強靭性・自己修復性材料の市場動向・開発動向
    1. 強靭性・自己修復性材料の市場動向
    2. 強靭性・自己修復性材料の開発動向

講師

  • 高島 義徳
    大阪大学 大学院 理学研究科 高分子科学専攻
    教授
  • 以倉 崚平
    大阪大学 大学院 理学研究科 高分子科学専攻
    特任助教

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年10月15日〜25日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/7 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2024/11/8 増粘剤・ゲル化剤の種類とメカニズム、選び方と使い方 オンライン
2024/11/8 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/11/11 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/11/12 水・湿度による高分子の劣化、加水分解メカニズムとその評価 オンライン
2024/11/12 高分子材料の劣化診断、寿命予測 オンライン
2024/11/13 異種材料接着のメカニズムと接着界面の密着性評価 オンライン
2024/11/13 動的粘弾性測定 オンライン実習講座 オンライン
2024/11/13 リグニンの構造・特性と産業利用の可能性 オンライン
2024/11/14 プラスチック金型の特徴と加工・選択技術 オンライン
2024/11/15 各樹脂別の難燃化技術と難燃剤のブリードアウト、その対策 オンライン
2024/11/19 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/21 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 会場・オンライン
2024/11/21 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/29 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/12/4 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/12/6 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法