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高分子結晶化のメカニズムと評価法

高分子結晶化のメカニズムと評価法

~理論に基づく高次構造制御のための本質理解~
オンライン 開催 演習付き

概要

本セミナーでは、高分子結晶化理論の理解に必要な物理化学の基礎から、結晶化理論、示差走査熱量測定と光学顕微鏡観察による評価法とノウハウ、熱的性質・力学的物性等の高次構造制御の例までを、理解が深まる演習問題を交えて解説いたします。

開催日

  • 2024年4月25日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 結晶性高分子の基礎
  • 結晶性高分子の構造形成
  • 示差走査熱量測定 (DSC) と光学顕微鏡観察におけるノウハウ

プログラム

 “高分子の結晶化理論”と言うと、複雑な式が沢山でてきて挑戦する前から放棄してこられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 本セミナーでは、第一部として、本題の高分子の結晶化理論に入る前に、極力少ない数式を用いて、物質一般がどのようにして構造を自発的に形成するかを直感的かつ物理化学的に理解するための序章を設けました.この説明を聞けば、それに続く高分子の結晶化理論の章において、なぜそのような数式で表させるのかという本質を容易に理解することできると思います.高分子の結晶化理論を理解することで、高次構造制御に際して、闇雲にパラメーター走査をすることなく、的を絞ることができ少ないパラメーター走査で目標に近づくことができると思います。

  1. 第1部: 高分子の結晶化理論を理解するための物理化学の復習
    • 特に大学や高専で物理化学を敬遠してきた方にも分かりやすく解説
  2. 第2部: 高分子の結晶化理論
    1. 結晶状態と溶融状態のギブズエネルギーの温度依存性
    2. 結晶核の形成と成長
    3. 融点と平衡融点
    4. 結晶核形成と結晶成長の速度
    5. 均一核生成と不均一核生成
    6. 冷却プロセスと構造発生のタイミングの関係
    7. 中間相を経由する結晶化
  3. 第3部: 測定法と高次構造制御
    1. 結晶化および結晶の融解現象の評価法
    2. 結晶と非晶との分率 (結晶化度) の評価法
    3. 球晶の構造とその成長速度の評価法
    4. 高次構造制御の例
    • 質疑応答

講師

  • 西田 幸次
    京都大学 大学院 工学研究科 高分子化学専攻
    准教授

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

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ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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本セミナーは終了いたしました。

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