技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン電池のリユース & リサイクルにおける諸規制

リチウムイオン電池のリユース & リサイクルにおける諸規制

~EU電池規制、電池パスポートとリサイクルの連係~
オンライン 開催

開催日

  • 2024年4月10日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • リチウムイオン電池に関連する方
    • 電池業界
    • 素材・部材業界
    • 自動車業界等

プログラム

 廃リチウムイオン電池 (セル) の技術開発も進展し、主要企業のリサイクル技術は高いレベルにある。その背景となるEVのグローバルな拡大も、2030年あるいは2035年を目標に向かって、歩を進めている。一方でリサイクル自体は、対象となる廃電池の絶対量が少ないので、実稼働にはほど遠く、足踏み状態にある。
 この2年程の間に、この分野に関して新たな動きが見られる。キーワードとしては、電池パスポート/EU電池規制/バッテリーパスポート/などである。左記に付随して、ブロック・チェーン/トレーサビリィテーなどが論じられている。これらは何れも、リサイクルする回収元素であるNi、CoとLiなどの、数値を含むリサイクル率が数値目標となっている。数値的な元素資源の把握が不可避である。
 Ni、Co、Liほかの、A.鉱産>B.精錬>C.前駆体 (硫酸Niなど) >D.正極材合成>E.電池製造>F.EV走行>G.リユース>H.リサイクル>J.元素資源回収> K.B.又はC.への接続…と言う長いパスである。この間には、異業種の連系があり、業界それぞれの得意と不得意が存在する。 技術面から見ても、鉱産・精錬関係企業の技術者と、合成化学担当と電池設計担当では、 (金属) 元素と見るか、前駆体化合物と見るか、電気化学活物質見るか…かなり見方が異なる。目的は電池の化学資源の、リサイクルではあるが、アプローチは業界や技術者によってかなり異なる。
 上記の様な背景もあって、本セミナーでは「リサイクルの物理化学」の項目なども入れて、リサイクルを多面的に理解する為の一助としたい。

  1. EVの拡大と電池のGWh総量、2020年〜2030年
    • 内燃機車廃止のスケジュール (各国、各自動車メーカー)
    • 日米欧と中国の電池生産
    • BEV、PHEV、HEVとガソリン自動車
  2. EV用電池の特性 (kWh、kW)
    • 比容量と比出力
    • 正極材の選択と二極分化
    • サイクルXと寿命推定√X
    • リユースとリサイクルのポイント
  3. 電池 (新品/中古/廃棄) の 規格、認証と安全性試験
    • UL、JISと各国規格
    • EVの安全性試験規格、UNECE_R100など
    • リユースにおける安全性維持
    • 電池工業会BAJのガイドライン
  4. EU電池規制、電池パスポートと関連情報
    • EUのアクションと狙い
    • 「パスポート」入り口と出口
    • 電池生産との整合性
  5. EV用電池のリユース、該当分野とビジネス展開
    • リユースの転機点
    • リユースの分野とリサイクルまで
    • 4Rなどビジネス事例
  6. EV用電池のリサイクル、最近の技術成果と新たな展開
    • 回収、解体と無害化処理
    • 焙焼工程によるブラックマスの形成
    • 湿式 (化学) プロセスによる元素回収
  7. 元素資源リサイクルの物理化学
    • 正極材の化学組成とリサイクル元素
    • 正極材製造のプロセスと前駆体 (硫酸塩)
    • リチウムの資源と回収
  8. リサイクル元素資源と正極材合成のリンク、水平展開と効果
    • 正極材の原料と合成プロセス
    • 遷移元素の範囲と有価物質
    • 廃電池>正極材 水平シフト
  9. リサイクル関連の特許出願と技術解析
    • 国内主要5社の特許技術
    • 海外企業の特許技術
    • 出願件数の時系列変化と得意分野

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 48,000円 (税別) / 52,800円 (税込)
複数名
: 24,000円 (税別) / 26,400円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、4名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、3名様受講料 + 3名様を超える人数 × 20,900円(税込)でご受講いただけます。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 65,000円(税別) / 71,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 84,000円(税別) / 92,400円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 103,000円(税別) / 113,300円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 96,000円(税別) / 105,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 144,000円(税別) / 158,400円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 192,000円(税別) / 211,200円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 240,000円(税別) / 264,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/5 燃料電池、水素、アンモニアの最新動向と今後のビジネスチャンス オンライン
2024/12/6 全固体電池における技術・研究開発の現状と今後の動向 オンライン
2024/12/10 リチウムイオン電池のウェットプロセスとドライプロセス オンライン
2024/12/11 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/11 EUの包装及び包装廃棄物規則 (PPWR) と今後の日本の対応 オンライン
2024/12/11 リチウムイオン電池の基礎と性能・安全性評価手法 オンライン
2024/12/12 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2024/12/13 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能付与 オンライン
2024/12/17 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/17 プラスチックの高度マテリアルリサイクルと高度成形プロセス オンライン
2024/12/18 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/19 全固体電池および固体電解質の研究動向と今後の課題・展望 オンライン
2024/12/20 バッテリマネジメントとバッテリパック設計の要点 オンライン
2024/12/20 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2024/12/23 固体酸化物形燃料電池の材料技術、セル作製と可逆動作セルの開発 オンライン
2024/12/23 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/23 EUの包装及び包装廃棄物規則 (PPWR) と今後の日本の対応 オンライン
2024/12/24 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2025/1/9 燃料電池、水素・アンモニアエネルギーの最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 オンライン
2025/1/10 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/10/31 リチウムイオン電池における高容量化・高電圧化技術と安全対策
2018/8/1 全固体リチウムイオン電池の展望
2018/7/31 全固体電池の基礎理論と開発最前線
2018/2/26 再生可能エネルギーと大型蓄電システムの技術と市場
2018/2/23 2018年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/11/30 次世代電池用電極材料の高エネルギー密度、高出力化
2017/8/25 2017年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2017/5/25 EVに最適なバッテリーマネジメント技術と市場
2017/4/27 実務対応・LiBの規格と安全性試験のEV対応 2017
2017/4/21 2017年版 蓄電池・キャパシタ市場の実態と将来展望
2017/3/10 ZEV規制とEV電池テクノロジー
2017/2/28 全固体電池のイオン伝導性向上技術と材料、製造プロセスの開発
2017/2/24 2017年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2016/8/26 2016年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2016/8/26 リチウムイオン電池の製造プロセス&コスト総合技術 2016
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2015/12/8 2016年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望