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車載用リチウムイオン電池産業 現状と今後の展望

経済安全保障の観点でも重要度増大

車載用リチウムイオン電池産業 現状と今後の展望

~国内外の車載用に至るビジネス動向と戦略および技術展望~
オンライン 開催

概要

モバイル用途、定置型蓄電池事業用途、車載用途等など、普及拡大の一途にあるリチウムイオン電池は、経済安全保障上の重要なテーマにもなっております。
本セミナーでは、車載用途を中心に、リチウムイオン電池の技術動向や市場動向、各プレイヤーの動き等など、国内外のリチウムイオン電池産業の現状と今後を解説いたします。

開催日

  • 2024年3月28日(木) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • リチウムイオン電池に関連する方
    • 自動車業界
    • モバイル業界
    • 電池業界
    • 素材・部材業界 等

修得知識

  • 電池のアプリケーションごとの事業競争力
  • 自動車の電動化と電池戦略
  • 電池業界のグローバル競争とビジネスモデル
  • 車載電池における火災事故とリコール、およびその原因
  • 定置型蓄電池の現状と今後の展望
  • 次世代革新電池の現状と課題
  • 官民による電池産業競争力向上のための施策

プログラム

セミナー趣旨

 日本市場以外では自動車の電動化がEVを中心に進んでいます。しかし、電源構成を考慮した時にCO2排出に関してEVが適する国とそうでない国とがあり、日本を含め韓国、中国、東南アジア、インドなどは後者に分類されます。後者のような国々では、充電不要なHEVまたは充電負荷の少ないPHEVの方が理に適っています。日系大手自動車が中国に働きかけたように、ロビー活動でEV一辺倒からHEVやPHEVの合理性を認めさせることを期待しています。
 経済産業省の「蓄電池産業戦略推進会議」の有識者委員を2021年から務めていますが、演者自ら提案したことで、国も考え方を改め大きな方針転換を図って頂きました。中国、韓国、EUや米国が経済安全保障の一環で補助金や税額控除を掲げ国を挙げた取り組みをしている中で、日本は2021年中盤までは投資をする動きは全くなかったのです。それが2021年11月に国としての電池産業への投資をするメッセージを発したのは大きな第1歩となりました。
 同時に、国は全固体電池に集中投資をして一発逆転劇で電池産業を勝利に導く方程式と唱えていましたが、演者は全面否定しました。実用化がまだ見通せない全固体電池がいつ実現できるか、ましてや普及という時代が来るとしても2035年以前にはない状況下での集中投資は危険すぎる、液系リチウムイオン電池事業が衰退し日本から電池産業がなくなりかねないリスクを含んでいると提言しました。その後、国は2022年3月の公開資料で、全固体電池から液系電池へ順番を変えて軸足を移すと判断してくれたことも大きな成果です。
 そして今は、EVに対する日本の補助金制度の問題を議論しています。すなわち、海外から安全性に乏しいEVや電池が日本国内に入ってきても何の条件も課さないで補助金を付ける日本の制度の甘さに関するものです。日系電池を搭載した日系xEVは27年の長きに亘って公道での火災事故が1件も起きていないことから、世界に冠たる実績があることが海外勢との大きな違いです。この安全性に関する強みを武器として使う政策をとっていない現在の姿は非常に勿体ない現実があるのです。
 次世代電池に関しては多くの種類の研究が行われています。中でも全固体電池に対する関心が高まっているのは事実です。トヨタ自動車は2027〜28年に全固体電池を搭載したEVを市場に供給すると23年6月に発表しました。キー技術である固体電解質は出光興産との協業ともアナウンスしましたが、まだ開発途上にあります。どこの課題がどれだけ残っているのかも含めて今後の展望についてにも言及します。

  1. 自動車電動化の法規・政策動向と対応
    1. 米国ZEV法規発効からの電動化の流れ
    2. 各国の環境規制と電動化の加速
    3. 世界の電動化政策と電池産業の実態
    4. 電動化に伴う産業界への影響
  2. 自動車各社の取り組みと電池戦略
    1. トヨタ自動車
    2. ホンダ
    3. 日産自動車
    4. 欧米韓自動車各社の動向
  3. LIB業界と部材業界のビジネス動向と今後
    1. 各国の電池産業の現状と課題
    2. 電池業界における競争力比較
    3. サプライチェーンの拡大
    4. LIB部材の変遷・市場動向
    5. 各部材ごとの課題
    6. 中国部材メーカーの躍進が及ぼすサプライチェーンの変遷
  4. LIBの安全性評価と受託試験・認証事業
    1. 車載用電池の事故・リコールの歴史
    2. 国連規則と認証事業
    3. エスペックの受託ビジネス・認証ビジネス
    4. ECE R100 Part IIの試験項目と事例
    5. 日系電池と日系電動車で火災事故がない理由
  5. 車載電池の再利用とリサイクル
    1. 再利用の事例と課題
    2. 再利用にあたっての取り組むべき事項
    3. リサイクルビジネスの現状
    4. 元素リサイクルの必要性と課題
  6. 次世代革新電池の研究開発状況と課題
    1. 期待される次世代電池
    2. 全固体電池の現状と課題
  7. 日本の各業界における課題と対応策
    1. 関連業界の課題
    2. 「蓄電池産業戦略推進会議」におけるトピックスと進むべき方向
    • 質疑応答

講師

  • 佐藤 登
    名古屋大学 未来社会創造機構
    客員教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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2025/2/7 リチウムイオン電池のリサイクル、リユースの技術や関連法規制の動向と課題 オンライン
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2025/2/19 二酸化炭素の電解還元による資源化とその周辺技術の最新動向 オンライン
2025/2/20 リチウムイオン電池に要求される性能・安全性と一般的な評価手法 オンライン

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2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
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2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
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2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
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