技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

インピーダンス法によるリチウムイオン電池の計測・評価技術

インピーダンス法によるリチウムイオン電池の計測・評価技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、リチウムイオン電池の作動状態において比較的簡便かつ多角的に評価できるインピーダンス法を用いて、電池の充放電状態の把握や劣化診断を行う手法について解説いたします。

開催日

  • 2023年10月24日(火) 13時00分 17時00分

受講対象者

  • リチウムイオン電池部材の開発に携わっている方
  • インピーダンス法の使い方を知りたい方
  • リチウムイオン電池の診断法に関心がある方
  • リチウムイオン電池の性能向上に関心がある方
  • リチウムイオン電池の劣化検出に関心がある方

修得知識

  • インピーダンス法の基礎知識
  • リチウムイオン電池の基礎知識
  • リチウムイオン電池の性能決定要因
  • リチウムイオン電池の充放電状態や劣化を診断する手法

プログラム

 リチウムイオン電池は、スマートフォン・タブレット等モバイル情報機器や家庭用電源、自動車用動力、さらに鉄道、船舶、航空機用の動力源や補助電源としても導入が進みつつあり、持続可能なカーボンニュートラル社会実現のため、温室効果ガス排出量削減ならびに再生可能エネルギー発電の電力平準化の観点からも、導入拡大が期待されている。
 一方、さらなる普及に向け、特性向上や、信頼性および安全性を含めた耐久性向上への要求がある。また、希少資源のリサイクルの要請もあり、電池性能・劣化状態等の適切な把握が求められている。
 本セミナーでは、電池の作動状態において適用することで、比較的簡便かつ多角的に評価できる、インピーダンス法を用いて、電池の充放電状態の把握や劣化診断を行う手法について解説する。

  1. リチウムイオン電池の構成および電気化学的基礎
    1. リチウムイオン電池の役割
      • 用途
      • エネルギー密度
    2. 電池構成
      • 正極材料
      • 負極材料
      • 電解質材料
    3. 充放電反応
      • 電気化学反応
      • SOC
      • DOD
      • Cレート
  2. インピーダンス法の基礎
    1. 電極反応とインピーダンス
    2. インピーダンスの数学的基礎
      • 交流
      • 複素数
      • 抵抗
      • コンデンサ
      • コイル
    3. 測定原理
      • 時間領域
      • 周波数領域
      • フーリエ変換
      • 伝達関数
      • 線形性
      • SN比
  3. インピーダンス測定法
    1. 試験装置の構成
      • 試験セル
      • 電源
      • 配線等
    2. 測定機器の使い方
      • インピーダンスアナライザ
      • FRA法
      • FFT法
    3. 測定結果の解析法
      • インピーダンススペクトル
      • 等価回路フィッティング
      • 緩和時間分布 (DRT) 法
  4. 電池内プロセスのインピーダンス
    1. ファラデーインピーダンス
    2. 拡散に伴うインピーダンス
      • ワールブルグインピーダンス 等
    3. 多孔質電極内インピーダンス
      • 伝送線モデル 等
  5. リチウムイオン電池のインピーダンス診断解析例
    1. 充放電状態
    2. カレンダー劣化とサイクル劣化
    3. 電極スラリー作製状態と電池特性
    4. 金属異物混入による内部短絡
  6. まとめ
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2023/12/6 グリーン水素製造に向けた高効率な水電解電極開発最前線 オンライン
2023/12/14 熱力学・電気化学・金属材料学とめっき膜観察・分析方法 オンライン
2023/12/19 有機分子を活用した蓄電デバイスの開発 オンライン
2023/12/20 全固体電池に向けた固体電解質、電極複合体の設計と作製 オンライン
2023/12/20 多成分スラリーの評価・制御技術 オンライン
2023/12/21 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 東京都 会場・オンライン
2023/12/22 導電性カーボンブラック導電助剤の特性、選定、配合・混練・分散技術 オンライン
2023/12/22 マグネシウム二次電池の開発動向と正極・負極材料&電解液の設計指針 オンライン
2023/12/27 多成分スラリーの評価・制御技術 オンライン
2024/1/9 導電性カーボンブラック導電助剤の特性、選定、配合・混練・分散技術 オンライン
2024/1/10 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/1/18 シリコン負極の設計とバインダーの適用技術 オンライン
2024/1/26 二酸化炭素の電解還元と周辺技術の最新動向 オンライン
2024/1/30 スラリー調製・分散評価の要点 オンライン
2024/3/18 LIB劣化の原因分析と改善策: 安全性と寿命の向上技術解説 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/28 リチウムイオン電池の長期安定利用に向けたマネジメント技術
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/9/14 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編 + 進歩編)
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発
2022/6/13 LiBメーカー主要7社 (CD-ROM版)
2022/6/13 LiBメーカー主要7社
2022/4/11 世界の車載用LIBのリユース・リサイクル 最新業界レポート
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍版)
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍 + PDF版)
2022/2/18 2022年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート