技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ペロブスカイト太陽電池/光電変換素子の最新開発動向と産業化の展望

ペロブスカイト太陽電池/光電変換素子の最新開発動向と産業化の展望

~ペロブスカイト太陽電池の高効率化・高耐久化の最先端情報と今後の展望 / ペロブスカイト素子の優位性や応用の可能性~
オンライン 開催

視聴期間は2022年12月6日〜2022年12月15日を予定しております。
お申し込みは2022年12月6日まで承ります。

概要

本セミナーでは、低コスト・軽量・フレキシブル等の特長を有し、次世代太陽電池として期待されているペロブスカイト太陽電池について取り上げ、その最新技術や用途開発の最新動向、課題・今度の展望等について、基礎から高効率化・耐久性向上などに関する話題を含めて解説いたします。

開催日

  • 2022年12月6日(火) 13時00分 2022年12月15日(木) 16時30分

修得知識

  • ペロブスカイト太陽電池がなぜ高効率を達成できるか、その原理的根拠
  • ペロブスカイト半導体がほかの半導体に比べて持つ優位点とその根拠
  • 鉛がペロブスカイト材料に必要か、ペロブスカイト以外の材料は可能か
  • ペロブスカイト太陽電池の実用化が向かう方向

プログラム

 ペロブスカイト材料を用いる光電変換素子のエネルギー変換効率は、単結晶Si太陽電池と同等の25%以上、Siとのタンデムセルでは30%に達している。溶液塗布 (印刷法) を使った低コスト生産によって軽量でフレキシブルな大面積素子の製作も可能となる。産業では太陽光発電用としてのみならず屋内IoT機器用の光発電素子への実装も始まり、屋内照明に対する効率は34%と極めて高い。半導体としてのペロブスカイトの優れた光物性は発光素子 (LED) 、光センシング素子、X線検出素子なども含めて産業の応用が広がりつつある。
 本講演では、大面積フレキシブルペロブスカイト太陽電池の開発例について実機を示して紹介しながら、高効率化の方法と実用化の課題である耐久性を高める技術を含めた開発動向を解説する。

  1. ペロブスカイト光発電素子の原理と特徴
    1. 有機無機ハロゲン化ペロブスカイト結晶とその薄膜の光物性
    2. セル構造と発電の基本原理
  2. ペロブスカイト結晶層の製膜方法
    1. 溶液塗布による薄膜形成法
    2. 結晶層を緻密・平坦化、欠陥を減らす製膜法
  3. 光電変換素子 (太陽電池) の高電圧・高効率化
    1. 高効率化につなげるための結晶膜の構造
    2. 高い電圧の取り出しが可能な材料作製
    3. 粒子の界面 (grain boundary) がもたらす不効率化の抑制
  4. 屋内IoTへの応用に向けた軽量フレキシブル素子の開発
    1. SnO2含めた電子輸送層の低温製膜法
    2. 大面積の軽量プラスチックフィルム型素子の開発
  5. ペロブスカイト材料の耐久性の改善
    1. 耐熱性向上のためのオール無機ペロブスカイト組成
    2. 塗布型の正孔輸送材料の改良
  6. 環境安定性の確保に向けた対策
    1. 鉛を用いないペロブスカイトの合成と高効率化
    2. 鉛ペロブスカイトの環境インパクトに関して
  7. 今後の課題と市場規模の可能性
    • 質疑応答/名刺交換 (会場受講のみ)

講師

  • 宮坂 力
    桐蔭横浜大学 大学院 工学研究科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 録画したセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 視聴期間は2022年12月6日〜2022年12月15日を予定しております。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は印刷・郵送いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/16 FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術 オンライン
2025/1/17 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/1/21 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/1/21 核融合発電の産業化に向けたイノベーション技術と応用 オンライン
2025/1/23 水電解・グリーン水素製造の国内外の動向・課題および将来展望 オンライン
2025/1/23 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の現状と将来および技術動向 オンライン
2025/1/23 バイオマスとSAF (持続可能な航空燃料) を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2025/1/27 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/1/28 二酸化炭素の有効利用技術とその最新動向 会場・オンライン
2025/1/29 水電解・グリーン水素製造の国内外の動向・課題および将来展望 オンライン
2025/1/29 カーボンニュートラル (CN) 社会と新しい再生可能エネルギーの技術動向 オンライン
2025/1/29 バイオマス利用のエタノール製造技術と課題 オンライン
2025/1/29 核融合発電の産業化に向けたイノベーション技術と応用 オンライン
2025/1/30 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2025/1/31 非鉛系ペロブスカイト太陽電池の高耐久、高効率化 オンライン
2025/2/6 ペロブスカイト化合物の構造、特性、太陽電池などへの応用、今後の展望 オンライン
2025/2/12 脱炭素で注目の水素エネルギーその活用のための「水素取り扱いの基礎」 東京都 会場・オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池におけるドライプロセスの現状とバインダーの技術展望 オンライン
2025/2/18 ペロブスカイト太陽電池の製造技術と軽量モジュールの社会実装に向けた課題 東京都 会場・オンライン
2025/2/19 有機薄膜太陽電池の実用化に向けた耐久性向上技術と事業化動向 オンライン

関連する出版物