技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フッ素樹脂の基礎と側鎖結晶性ブロック共重合体を用いた表面改質による機能性付与

フッ素樹脂の基礎と側鎖結晶性ブロック共重合体を用いた表面改質による機能性付与

~簡便・均質・省エネルギー・低環境負荷等の特徴を有する表面改質手法~
オンライン 開催

開催日

  • 2022年6月21日(火) 13時00分16時30分

受講対象者

  • ポリエチレンやPETなどの難改質性高分子を取り扱っている研究者・開発者
  • 分子間相互作用力に関心のある研究者
  • 新しい技術やテーマを探している技術者

修得知識

  • 新しい接着・分子間相互作用力に関する知識
  • リビングラジカル重合の基本知識
  • 難改質性樹脂の機能発現メカニズム
  • 側鎖結晶性ブロック共重合体の基本的機能

プログラム

 フッ素樹脂は、その熱的・化学的安定性から、今後ますます需要が高まることが予測されているエンジニアリングプラスチックである。しかし一方で、改質が不可能であることから他の材料と接着することができないなど、表面の改質が極めて困難な樹脂としても知られている。従来の改質法としては、プラズマなどに代表される物理的な手法で、半ば主鎖分解を起こすことにより官能基を導入する手法が試みられてきているが、このような手法は高電圧・高真空の装置を必要としたり、大面積・曲面あるいは閉鎖系などへ均質に改質することが不可能であった。
 一方福岡大学では、同様に難改質系とされるポリエチレン、ポリプロピレン、PET、シリコーンなどが、側鎖に長鎖アルカン鎖を持つ側鎖結晶性ブロック共重合体を用いることで、簡便にかつ良好に、化学的に改質できることを明らかにしてきた。
 本講演では、この技術をフッ素樹脂に展開した例について紹介する。

  1. フッ素樹脂の基礎や特徴
  2. 接着の原理
    1. 従来の接着の原理
      • 化学結合、極性力などに起因する接着
    2. ファンデルワールス力を用いた接着機構
      • 構造の類似性、結晶化超分子間力を用いた接着機構
  3. 側鎖結晶性ブロック共重合体を用いた表面改質機構
    1. 側鎖結晶性ブロック共重合体とは
    2. 側鎖結晶性ブロック共重合体の創製
      • リビングラジカル重合によるブロック共重合体創製
    3. 側鎖結晶性ブロック共重合体の基礎物性
    4. ポリエチレンの表面改質事例の紹介
      • 側鎖結晶性ブロック共重合体を用いた基本的な改質手法について
    5. ポリプロピレン、PET、シリコーンへの適用
  4. フッ素樹脂の表面改質
    1. フッ素系側鎖結晶性ブロック共重合体での事例紹介
    2. 炭化水素系側鎖結晶性ブロック共重合体での事例紹介
  5. 今後の展開
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/18 フィルムへの塗工技術とプロセス最適化、トラブル対策 オンライン
2025/8/18 塗工技術 (スピン、バー、アプリケーター、スロットダイ、グラビア、コンマ、メニスカス方式) の基本とノウハウ、スケールアップ オンライン
2025/8/19 接触角測定の注意点と表面自由エネルギー解析への応用 オンライン
2025/8/20 コーティングプロセスにおける界面化学とレオロジー解析 オンライン
2025/8/26 コーティングプロセスにおける縦スジ・横段・点欠陥と対策 オンライン
2025/8/26 タンパク質の吸着特性とその評価 オンライン
2025/8/26 粉体塗装の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/8/27 塗料・塗膜 (塗装系) の基礎と塗装欠陥 (発生メカニズムと対策、評価技術) 東京都 会場
2025/8/27 ゾル-ゲル法の基礎と高機能性材料設計への応用・新展開 オンライン
2025/9/3 シリカの分散・凝集制御とフィラーとして使いこなす活用術 オンライン
2025/9/4 スパッタ・真空蒸着による成膜技術と膜質改善技術の徹底解説 オンライン
2025/9/4 コーティングプロセスにおける縦スジ・横段・点欠陥と対策 オンライン
2025/9/5 スパッタ・真空蒸着による成膜技術と膜質改善技術の徹底解説 オンライン
2025/9/5 シリカの分散・凝集制御とフィラーとして使いこなす活用術 オンライン
2025/9/9 自己組織化単分子膜 (SAM) の基礎と評価・分析手法およびその応用技術 オンライン
2025/9/10 各種機能性ハードコートの材料、塗布製膜、耐候・耐久・密着性評価 オンライン
2025/9/10 自己組織化単分子膜 (SAM) の基礎と評価・分析手法およびその応用技術 オンライン
2025/9/11 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2025/9/12 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2025/9/16 ナノ粒子分散系コーティング膜の各種評価テクニックとその応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/4/30 非フッ素系撥水・撥油技術の開発動向と性能評価
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)