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化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法

化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、接着について基礎から解説し、各種材料の凝集力を得るための硬化原理を解説いたします。
また、DSC装置やFT-IR装置を使って硬化率と硬化挙動を測定・評価する方法を誤解しやすい点などを交えて説明いたします。
さらに、近年普及してきた光DSC装置について、一般のDSC装置を一時的に改造した事例を含めて紹介いたします。

開催日

  • 2022年3月14日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 化学反応型樹脂を扱う技術者
  • 化学反応型樹脂で課題を抱えている方

プログラム

 塗料・接着剤等の化学反応型樹脂は他の材料 (被着体) に塗布・充填し硬化させて使用します。そのため、硬化の際に被着体との接着強さが必要な場合が多く、硬化の評価には接着の視点も必要です。
 この講座では、午前中に接着強さを得るためには接着力のほか凝集力が必要であることを述べてから接着力について一通り説明した後、各種材料の凝集力を得るための硬化原理の基礎を解説します。午後の講義では、DSC装置やFT-IR装置を使って硬化率と硬化挙動を測定・評価する方法を誤解しやすい点などを交えて説明します。また、近年普及してきた光DSC装置について、一般のDSC装置を一時的に改造した事例を含めて紹介します。

  1. はじめに
  2. 接着とは?
    1. 接着力の発現
      1. 「接着」の中の「接着」
      2. 機械的接合説
      3. 分子間力説
      4. その他
      5. 機械的接合説・分子間力説のまとめ
    2. ぬれ
    3. 破壊モード
    4. 接着と粘着
  3. 硬化原理の概要
    1. アクリル系
    2. 瞬間接着剤
    3. エポキシ系
    4. シリコーン系
  4. DSC装置
    1. 装置概要
    2. 入力補償型DSC装置
    3. 熱流束型DSC装置
  5. DSC装置による硬化率・硬化挙動測定
    1. 硬化物試料の硬化率
    2. 硬化過程における硬化率変化
  6. DSC法の注意事項
    1. 差曲線計算の可否
    2. 開始点の明示
    3. 硬化時間-硬化率曲線の誤解
  7. FT-IR装置
    1. 装置概要
    2. 赤外吸収とは?
    3. 単位について
    4. 透過率測定の誤解
  8. FT-IR装置による硬化率測定原理
    1. 硬化反応による化学構造変化
    2. 硬化反応により変化する赤外吸収ピーク
    3. 内部標準ピークの選定
    4. 赤外吸収ピークの数値化方法
    5. 反応率と硬化率の違いとは?
    6. 硬化率計算方法
  9. FT-IR装置による硬化率測定手順
    1. 工程
    2. 試料膜厚の注意点
    3. 測定例
  10. FT-IR装置による硬化挙動測定
  11. 光DSC装置
    1. 装置
    2. デプスプロファイリング
    3. DSC装置の光DSC装置化
  12. まとめ

講師

  • 並木 陽一
    積水ポリマテック株式会社 品質保証部

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,364円 (税別) / 51,000円 (税込)
複数名
: 23,182円 (税別) / 25,500円 (税込)

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  • Eメール案内を希望する方
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 139,092円(税別) / 153,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 185,456円(税別) / 204,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 231,820円(税別) / 255,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
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  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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