技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

固体NMR法の基礎と測定・解析ノウハウ

固体NMR法の基礎と測定・解析ノウハウ

~測定時の注意事項とスペクトルの見方、高分子材料の解析~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、 NMR の基礎から解説し、緩和時間の種類と測定のポイント、緩和時間から得られる情報と緩和曲線の解析方法を詳解いたします。

開催日

  • 2022年2月9日(水) 10時00分 16時00分

受講対象者

  • 複合材料の構造評価に関連する技術者
  • NMRに関連する技術者
  • 企業において依頼測定をする実務者

修得知識

  • 溶液NMR法の基礎原理
  • 測定の注意点
  • 設定するパラメータの意味
  • 溶液NMRスペクトルと固体NMRスペクトルの違い
  • 固体NMR法の理論的な基礎
  • 固体NMR法の測定時の注意点
  • 固体NMR法の測定時のパラメータの設定法
  • 固体NMRの応用 (ポリマーブレンドの相溶性解析を中心にしたモルフォロジー解析)

プログラム

 核磁気共鳴法 (NMR法) は、今日では誰でも名前は知っていますが、測定されたスペクトルから物性との関連性を議論する、官能基を帰属するという流れを系統的に学習する機会は、大学においても少なくなってきているように思います.そこで、本講演では、主に固体NMR法がもつ特徴を理解し、分子レベルの磁気共鳴現象と物性との関連性に関して、基礎から応用まで、測定についての注意点や解析方法について学ぶことを目的とします.
 最初に、溶液1Hおよび13C NMR法の基礎原理と測定時の設定パラメータについて説明します.溶液NMRスペクトルの見方を理解し、帰属する簡単な流れについて説明した後、主に固体13C NMR法の基礎と測定法について講演します.溶液NMR法との違いと固体NMR法の特徴を理解し、固体NMRスペクトルの特徴や見方を学びます.応用面として、主に高分子材料の相溶性解析を中心としたモルフォロジー解析や、NMR法の特徴の1つである緩和時間から求める分子運動性解析について理解を深めていただきます.

  1. 溶液NMRの基礎と測定法
    1. NMRの原理、測定の基礎
      1. 核磁気共鳴の信号って何?
      2. チューニング、ロック、シム
      3. パルスの長さ、取り込み時間どうやって決める?
      4. FIDからスペクトルへ
    2. 化学シフトとスピン結合
    3. 試料調整の注意
    4. 溶液NMRスペクトルの帰属
  2. 固体高分解能13CNMR法の基礎、測定、特徴
    1. 溶液NMRとの違いって何?
    2. CPMAS?DPMAS?
    3. CPMASスペクトルを測定する
      1. チューニング、ロック、シム
      2. MAS角の調整
      3. 90°パルスとCPの調整
      4. CPの長さとMASの速さの設定とスペクトルに影響する数値
      5. 温度校正
    4. 緩和時間と1Hスピン拡散 (測定法と注意点)
    5. 固体NMRスペクトルの特徴と帰属
  3. 高分子・複合材料の解析例
    1. 高分子の溶液NMRスペクトル
    2. 高分子材料の固体13CNMR解析
      1. 相溶性解析
      2. 相溶性と分子運動、熱安定性、相互作用
      3. 結晶相のスペクトル分離
      4. 結晶相の構造変化、大きさ
      5. 結晶多形
      6. 静止状態とMAS状態の13CNMR解析
    3. 水溶性エポキシ樹脂の反応過程 (1HMASNMR)
  4. まとめ

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場
2024/6/10 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/11 機械加工技術 オンライン
2024/6/11 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/6/11 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン
2024/6/11 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/6/12 可食から非可食バイオマス原料への転換が進む次世代バイオプラスチックの最新開発動向 オンライン
2024/6/12 光重合開始剤の種類、選び方、使い方 オンライン
2024/6/12 FT-IRを用いた樹脂の劣化解析と寿命予測への活用可能性 オンライン
2024/6/14 バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望 オンライン
2024/6/14 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/14 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/6/14 サステナブルパッケージ・循環型ポリマー利用に向けたシール技術動向と対策 オンライン
2024/6/14 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/14 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/6/17 ブリードアウト・ブルームの基礎と制御方法 オンライン
2024/6/17 プラスチック・ゴムの劣化メカニズムと劣化評価法および高耐久性設計 オンライン
2024/6/17 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用