技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

人工光合成の最新動向と実用化への課題・展望

人工光合成の最新動向と実用化への課題・展望

~国内外のプロジェクト動向、水素製造とその低コスト化、有用化学品製造など / 経済合理性のある人工光合成の実現に向けて~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、人工光合成技術について取り上げ、人工光合成の原理、米国・欧州・アジア・日本の動向、水素・酸素製造や実用化を想定した有用化学品製造など、人工光合成技術の基礎・現状・展望を解説いたします。

開催日

  • 2021年10月25日(月) 13時30分 16時30分

受講対象者

  • 人工光合成、光触媒に関連する技術者、研究者
  • エネルギーに関連するマーケティング担当者、事業企画担当者

修得知識

  • 人工光合成の基礎
  • 光触媒水分解を利用したエネルギー変換

プログラム

 東日本大震災と原発事故以降、再生エネルギーの新たなビジョン構築が検討されています。太陽エネルギー利用において、太陽電池や太陽熱利用、バイオマスに次ぐ第4の技術として人工光合成が注目されています。人工光合成反応の中でも光触媒や光電極を用いた水分解水素製造 (ソーラー水素) は有望な技術と考えられていますが、その現状と展望についてわかりやすく解説します。如何に単純な構造で高性能化できるかがポイントです。
 当チームは可視光での光触媒水分解に世界で初めて成功しています。光触媒および光電極のどちらにおいても世界最高の太陽エネルギー変換効率を達成しております。水素と酸素の他にも過酸化水素や次亜塩素酸等の高付加価値な化合物を効率良く製造できることが分かってきており、短期間での実用化を想定しています。また低コスト水素製造技術として光触媒-電解ハイブリッドシステムを研究しています。それらの詳細についても詳しく説明します。最終的に人工光合成は太陽光水素製造、太陽光燃料、Power-to-Gas、さらにはPower-to-X’という概念へと発展すると期待されておりその展望を紹介します。

  1. 背景
    1. 世界のエネルギー状況
    2. 地球温暖化と資源枯渇
  2. 原理
    1. 光触媒の原理
    2. 光電極の原理
  3. 人工光合成とは何か:定義、目的、意義
  4. 国内外のプロジェクト動向
    1. 米国の状況
    2. 欧州やアジアの状況
    3. 日本の状況
  5. 粉末光触媒による水の完全分解の歴史
    1. 紫外線
    2. 可視光
    3. その他:炭酸ガス固定など
  6. 炭酸塩などの添加効果
    1. 背景と意義
    2. 原理
    3. 最近の進展
  7. 光合成機能を模倣した可視光での光触媒水分解 (Z-スキーム型)
    1. 背景と意義
    2. 原理
    3. 最近の光触媒の進展
  8. レドックス媒体を用いた光触媒-電解ハイブリッドシステムによる低コスト水素製造
    1. 背景と意義:30円/Nm3以下の水素製造コストを目指して
    2. 原理
    3. 最近の光触媒の進展
  9. 人工光合成による有用化学品製造とその短期的実用化
    1. 背景と意義
    2. 原理
    3. 最近の光電極の進展:ニッチな分野での最短の実用化とは
  10. 可視光応答性半導体の高速自動スクリーニング
  11. 人工光合成の実用化のために
    • 質疑応答

講師

  • 佐山 和弘
    産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター
    首席研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 18,000円 (税別) / 19,800円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 18,000円(税別) / 19,800円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 54,000円(税別) / 59,400円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/29 エクセルギーの基礎と実践的な計算・解析方法 オンライン
2024/5/30 洋上風力発電を取り巻く最新動向と今後の事業戦略 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/5/30 e-fuelはモビリティー脱炭素化の切り札となるか オンライン
2024/6/4 核融合炉 (フュージョン・エネルギー) の最新動向と構成材料の課題 オンライン
2024/6/4 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) 会場・オンライン
2024/6/4 ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場 東京都 会場・オンライン
2024/6/13 洋上風力発電を取り巻く最新動向と今後の事業戦略 オンライン
2024/6/17 中高温用蓄熱技術の最前線 オンライン
2024/6/17 国内浮体式洋上風力の今後の展開とサプライチェーン展望 東京都 会場・オンライン
2024/6/24 アルカリ水電解の原理・特徴から研究開発動向、今後の展望まで オンライン
2024/6/28 バッテリーマネジメント用リチウムイオン電池のインピーダンス測定の考え方 オンライン
2024/6/28 次世代キャパシタ・高速蓄電デバイスの進化 オンライン
2024/7/5 グリーン水素・ブルー水素の経済性分析とグリーン水素製造の低コスト化の方法 オンライン
2024/7/8 2050年カーボンニュートラルに向けた水素関連・二酸化炭素資源化関連技術の現状と今後 オンライン
2024/7/9 脱炭素で注目の水素エネルギー: その活用のための「水素取り扱いの基礎」 東京都 会場・オンライン
2024/7/29 プラズモニック・メタマテリアルの基礎と光機能性材料および光電/熱電変換デバイスへの応用 オンライン
2024/8/2 30兆円新市場で儲けるためのバイオメタネーション農業の基礎知識 オンライン
2024/9/20 カーボンニュートラル (CN) 社会におけるCO2の回収・利用・貯留 (CCUS) の現状と将来および技術動向 オンライン
2024/9/26 アルカリ水電解の開発状況・課題と国内外の動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/7/25 2014年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2014/6/30 熱電発電システム技術 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/30 熱電発電システム技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/27 2014年版 スマートハウス市場の実態と将来展望
2014/5/10 東芝 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/10 東芝 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/25 2014年版 スマートコミュニティの実態と将来展望
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/3/28 2014年版 キャパシタ市場・部材の実態と将来展望
2014/3/15 ガス13社 技術開発実態分析調査報告書
2014/3/15 ガス13社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/3/1 コージェネレーションシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/3/1 コージェネレーションシステム 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/28 2014年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2014/2/20 電力監視装置 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/20 電力監視装置 技術開発実態分析調査報告書
2014/1/30 リチウムイオン電池活物質の開発と電極材料技術