技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

金属材料への熱処理の最適選定と適用・評価技術、トラブル対策

Zoomを使ったライブ配信セミナー

金属材料への熱処理の最適選定と適用・評価技術、トラブル対策

~目的に合わせた特性を引き出すための基礎知識と選定・適用・評価技術~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、耐磨耗性・耐疲労性・耐腐食性・耐熱性等、鉄鋼材料に機能を付与する熱処理について解説し、部品・設備などの設計・開発を適性の行うための基礎知識を習得していただきます。
また、金属材料の組織と機械的性質の関係や熱処理を用いた最近の表面硬化技術についても、詳しく解説いたします。

開催日

  • 2021年2月2日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 熱処理の目的と必要性 (鉄鋼材料)
  • 熱処理の種類と材料の特性
  • 鉄鋼材料の種類と熱処理の適用例
  • 非鉄金属材料の熱処理
    • アルミ合金
    • 銅合金など
  • 熱処理による表面改質技術
    • 高周波焼入れ
    • 浸炭
    • 窒化など
  • 熱処理品質の評価方法とトラブル対策

プログラム

 鉄鋼材料をはじめとした金属材料に熱処理を施すことにより、金属材料が本質的に持っている機械的性質、特に強度・延性・靭性・耐摩耗性、また耐食性などの特性を目的によって最大限に引き出すことができます。
 熱処理技術は、金属材料に適した最適の熱処理を行うことによって、必要とする特性を材料にもたらし、設備や部品の安全性・信頼性・耐久性などを満足させることができる極めて重要な技術です。
 目的によって金属材料の特性を最大限に引き出すための方法として種々の熱処理方法があります。本講義は、それらの多くの方法について、その意義と内容を解説し、理解してもらうことで今後の実務の役に立ててもらうことを目的としています。

  1. 熱処理の目的と必要性
    1. 熱処理とは?なぜ熱処理をするのか?
    2. 鉄鋼材料の熱処理技術と組織及び機械的性質との関係
  2. 熱処理の種類と方法ならびに特性の変化
    1. 焼きなまし
      • 完全焼きなまし
      • 等温やきなまし
      • 球状やきなまし
      • 応力除去焼きなまし
    2. 焼きならし
    3. 焼入れ
    4. 焼戻し
    5. 固溶化熱処理
    6. 時効処理
    7. 残留オーステナイトとサブゼロ処理 など
  3. 熱処理の適用例
    1. 機械構造用鋼の熱処理
    2. 工具鋼の熱処理
    3. 軸受け鋼の熱処理
    4. ばね鋼の熱処理
    5. 鋳鋼・鋳鉄の熱処理
    6. ステンレス鋼の熱処理
  4. 非鉄金属材料の熱処理
    1. アルミ合金
    2. Ti合金など
  5. 熱処理による表面改質技術
    1. 材料表面の加熱による方法
      • 炎焼入れ法
      • 高周波焼入れ法
      • レーザー焼入れ法
    2. 拡散浸透法による表面硬化方法
      1. 浸炭
        • ガス浸炭
        • 真空浸炭
        • プラズマ浸炭
      2. 浸炭窒化
      3. 窒化
        • 塩浴軟窒化
        • ガス窒化
        • ガス軟窒化
        • プラズマ窒化など
      4. 表面改質技術
        • PVD
        • CVDなど
  6. 熱処理の評価方法とトラブル対策
    1. 品質検査法
      • 硬さ
      • 強度
      • 変形
      • 面粗度など
    2. トラブル例
      • 脱炭
      • 焼き割れ
      • 変形
      • 粒界酸化など
  7. 新しい熱処理技術による耐熱・耐食性を兼ね備えた表面硬化技術
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 耐指紋・防汚性材料の設計、評価、応用、今後の展望 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/26 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2024/4/26 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2024/5/6 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/5/7 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/14 真空技術の基本と機器の運用・問題解決のコツ オンライン
2024/5/16 半導体めっきの基礎とめっき技術の最新技術動向 オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/20 マイクロ波加熱による材料プロセッシングの基礎と応用 オンライン
2024/5/21 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 プラズマによる表面改質技術の基礎と応用 オンライン
2024/5/22 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/24 基材表面への防曇性付与と持続性の向上 オンライン
2024/5/24 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2024/5/29 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/9/27 プラズマCVDにおける成膜条件の最適化に向けた反応機構の理解とプロセス制御・成膜事例
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 超撥水・超親水化のメカニズムとコントロール
2009/1/15 ヒートアイランド対策 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)