技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ

Zoomを使ったライブ配信セミナー

ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、アロイ材料の物性制御を行うために必須となる理論的な背景について、具体例を挙げながら解説いたします。

開催日

  • 2020年10月16日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ポリマーアロイの応用製品に関連する技術者
    • 航空機用CFRP
    • 半導体パッケージ用接着剤
    • 多孔質材料
    • スーパーオレフィンポリマー
    • PC/ABS、PBT/PCアロイ
    • 熱可塑性エラストマー
    • ABS樹脂
    • 耐衝撃性樹脂
    • 耐熱樹脂
    • 耐メルトダウン性エンプラ など
  • ポリマーアロイに関連する技術者

修得知識

  • 相溶性・混和性の基礎
  • ポリマーアロイの基礎
  • アロイ材料の物性制御

プログラム

 高分子材料をアロイ化する目的は、物性の制御にある。本講演では、相溶性 (misciblility) や混和性 (compatibility) の基礎から、モルフォロジー制御の方法論、モルフォロジーと物性の関係等、アロイ材料の物性制御を行うために必須となる理論的な背景について、具体例を挙げながら解説する。

  1. ポリマーアロイの基礎
    1. 序論
      • ポリマーアロイの定義と分類
      • 相溶性と相容性
      • ポリマーアロイの歴史
    2. 相溶 – 相分離の熱力学
      • Flory – Huggins理論
      • 混合自由エネルギーと相図の関係は?
      • 準安定と不安定領域
    3. 相互作用パラメーターと溶解度パラメーターの関係は?
    4. Flory – Huggins理論の限界
    5. 様々なポリマーブレンド系の相挙動
    6. 相溶化のために
    7. 溶解度パラメーターの求め方
    8. 相互作用パラメーターの求め方
    9. ランダム共重合体の相溶性
  2. ポリマーアロイの構造
    1. ポリマーアロイの構造形成と制御
      • 相分離の動力学
      • 変調構造
      • スピノーダル分解の応用
    2. ポリマーブレンドの界面
      • 界面厚と界面張力
      • 種々の高分子対の界面張力
    3. 流動場による構造制御
      • 流動場によるドロップレットの微分散化
      • 流動誘起相溶化
      • 流動誘起相分離
    4. 三相共存系の構造制御
      • ぬれと拡張係数
        1. 元ブロック共重合体のミクロ相分離構造
    5. 小角X線散乱によるミクロ相分離構造解析
    6. 相容化剤 (compatiblizer)
      • 相容化剤の種類と分類
      • 相容化剤の添加効果
    7. リアクティブブレンディング
      • 利用される種々の化学反応
      • 相容化機構
      • 耐衝撃性ポリスチレン (HIPS) の構造とその製法
      • リアクティブブレンディングによる高度なモルフォロジー制御
  3. ポリマーアロイの物性
    1. 相溶系の物性
      • ガラス転移温度
      • 弾性率 (レオロジー)
    2. 相分離系の物性
      • 力学モデルによる簡単な理解
      • 力学モデルとモルフォロジーの関係
    3. 相界面が物性に及ぼす影響
      • 相容化剤であるブロック共重合体の構造
      • 破壊靱性値
    4. 相構造と耐衝撃性
      • 固体高分子の変形:クレーズと剪断降伏
      • ゴム分散系のクレーズ変形
      • ゴム分散系の剪断降伏
      • フィラー分散系の耐衝撃性
  4. 終わりに

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
  • セミナー開催日時の10分前に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。電子媒体での配布はございません。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご質問については、オープンにできるご質問をチャットにご記入ください。
  • 個別相談(他社に知られたくない)のご質問は後日メールにて講師と直接お願いします。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/8 生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望 オンライン
2024/4/8 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/9 エポキシ樹脂の分子構造・硬化性および耐熱性とその他の機能性付与技術 オンライン
2024/4/9 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/4/10 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2024/4/10 押出加工技術の基本技術とトラブル対策 オンライン
2024/4/10 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2024/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/12 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2024/4/12 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/4/12 粉体装置・設備トラブルの原因と予防・対策 オンライン
2024/4/12 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン
2024/4/17 撹拌・混合の基礎とトラブル対策およびスケールアップ オンライン
2024/4/18 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/4/18 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/4/19 生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器・包装への応用展開 オンライン
2024/4/19 粉体取扱いの基礎とプロセス中での付着性粉体ハンドリングの考え方 オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン

関連する出版物