技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本セミナーでは、地球環境・資源・廃棄物問題の現状、結晶性高分子の成形加工と結晶化挙動、ポリ乳酸 (PLA, polylactic acid, polylactide) の基本特性と技術的課題、マルチ機能改質剤としてのポリグリセリン脂肪酸エステル (PGFE) 等などについて解説いたします。
近年深刻化する海洋プラスチック汚染問題の背景下、いよいよ生分解性プラスチックの基幹素材としてのポリ乳酸 (PLA) の本格的実用化時代の到来である。しかしながら、PLA単独では耐熱性や耐衝撃性、寸法安定性、成形加工性に劣るために、複数の改質剤の添加に伴う技術的課題が避けられないことが広く知られている。例えば、PLAの耐熱性を向上させるために結晶化促進剤としての造核剤を添加すると耐熱性は向上しても、逆に耐衝撃性は低下する。また、耐衝撃性を向上させるために可塑剤を添加するとPLA本来の基本特性である強度、弾性率やTgの大幅低下を招来する。
本講は、先ず海洋プラスチック汚染問題に代表される地球環境・資源・廃棄物問題について概観した後、結晶性高分子の結晶化挙動や成形加工性の基礎について整理する。そして、一分子内に二つの相異なる機能性分子鎖を有する高分子界面活性剤としてのポリグリセリン脂肪酸エステル (PGFE) が極少量の添加でPLA本来の基本特性を維持しながら、耐熱性、耐衝撃性、成形加工性、寸法安定性等を同時に改良するマルチ機能改質剤としての興味深い作用機構について論究する。
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
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