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フッ素化学入門

フッ素化学入門

~特徴・機能および導入・加工法とその効果、各種活用展開等~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、フッ素の基礎から各用途分野における近年のフッ素系材料設計・応用開発の事例・技術動向を解説いたします。

開催日

  • 2020年6月17日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • フッ素関連製品の開発、営業、応用の従事者

修得知識

  • フッ素系材料・技術に関するこの10年間の進捗状況と今後の展望

プログラム

講演1. フッ素の基礎、最近の動向と今後の展開

(2020年6月17日 10:30~12:20)

 フッ素の基礎知識、最近の関心事と今後の動向を習得し、開発すべき事項とその応用分野を考えていく指針を得る。

  1. はじめに
  2. フッ素の基礎知識
    • フッ素の位置づけ
    • フッ素の歴史
    • フッ素の基本的な構造・特徴
    • 危険性・毒性について
    • 正しい取り
    • 扱い方・使用の際の留意点
    • 応用の際の留意点
    • 製品となるまでの流れ
  3. フッ素と環境問題
    • 地球温暖化、関連の法規制と求められる対応 PFOS・PFOA問題
  4. 各分野における最近の情報 ~フッ素応用の着眼点~
    • エレクトロニクス
    • エネルギー
    • ライフサイエンス
    • 工業・自動車
    • その他
    • 主に表面改質に関する最近の情報を中心に述べる。
  5. 事業・開発の今後の動向纏め

講演2. 有機フッ素化合物の基本構造・特性・合成方法

(2020年6月17日 13:00〜14:50)

 医薬の15%、農薬の30%、液晶性化合物の30%程度にフッ素原子が含まれていることが示すように、有機機能物質の開発において、フッ素原子の利用が重要視されている。
 本セミナーでは、フッ素原子や低分子有機フッ素化合物の基本的性質とともに、これら有機フッ素化合物の構造的特徴、機能改善を目的としてフッ素原子を導入することの意義、さらに、有機フッ素化合物の合成法について解説する。

  1. はじめに
    1. フッ素原子の特徴と性質
    2. 身の回りの有機フッ素化合物
    3. フッ素化学工業の概観
    4. 有機フッ素化合物の開発の歴史
  2. 有機フッ素化合物の基本特性及び構造的特徴
    1. フッ素原子の置換基効果
    2. 含フッ素官能基及び有機フッ素化合物の構造と性質
  3. 有機フッ素化合物においてフッ素原子を導入する目的と効果
    1. フッ素原子を導入する目的と効果 (医農薬)
    2. フッ素原子を導入する目的と効果 (機能性物質)
  4. 有機フッ素化合物の合成法
    1. 有機フッ素化合物の合成法の基礎
    2. 含フッ素脂肪族化合物の合成法
    3. 含フッ素芳香族化合物の合成法
    4. 含フッ素複素環化合物の合成法
    5. 含フッ素医農薬の合成法
    6. 含フッ素機能性物質の合成法
  5. まとめ

講演3. フッ素樹脂の特性及び加工法と用途展開

(2020年6月17日 15:00〜16:30)

 フッ素樹脂は1938年のPTFE 発見以来、様々な新規な樹脂が開発され、化学プラント装置や電線被覆などの基幹分野をはじめ、自動車や電子・電気などの先端分野で活用されている。これらフッ素樹脂およびその特長を基礎的に解説し、次に最新のトピックスも含めて応用について紹介する。講師の専門である透明フッ素樹脂の電子・光分野へ果たす役割についても紹介する。

  1. はじめに
  2. フッ素樹脂の種類・特徴と合成法
    • 4つのカテゴリーによるフッ素樹脂の分類及びそれぞれの特徴
    • フッ素樹脂の合成法
  3. フッ素樹脂の特性・機能とその効果・活用のポイント
    • 元素としてのフッ素の特長
    • フッ素樹脂の特性・機能とその効果
    • 透明フッ素樹脂の光学特性
    • フッ素樹脂の設計・活用のポイント
  4. フッ素樹脂の加工法
    • PTFEに特徴的な加工法
    • 一般的な加工法とそのポイント
  5. フッ素樹脂の用途展開と適用シーン
    • 従来からの用途展開
      • 自動車
      • 化学プラント
      • 電力
      • 建設
      • 農業などの基幹分野
    • 先端分野
      • エレクトロニクス
      • 二次電池
      • 光 など
    • 今後期待される新用途
      • ナノインプリント (バイオミメティック)
      • エネルギーハーベスティング
      • ディスプレイ
      • 紫外LED など
  6. おわりに (まとめ)

講師

  • 松尾 仁
    株式会社 FT-Net
    代表取締役会長
  • 井上 宗宣
    相模中央化学研究所 精密有機化学グループ
  • 青崎 耕
    株式会社 FT-Net
    取締役

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 48,000円 (税別) / 52,800円 (税込)
複数名
: 21,500円 (税別) / 23,650円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,000円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,000円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 64,500円(税別) / 70,950円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 96,000円(税別) / 105,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 144,000円(税別) / 158,400円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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