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高分子材料の耐候性試験ノウハウ

高分子材料の耐候性試験ノウハウ

~高分子劣化要因解明と屋外暴露/人工促進暴露の効果的な進め方~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年6月15日(月) 10時00分17時00分

受講対象者

  • 耐候性試験・耐腐食性試験が必要な製品の技術者、開発者、品質管理者
    • プラスチック
    • フィルム
    • 金属
    • ガラス
    • 自動車部材
    • 電池部材
    • 建材 など

修得知識

  • 耐候性試験・耐腐食性試験の基礎
  • 対象に応じた試験の進め方のコツ
  • 試験機の使い方
  • 光源選定や試料前処理などのポイント
  • 長期暴露試験と促進試験とのデータ整合性

プログラム

第1部 高分子の劣化、変色メカニズム特性

(2020年6月15日 10:00〜13:00)

 有機化合物であるポリマー材料は、その製造、加工、使用時において自動酸化劣化する。 本セミナーでは、自動酸化劣化の原因および酸化劣化防止の目的で使用される添加剤の役割、使用法について解説するとともに添加剤の分子設計について紹介する。

  1. ポリマーの劣化機構
    1. 劣化と自動酸化反応
    2. 熱劣化と光劣化
    3. ポリマーの変色
  2. ポリマーの安定化
    1. 酸化防止剤の役割
    2. フェノール系酸化防止剤
    3. イオウ系酸化防止剤
    4. リン系酸化防止剤
    5. 紫外線吸収剤
    6. ヒンダードアミン系光安定剤
  3. 添加剤の相互作用
    1. 相乗作用
    2. 拮抗作用
  4. 添加剤の研究法
  5. 酸化防止剤の分子設計
    • 質疑応答

第2部 耐候性試験のポイントと注意点

(2020年6月15日 13:45〜17:00)

 耐光 (候) 性試験は、長い時間と経費のかかる厄介な試験である。それを短時間で行うためには人工促進耐光 (候) 性試験機が使われるが、試験機メーカが劣化因子をどのようにコントロールしているか、ユーザーがどの程度知っているかが、試験精度と再現性を良くするポイントである。 これらの解説と劣化因子である紫外線強度、温度、水などの試験条件を変動させたらどうなるか?などを紹介する。

  1. 「たいこうせい」とは何か? 何故試験を行うのか?
    1. 促進耐候性試験 (機) とは何か?
    2. 企業におけるクレーム対応
    3. 規格試験の位置付け
    4. 耐候性に関して,間違われやすい一般概念
  2. 耐光 (候) 性試験の種類
    1. 耐光 (候) 性試験の分類
    2. 人工促進耐候性試験機の種類
  3. 屋外暴露と人工促進暴露との関係
    1. 暴露環境が変動する試験は再現性のある試験方法か?
    2. 相関性か促進性か,どちらの性能を追求するか?
  4. 各種試験機の特徴と課題
    1. キセノンウエザーメータ
    2. 紫外蛍光ランプウエザーメータ
    3. カーボンアーク灯式試験機
    4. メタルハライドランプ方式試験機
  5. 人工促進試験機に取り込める劣化要因と再現性向上
    1. 水 etc
  6. 耐候性試験はお金がかかる!
  7. 試験条件設定違いによる試験データの紹介
    • 質疑応答

講師

  • 山口 和男
    工学院大学 工学部 応用化学科 高分子合成化学研究室
    講師
  • 木嶋 芳雄
    クレスール 株式会社
    取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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