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空飛ぶクルマの実現に向けた課題と、技術、事業化動向

空飛ぶクルマの実現に向けた課題と、技術、事業化動向

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年5月21日(木) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 空飛ぶクルマの世界動向と技術的、制度的課題

(2020年5月21日 10:00〜11:30)

 1903年、ライト兄弟による動力飛行成功により人類は空の移動技術を獲得し、旅客機による空の移動は現代社会において一般化している。こうした中、ドローンと呼ばれる小型無人航空機の出現は、電動飛行技術、自律飛行技術など航空の世界に新たな「空の移動革命」と呼ばれるイノベーションをもたらし、ドローンの技術的進化は、人を運べる「空飛ぶクルマ」も可能にしようとしている。ただし、航空の安全を確保する法制度は厳格で、新たな技術をどのように制度化すれば良いかという課題も抱えている。ここでは、「空の移動革命」の技術動向と制度面での課題を解説する。

  1. 空の移動革命とは
    1. 航空の歴史
    2. 無人航空機の歴史
    3. 航空の新たな動向
  2. 航空における電動化技術
    1. 要素技術の電動化
    2. 電気推進技術
    3. ハイブリッド推進技術
  3. 「空飛ぶクルマ」の基本性能
  4. 「空飛ぶクルマ」の安全に関する課題
  5. 航空安全技術と認証制度
    1. 耐空証明と型式証明
    2. 認証制度と技術標準化
    3. 電動技術と認証制度
  6. 航空運送事業と認証制度
    1. 無人機利用における法規制
    2. 空飛ぶクルマの法規制
  7. その他
    • 質疑応答

第2部 空飛ぶクルマがもたらす社会・ビジネスへのインパクト

(2020年5月21日 12:10〜13:40)

 近年着目されている次世代モビリティである「空飛ぶクルマ」が実現した場合に、人々の移動や暮らしにどのような変化が起こり得るのか?またそれによってどのようなビジネスチャンスが生まれるのか?という点について解説します。「空飛ぶクルマ」の利活用や、関連ビジネスへの参入を考えられている方々の今後の検討の資として頂ければ幸いです。

  1. 「空飛ぶクルマ」の概要 (イントロダクション)
  2. 「空飛ぶクルマ」がもたらす社会的インパクト
    1. 「空飛ぶクルマ」によってもたらされる移動の変化
    2. 「空飛ぶクルマ」の具体的な利活用イメージ
      1. 都市部での活用
      2. 離島・中山間地域での活用
      3. 災害時の活用
      4. エンターテイメントとしての活用
    3. 「空飛ぶクルマ」の実装に伴う社会の変化
      1. まちづくりへのインパクト
      2. ライフスライルへのインパクト
  3. 「空飛ぶクルマ」がもたらすビジネス上のインパクト
    1. 「空飛ぶクルマ」の出現によって生まれるビジネスエコシステム
    2. 「空飛ぶクルマ」によってもたらされる産業の変化
  4. 今後、「空飛ぶクルマ」を活用したビジネスを考える際の論点
    • 質疑応答

第3部 空飛ぶ車の開発・事業化動向と新たな事業機会

(2020年5月21日 13:50〜15:20)

 近年、注目されている「空飛ぶ自動車」は、現在、世界では200近いプロジェクトが取り組まれており、技術開発、インフラ、認証基準等において具体的な活動が進展している。
 その一方で、技術、インフラ、認証、そして、事業化に向けての課題がより明らかになり、既に複数の企業が機体仕様を変更したり、自社単独による事業化の方針を転換したりしている。また、新しいモビリティのコンセプトである「空飛ぶ自動車」の開発、事業化にあたっては、単に「空飛ぶ自動車」だけを見ていては不十分であり、既存の航空機の電動化やドローン/無人航空機を取り巻く動向と合わせて考えることが重要となる。
 本講演は、「空飛ぶ自動車」の開発・事業化の動向 (全体像と注目されるプロジェクト) を踏まえ、「空飛ぶ自動車」の事業化に向けての課題とその対応策、ビジネスモデルについてお話し、今後の「空飛ぶ自動車」事業像を展望する。

  1. 「空飛ぶ自動車」の開発動向
    1. 「空飛ぶ自動車」とは
    2. 「空飛ぶ自動車」の開発動向 (キープレイヤー)
    3. 注目されるプロジェクト (事業化に近いプレイヤー)
  2. 「空飛ぶ自動車」の事業化動向 (課題)
    1. 技術
    2. 認証
    3. インフラ
  3. 「空飛ぶ自動車」の事業機会
    1. 「空飛ぶ自動車」の基本的な運用モデル
    2. 「空飛ぶ自動車」の事業体制
    3. 「空飛ぶ自動車」のビジネスモデル
    4. 事業化に向けての課題
    • 質疑応答

第4部 小型電動航空機に適応可能な自動車開発技術

(2020年5月21日 15:30〜17:00)

 次世代モビリティの開発において、自動車開発技術で航空機の電動化に貢献できる可能性がある要素を報告します。 航空輸送需要は今後20年で約2倍に増加すると予測されていますが、航空機由来のCO2排出量は2050年に2005年比で半減することが目標とされています。 このような目標を達成させる手段の一つである“空飛ぶクルマ”を実現させる為には、自動車業界で既に開発が進んでいる技術を応用することが有効ではないかと考えています。

  1. 「自動車と航空機」における電動化/自律化技術の共通要素
  2. エネルギ貯蔵デバイスの重量エネルギ密度を向上させる方法
    1. ガスタービンエンジンでの発電システムの併用の検討
    2. バイオ燃料への置き換え
  3. 機体重量の低減、軽量化
    1. 軽量化や高剛性化に対するニーズ
    2. バッテリパックなども含め、協調領域に関しては標準部品を設定して業界全体でコスト低減を図る方法の提案
  4. 管制システム
    1. 航空機と自動車の大きな違い
    2. RPASのような航空管制システム
    3. ITS/MaaSなどの技術を応用した新しい管制システム
    • 質疑応答

講師

  • 鈴木 真二
    東京大学 大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻
    教授
  • 谷本 浩隆
    デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 航空宇宙・防衛セクター
    シニアマネジャー
  • 奥田 章順
    株式会社 航想研
    代表
  • 兵頭 淳
    株式会社ピューズ 営業企画部
    統括部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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