技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ミリ波透過材料の設計法とその評価

ミリ波透過材料の設計法とその評価

~ミリ波レーダー対応エンブレムへ向けた材料設計の考え方、要求特性、評価法まで~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年1月14日(火) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • EMC・ノイズ対策・電磁波吸収・電磁波遮蔽が必要な機器の技術者、品質担当者
    • 車載電子機器
    • インバータ・コンバータ
    • パワーコンディショナ
    • 医療機器・ヘルスケア
    • モバイル機器
    • 高周波無線技術
    • 携帯電話
    • 無線LAN
    • 高速画像伝送
    • HDMI
    • ETC
    • ITS など
  • 電磁波吸収・電磁波遮蔽・ノイズ対策が必要な製品の技術者、製造技術者、品質保証担当者
  • 電波吸収体の技術者
  • 電波抑制で課題を抱えている技術者、担当者
  • ノイズ対策・電磁波関連材料に関心のある技術者・研究者・担当部門・初心者など

修得知識

  • 28GHzタイプ5Gおよび24GHz、77GHz、79GHzタイプ自動車用レーダーに用いるアンテナ、回路基板、レドーム、自動車のエンブレム等に用いる材料の誘電率と誘電損失の測定法とコツ
  • 自動車の軽量化、電気自動車化でのボディのシールド化やケーブルのシールド化の測定法とコツ

プログラム

第1部 ミリ波レーダー用透過材 (透明材料) の全透過条件と設計法

(2020年1月14日 10:00〜12:00)

 近年、自動運転を目指して自動車にはミリ波レーダが搭載されるようになってきています。本セミナーでは、ミリ波レーダ、およびその周囲の電磁環境改善に必要な透過材 (透明材料) について、その考え方および設計法を解説します。電波工学を専門としない方々を対象にしており、設計の考え方など基礎事項を理解して頂くことに重点を置きます。若干の数式を使いますが、当日説明しますので、前もって必要とする知識は特にありません。入射電波を全透過させる透過材 (透明材) は電波伝搬を利用するデバイスですが、波動としての電磁波を直接扱うよりも,伝送線路を利用して扱う手法が便利で応用範囲も広くなります。本セミナーでは、この手法の説明を行い、透過材を設計する手法を解説します。
 本セミナーでは、層状媒質が全透過を示す条件 – 全透過条件 – について先ず述べ、これらを実現する手法を一つずつ解説します。従来から用いられている低損失誘電体を用いる透過材設計法だけでなく、負の誘電率を示す人工誘電体を導入し、よりアクティブな設計法を紹介します。斜め入射においては、ブリュースター角において全透過条件が成立します。これを考慮した設計を行うと、広角度で透過特性に優れた透過材を実現することが可能です。本セミナーでは単層構造の透過特性シミュレーション、および斜め入射特性シミュレーションを行います (Excel, シミュレーションプログラムはセミナー後配布) 。

  1. ミリ波レーダ用透過材 (透明材料) 概略
  2. 電波伝搬と伝送線路、電気回路
    1. 平面波伝搬
    2. 層状媒質の伝送線路、反射係数と透過係数
    3. 透過材の構成材 – 誘電体、人工誘電体
  3. ミリ波透過材の全透過条件、設計法
    1. 全透過の条件
    2. 誘電体を用いた全透過材
    3. 誘電体と人工誘電体を組み合わせる全透過材
    4. 単層構造透過材のシミュレーション
  4. 斜め入射における全透過の設計
    1. 斜め入射特性と偏波
    2. 斜め入射と伝送線路
    3. 斜め入射における反射・透過とブリュースター角
    4. 斜め入射における全透過設計
    5. 斜め入射特性シミュレーション
    • 質疑応答

第2部 金属調光沢高分子フィルムの開発と電磁波透過性

(2020年1月14日 12:45〜14:45)

 ポリマー鎖中に色素を導入した含色素ポリアニリン類縁体のフィルムは、金属を含んでいないが金属調の光沢を示し、構成色素を変更することで多彩な色調の光沢フィルムを作製することできる。 本講演では、ポリアニリン類縁体の合成、および光学特性、電磁波透過性などの特性について紹介する。

  1. はじめに
  2. 含色素ポリアニリン類縁体の合成
  3. 含色素ポリアニリン類縁体の特性
    1. 分光分析
    2. 電磁波透過性
    3. 表面硬度
    4. 光安定性
    5. 耐熱性
    6. 力学特性
  4. まとめ
    • 質疑応答

ミリ波、マイクロ波透過材料および減衰材料の誘電率測定

(2020年1月14日 15:00〜17:00)

日本は携帯電話をグローバルスタンダード化できずに、世界に売ることに失敗しました。しかし、5Gと自動運転用のレーダーは高機能が必要なので、この分野では日本の総合力が発揮でき、勝ち目があります。なお。勝つには優れた材料を持ち、その優れた特性を正確に測定する技術が必要です。今回この技術を習得すれば、世界市場へ踏み出せるでしょう。

  1. 各種の目的による測定への要求
  2. 開発エンジニアの知りたい具体例
  3. 開放型 (ファブリペロー) 共振器法とは
  4. 開放型共振器法による実施例
  5. 周波数変化法とは
  6. 周波数変化法による実施例
  7. シールド材料の測定法
  8. ケーブルのシールド特性測定法
  9. 各種問題点の解決法
  10. 低周波も含めた各種測定法の紹介
    • 質疑応答

講師

  • 畠山 賢一
    兵庫県立大学
    名誉教授 / 特任教授
  • 藤本 信貴
    住友精化 株式会社 機能化学品事業部
    グループリーダー
  • 田口 実
    キーコム 株式会社 分析部
    部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/7 実験計画法の基礎からタグチメソッドの応用まで オンライン
2025/3/7 EV用リチウムイオン電池および全固体電池のリユース・リサイクル技術 オンライン
2025/3/7 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/3/10 官能評価データの検定と解析法 オンライン
2025/3/10 xEV用電池リユースの現状と展望 オンライン
2025/3/12 高速回路 (Mbps〜Gbps級) の基本と実装設計への展開 オンライン
2025/3/12 再生エネルギー事業のための「財務モデリング」 オンライン
2025/3/13 Excelスプレッドシートを運用した効率的なCSVとデータインテグリティ オンライン
2025/3/14 実験計画法の基礎からタグチメソッドの応用まで オンライン
2025/3/14 薬物の消化管吸収について - 評価・予測 オンライン
2025/3/14 EV用リチウムイオン電池および全固体電池のリユース・リサイクル技術 オンライン
2025/3/14 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/3/18 開発早期段階における患者数、売上、薬価予測 オンライン
2025/3/19 ISO 13485:2016が要求する医療機器サンプルサイズの根拠を伴う統計学的手法 (全2コース) オンライン
2025/3/19 ISO 13485:2016の要求事項に有効な統計的手法 オンライン
2025/3/24 非経口剤の血漿中濃度推移の解析 オンライン
2025/3/26 電子実験ノートの導入とデータ共有・利活用ノウハウ オンライン
2025/3/26 ISO 13485:2016の要求事項に有効な統計的手法とそのサンプルサイズの計算法 オンライン
2025/3/28 非統計家への分析法バリデーションに必要となる統計解析の基礎と実践 オンライン
2025/3/28 分析法バリデーションにおける基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/5/25 EVに最適なバッテリーマネジメント技術と市場
2017/4/27 実務対応・LiBの規格と安全性試験のEV対応 2017
2017/3/10 ZEV規制とEV電池テクノロジー
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/9/30 電磁波吸収・シールド材料の設計、評価技術と最新ノイズ対策
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/9/26 2014年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2014/5/30 2014年版 EMC・ノイズ対策市場の実態と将来展望
2014/1/15 電動パワーステアリング 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/1/15 電動パワーステアリング 技術開発実態分析調査報告書
2014/1/6 Liイオン電池の規格・特性試験・安全性試験・輸送手順
2013/10/25 車両の自動運転技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/10/25 車両の自動運転技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/3 2013年版 次世代自動車市場の実態と将来展望
2013/8/25 電気自動車〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/25 電気自動車〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/24 車載用主機モータの絶縁技術
2013/4/15 リチウムイオン電池 製品・材料・用途別トレンド 2013
2012/12/10 スマートシティの電磁環境対策