技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

凍結乾燥・注射剤における外観検査と異物低減対策

凍結乾燥・注射剤における外観検査と異物低減対策

東京都 開催 会場 開催

概要

清浄環境下において無菌操作で製造しているにも関わらず、注射剤に肉眼で視認できる異物が混入するのはなぜか?
施設設計の不適切性、教育訓練の不備、清掃・洗浄等の手順の不備、環境モニタリングデータの過信など様々な原因が考えられます。
本セミナーでは、外観検査での留意点、異物混入リスクを知り、現場で役立つ具体的な対策法を紹介いたします。

開催日

  • 2019年9月27日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 凍結乾燥技術の基礎知識
  • 凍結乾燥のリスクと対処法
  • 凍結乾燥のプロセスシミュレーションテスト方法
  • 凍結乾燥製剤のロット内・間の品質均質性技術
  • 凍結乾燥製剤の長期安定性確保技術

プログラム

 清浄環境下において無菌操作で製造しているにも関わらず、注射剤に肉眼で視認できる異物が混入するのはなぜか。原因は、施設設計の不適切性、教育訓練の不備、清掃・洗浄等の手順の不備、環境モニタリングデータの過信など多岐にわたる。演者の経験を元に、具体的な異物混入リスクと対策を紹介する。

  1. 注射剤の異物
    1. 無塵無菌を要請される注射剤といえども異物ゼロは困難
    2. アンプルカット時のガラス片混入
    3. 注射針を刺した時のゴム栓コアリング
  2. 微粒子対策=微生物対策
    1. 微粒子は微生物の栄養源+キャリヤー
    2. 環境モニタリングを過信するな!
  3. 目視検査 (可視異物対象) の留意点
    1. 包装の外観検査も大切
    2. 異物があることを前提に検査?異物がないことを前提に確認?
    3. 無限に近い不良条件を全て設定可?
    4. 場合によれば不良・良の両方から検証
    5. 検査員に微妙なものは判断させない
    6. 人の目の素晴らしさと弱点
    7. 検査精度の把握
    8. 機械検査の留意点
  4. 適切な施設設計であるか
    1. 演者が経験した海外無菌製剤工場の異物混入リスク
    2. さて、では皆さんの工場は?
    3. スモークスタディで確認
    4. エアシャワー内は菌の巣
    5. 風速の留意点
    6. 気流を乱す差圧変動に注意
  5. 設備は経時変化するもの
  6. 防虫対策
    1. 無菌医薬品製造施設での昆虫発生状況
    2. 虫の侵入ルート
    3. 包装室には異物 (虫、毛髪、紙粉等) が持ち込まれる
    4. 更衣室はダニの餌だらけ
    5. エレベータは異物飛散源、虫の移動源
    6. 昆虫相調査の留意点
  7. 人由来異物への対策
    1. 動作発塵量が多い動作
    2. 毛髪は菌の巣窟
    3. 作業衣洗濯の留意点
    4. 正しい床掃除の方法
  8. 凍結乾燥品の異物混入リスク
    1. 無菌室が凍乾機械室に隣接するリスク
    2. 真空排気・復圧時の乱流による汚染リスク
    3. 真空ポンプ油の逆拡散リスク
    4. CIP洗浄困難な部位例
  9. 用水も汚染源
    1. ステンレス鋼も錆びる
    2. バフ研磨のリスク
    3. バルブ・継ぎ手の選定
  10. 製造工程での留意点
    1. 溶出物評価 (Extractables & Leachables Testing)
    2. 長期安定性に影響するゴム栓
    3. 充填工程、洗瓶工程、ゴム栓洗浄滅菌工程、巻締工程のリスク
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/9/24 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2024/9/24 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2024/9/24 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2024/9/27 医薬品の多様性を考慮した外観目視検査における要求品質の明確化と異物低減対策の具体的ポイント オンライン
2024/9/27 事例解説から学ぶ日常業務の効率化とその実施の信頼性確保 オンライン
2024/9/27 ファーマコメトリクス/クリニカルファーマコメトリクス オンライン
2024/10/30 GMP対応工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (全2コース) オンライン
2024/10/30 GMP対応工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2024/10/30 GMP対応工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2024/10/30 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/10/30 専門の知識をもたない初級担当者のためのCTD-Qのまとめ方 (入門講座) オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ